気になる口臭の原因とは?ニオイのもとは口内にある!5つの改善方法 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年11月30日

鼻は自分の発する匂いに慣れてしまうため、自分の口臭を正しく認識することはできません。口臭によって気づかぬ内に他人に不快な思いをさせているかもしれません。
多少の口臭は生理現象であり、誰にでも現れるものです。しかし常に口臭が出ていたり、自覚症状があるほどに臭いが強かったりする場合には、身体に何らかの異常が発生しているかもしれません。
口臭はなぜ発生してしまうのでしょうか。原因と改善法について紹介します。

口臭を引き起こす原因

口臭の原因は、口内の細菌が活動する際に発するガスです。口内の細菌の量が増えるほど、口臭も強くなります。稀ではありますが、口内の細菌が原因でないとしたら、全身疾患や精神疾患の可能性もあります。
口臭を発生させる原因として考えられるものを、下記に挙げてみました。原因は一つとは限らず、複数が関係していることもあります。

口が乾いている

唾液には口内の汚れを洗い流す自浄作用があります。また唾液は歯の再石灰化を行い、虫歯を防ぐ働きもあります。
口内環境を整えている唾液の分泌量が減ると、汚れが溜まって口内の細菌量が増え、口臭が発生します。
口の渇きを引き起こす原因は、寝起きの生理現象、水分不足、ストレス、喫煙、糖尿病などの全身疾患、薬物の副作用など、様々なものが考えられます。

プラーク・歯石が溜まっている

食べかすや口内の組織の死骸には、たくさんの細菌が集まります。やがてプラーク(歯垢)という細菌の巣を作り出すと、虫歯や歯周病を引き起こしたり、口臭の原因となる臭いガスを発したりするようになります。
プラークはバイオフィルムという排水口のヌメヌメと同じ構造体をしており、水では洗い流すことはできません。口内の唾液では落とすことが出来ないため、歯ブラシで機械的な刺激を与えてこすり落とす必要があります。
プラークを約48時間放置すると、唾液の成分によって再石灰化が起こり、歯石に変わります。歯石の成分の大半は無機質なので病原性はありませんが、軽石のような形状をしており、プラークが付着しやすくなってしまいます。歯石が溜まると、口臭はさらにひどくなります。
歯石にまで変わってしまうと歯ブラシでは落とせなくなってしまうので、歯科医院で歯のクリーニングを受けなければなりません。

舌苔が溜まっている

舌苔とは、舌に付いている白い付着物です。細菌や細胞の死骸の塊であり、悪臭を放ちます。唾液量が減ったり、ストレスや疲れによって口内の免疫力が落ちたりすると溜まりやすくなります。また、舌の位置が低い低位舌や口呼吸が多い人は、口内環境が悪くなりやすく、舌苔も溜まりやすくなります。

虫歯

長く放置したひどい虫歯は悪臭を発します。虫歯が進行すると、歯髄という歯の神経に細菌が感染してしまい、歯髄壊死を起こします。壊死した歯髄を放置すると、中で腐ってしまい強い腐敗臭を放つようになります。

歯周病

歯周病は歯茎の感染症です。歯周病菌は空気があるところでは生きられないため、歯と歯肉の境目である歯肉溝(3mmを超えると歯周ポケットと呼ばれる)に溜まったプラークの中で、どんどん繁殖していきます。歯周病菌が代謝の際に発するガスは、非常に強い悪臭を放ち、これが口臭の原因となります。

食べ物の臭い

にんにくなど臭いの強いものを食べると、呼気から臭いを発します。にんにくの臭いが中々取れないのは、ニオイ成分が腸から血液を通して全身にめぐり、体臭や呼気となって体外へ排出されるからです。一過性のものなので、臭いは時間経過とともに自然になくなります。

全身疾患

下記のような全身疾患によっても、口臭が現れることがあります。

口臭の原因となる全身疾患
・肺がんや肺腫瘍などの呼吸器系疾患
・胃がんなどの消化器系疾患
・扁桃炎や咽頭がんなどの耳鼻咽頭系疾患
・糖尿病
・肝硬変、肝臓がん

自臭症

実際には異常がないのに、自分の口臭が臭いと思い込んでしまう症状です。性格的な問題や、過去の体臭や口臭に関するトラウマからなってしまうことがあります。自臭症によるストレスが口乾に繋がり、実際に口臭が現れてしまうこともあります。
口臭外来で、臭いについて客観的に否定してもらうことで改善することもあれば、精神科や心療内科の受診が必要となることもあります。

口内に原因がある口臭の改善方法

口臭の原因の90%が、口の中の問題によって起こります。口内の問題からくる口臭を改善するには、プラーク、歯石、舌苔、感染組織などニオイの元を取り除くことが第一です。さらに口内環境が正常に保たれるように、根本的に口臭が起きにくい環境に変えることが必要です。

食後に丁寧な歯磨きする

食後に歯磨きをすることで、口臭のもととなるプラークを取り除くことができ、唾液の分泌も促すことができます。時間がある際には、プラークの染色液を使って磨き残しをなくすと良いでしょう。
ただしブラシ圧が強すぎると、歯茎後退や知覚過敏など別の問題を起こしてしまいます。鉛筆の持ち方で磨くことで、力の入り過ぎを抑えることができます。また、口乾を促す清涼感の強い歯磨き粉や、歯を傷つける研磨剤の含まれた歯磨き粉はできるだけ避けましょう。
舌に舌苔が溜まっている場合には、舌専用のブラシで取り除きましょう。普通の歯ブラシで磨くと舌の組織が傷つき、余計に舌苔が付きやすくなってしまいます。

歯科医院で歯のクリーニングを受ける

セルフケアに加えて、歯科医院で受けられる歯のクリーニングを行えば、自分のブラッシングでは落としきれなかったプラークや歯石を綺麗に取り除くことができます。歯科医院での定期的な口腔ケアは、虫歯や歯周病の予防にもなります。
また同時にブラッシング指導も受けられるため、セルフケアの質を上げることもできます。

虫歯や歯周病の治療

虫歯や歯周病になっている場合には、歯科医院で治療しない限り口臭はなくなりません。
神経にまで達してしまっている虫歯には、根管治療という根の治療が必要です。腐ってしまった神経を綺麗に取り除いて、代わりに薬剤を詰めて人工歯で蓋をしていきます。
歯周病は、歯周ポケットに入り込んだプラークや歯石を取り除く治療が中心となります。臭いが出ている歯周病は、中程度以上に進行している可能性が高いため、一度の治療では改善はできません。数週間~半年かけて段階的な治療を行い、その後もメインテナンスのために3ヶ月に1回程度の継続的な通院が必要となります。

糖分ゼロのガムを噛む

ガムを噛むと唾液量が増えるために、口臭の一時的な対策になります。ただし糖分が含まれたガムは細菌のエサになりますので、糖分ゼロのキシリトール入りのガムがおすすめです。キシリトールは口内を虫歯になりにくい環境にする働きがあります。ガムについては、「ガム好き必見!歯科専用のキシリトールガムがすごい」も合わせて御覧ください。

悪い口腔癖を直す

口呼吸や低位舌など口内環境を悪化させる口腔癖の矯正も、口臭の根本的な改善には大切なことです。
直そうと常に意識する意識療法も効果的ですが、口呼吸や低位舌となっている原因には、骨格や歯並び、耳鼻咽頭系の問題も関係しているかもしれません。まずは口腔癖の原因を歯科医院で診断してもらい、適切な治療を受けましょう。

口臭治療は口臭外来へ

口臭の治療を専門に扱う、口臭外来という診療分野があります。歯科医院に併設されているため、虫歯や歯周病など口内疾患の検査はもちろんのこと、唾液の細菌検査を行うことで、口臭の原因を徹底的に調べてくれます。
口内に問題がなければ、適した診療科の紹介も行ってくれます。思わぬ病気が見つかることもありますので、口臭が気になる場合には一度口臭外科を受診してみることをおすすめします。