前歯が大きいのが気になる・・・目立たなくする3つの方法とは?逆に小さい歯を大きくするには? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年11月27日

前歯が大きいと感じる原因は、大抵のケースで、歯の生え方のアンバランスさにあります。相対的に歯が前に出ている、隣の歯が小さいなど、他と比較した時に目立ってしまうために、大きく見えてしまうことが多いのです。もちろん大小の個人差はありますが、生まれつき病的なまでに大きい歯が生えてくることは、非常に稀なことです。
今回は、前歯が大きくなってしまう原因とその治療法についてまとめました。また反対に小さい歯を大きくする方法についても紹介しています。

前歯が大きい6つの原因

前歯が大きい(大きく見える)原因として次の6つが考えられます。

歯そのものが大きい

生まれつき、人よりも歯が大きい巨大歯が原因かもしれません。巨大歯とは、歯の幅や長さが正常の範囲を超えたものをいい、歯の形成異常に分類されます。
明確な数値の基準はありませんが、平均値を大きく超えているかどうかで判断されるのが一般的です。例えば中切歯の平均幅は8.5~9mmですが、これを大きく超えた13mmとなると、正常の範囲を超えた巨大歯であるといえます。
巨大歯は審美的な問題だけではなく、スペース不足から隣の歯や対合歯にも影響を与え、咬合異常を起こします。また生えてくることができず埋伏歯となると、嚢胞を作ってしまうこともあります。
好発部位は前歯であり、乳歯ではなくほとんどが永久歯に見られます。ただし巨大歯は非常に稀な症状であり(0.1%というデータもあります)、歯が大きいと感じるほとんどのケースが、以降の理由によるものであると考えられます。

横の歯(側切歯)が小さい

中心の前歯(中切歯)の大きさは正常ですが、その隣の側切歯が生まれつき小さいために、相対的に前歯が大きく見えるケースです。
生まれつき小さい歯を矮小歯といい、巨大歯と同様に歯の形成異常の一つです。珍しい症状ではなく、乳歯・永久歯どちらにも現れます。好発部位は上顎の側切歯や第三大臼歯(親知らず)であり、もともと退化傾向の強い歯であることから、歯の退化現象であるとも考えられています。
すきっ歯などの審美的な問題を引き起こすこともありますが、問題がなければ特に治療の必要はありません。

顎が小さい

顎が小さいために、相対的に歯が大きくみえているのかもしれません。顎が小さいと、歯の生えてくるスペースが足りていないために、歯が凸凹に並ぶ叢生を起こしている可能性があります。歯が曲がって生えていると、角度によっては余計に歯が大きく見えることもありますので、歯列矯正で歯並びを整えることで、目立たなくしていきます。
永久歯に生え変わる時期から小児矯正を行えば、正常な顎の成長を促すことが出来るため、将来的に叢生となるリスクも小さくなります。
大人になってからでは顎の成長も止まってしまっているため、抜歯してスペースを確保してからの歯列矯正になることもあります。

歯が前に出ている(出っ歯)

前歯が他の歯よりも前に出ていることで大きく見えるのかもしれません。逆に隣の歯が引っ込んでいることで大きく見えていることもあります。どちらも歯並びの問題なので、歯科矯正によって改善が見込めます。

歯茎が後退している

横幅ではなく、歯の上下の長さが気になる場合は、歯茎が後退していることで、歯が長くなったようにみえるのかもしれません。歯茎の後退は、見た目にも老けて見えてしまうだけでなく、知覚過敏も引き起こします。
歯茎の後退の原因には、加齢、歯周病によるもの、オーバーブラッシング、強い歯ぎしりグセなど、様々なものが考えられます。原因を取り除かない限り、歯茎の後退はどんどん進んでしまいます。

歯が伸びすぎている

上下の歯がしっかりと噛み合っていないと、一方の歯が伸びすぎてしまうことがあります。例えば、下の歯を抜けたまま放置してしまうと、対合歯である上の歯が噛み合わずに余分に伸びてきてしまいます。
加えて歯周病などで歯茎に炎症を起こしている場合には、歯が動きやすくなり、普通よりも長く伸びてしまうこともあります。

大きい歯の治療法

大きい前歯の治療法には次の3つ方法があります。

歯列矯正

前歯が大きいと感じるほとんどの原因は、歯並びに問題があることから起きています。そのため、歯並びを直す歯列矯正が基本の治療法となり、前歯を適切な位置に戻すことで、見た目の改善をしていきます。場合によっては、スペースを確保するために抜歯をしたり、歯を削ったりすることもあります。逆に、欠損歯がある場合には、インプラント治療やブリッジ治療を行って欠損を補う必要があります。
顎の成長が終わっていない子どもの場合には、床矯正という顎の成長を促す矯正を併用することで、将来きれいな歯並びになるよう整えていきます。

歯を削って整える

歯列矯正での改善が難しい場合には、歯を削って人工歯を被せ、形を整えていきます。人工歯には、セラミックなど審美性の高い素材を使うことで、好みの色味に調整することもできます。
ただし削る量によっては、知覚過敏を防ぐために歯の神経を抜いてしまうケースもあります。健康な歯質を削ることは、歯の寿命を縮めてしまうことに繋がりかねませんので、歯を削るメリットがリスクを上回ると判断された場合にのみ選択されることになります。

歯茎後退の治療

一度歯茎が後退してしまうと自然に元に戻ることはありません。できるだけ早い段階で後退を留めることが大切です。
まずは歯科医院で何が原因なのかを調べてもらいましょう。歯周病による歯茎後退である場合、歯科医院での歯石除去を中心とした歯周病治療が必要になります。オーバーブラッシングが原因であれば、歯磨き指導を受けて正しいブラッシング圧を身につけましょう。
また、強い歯ぎしりグセや悪い噛み合わせで歯茎に負担がかかっているようであれば、マウスピース着用や必要があれば歯列矯正などで改善してきます。
歯茎の後退が深刻な場合には、外科的な手術によって歯周組織の再生を促したり歯肉を移植したりすることで、回復することもできます。

小さい歯の治療法

前歯が大きい悩みとは逆に、前歯が小さい場合の改善方法についても紹介します。すきっ歯やガミースマイルなどの審美上の問題を起こしていることもあるため、大きい前歯と同じようにコンプレックスを抱える人も少なくはありません。
矮小歯についても明確な基準はなく、自分の他の歯とのバランスや平均的な歯の大きさよりも明らかに小さい場合に、矮小歯と診断されます。形の特徴として、側切歯では先が尖った円錐形になり、第三大臼歯では蕾のような形になることが多くなります。

ダイレクトボンディング

接着レジンを使って歯と歯の間の隙間を埋めていくダイレクトボンディングという方法があります。もっとも手軽に行うことができ、歯にかかる負担も少なくて済みます。ただし接着レジンは耐久性が低く経年劣化もあるため、再治療が必要になることもあります。

人工歯を被せる

小さい歯に人工歯を被せる方法です。歯の表面に薄いセラミックを貼りつけるラミネートベニアであれば、元々歯が小さいこともあり歯を削らずに治療が可能です。クラウンの場合も、形を整える程度に歯を削ることもありますが、歯質も少ないため最小限に抑えられます。
大きい歯を小さく削って補綴するのは、歯への負担も大きいため、あまりオススメできませんが、逆に、小さい歯を大きく見せたい場合には、人工歯での補綴は適している方法であるといえます。

歯列矯正

歯列矯正によって歯を動かして、見た目を改善していきます。ただし審美性の回復だけを目的として矯正を行うと、上下の歯が噛み合わないなど別の問題を生じてしまう恐れがあります。

歯茎の修復

歯茎が多く歯に被っているために歯が小さく見える場合には、歯茎を切除して歯を露出させていきます。ただし歯を支える歯槽骨に十分な厚みがあり、歯並びにも問題ない場合にのみ行われます。

基本的には保険外診療です

審美性の回復を目的とした治療は、基本的には保険がきかない診療分野です。保険がきくとしたら、歯が大きいことや小さいことで、口腔機能に何らかの支障が出ていることが条件となります。例えば、噛み合わせに問題が起こり顎関節症に発展しているなど、具体的な疾患名がつかないと保険は適用されません。
大きすぎる歯や小さすぎる歯は、虫歯や不正歯列などの問題を孕んではいますが、残念ながらこれらを予防するための診療に保険はききません。まずは、歯科医師に相談して治療の必要性や費用面について相談してみましょう。