歯科用レーザーでできる13種類の診療~ホワイトニングから口内炎治療まで~ | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年12月16日

歯科用レーザーは、虫歯や歯周病の治療に留まらず、ホワイトニングや口内炎の治療まで、様々な診療において活用されています。
非常に高価な機器ということもあり、少し前までは導入している歯科医院も限られていたため、診療を受ける機会も少なかったのではないでしょうか。しかし最近では、レーザーを導入している歯科医院も続々と増えていますし、一部診療については保険適用が認められるようにもなっています。
痛みが少なくドリルのような不快な音もしないため、歯医者が怖いという人にとっても非常に魅力的なレーザー治療。ここでは、レーザーが使用されている13の治療について紹介します。
合わせてレーザーの種類や機能についてまとめた「歯科用レーザーの種類と7つの機能」も御覧ください。

歯科用レーザーが使われている13の診療

レーザーには、組織の切開や切削、止血、殺菌、鎮痛、消炎、創傷治癒促進、歯質の強化、薬剤の活発化など、様々な機能があります。この様々な機能を活用することで、次のような診療内容が可能となります。

虫歯検査

ダイアグノデントという検査専用のレーザーを用いて虫歯の検知も可能です。歯に照射して波長を読み取ることで、虫歯の有無だけでなく進行状況を知ることができます。
レントゲンでもわからないために、削らなければ確認できないような虫歯の発見に役立ちます。歯を必要以上に削ってしまうということもなくなります。

■使用する主なレーザーの種類:ダイアグノデント

麻酔

低出力のレーザーには鎮痛効果があるため、軽度の麻酔としても応用可能です。歯周病のスケーリング、軽度の虫歯治療など、様々な治療に使用されます。

■使用する主なレーザーの種類::半導体レーザー、Nd:YAGレーザーなど

小さな虫歯の治療

軽度の虫歯であれば、ほとんど無麻酔のまま虫歯の病原歯質を取り除くことができます。レーザーの照射によって、殺菌や歯質強化の効果もあるため、二次カリエスができにくいというメリットもあります。
ただし切削能力はドリルよりも劣るため、レジン充填で治まる範囲の軽度虫歯治療に適しており、インレーやクラウンによる補綴が必要になる中程度以上の虫歯には向いていません。

■使用する主なレーザーの種類:Er:YAGレーザー、Er,Cr:YSGGレーザー、ノーファイバーEr:YAGレーザー、炭酸ガスレーザー、Nd:YAGレーザー

根管治療

細い根管内にレーザーを照射して、根管に残った病原歯質を取り除くことができます。レーザーの殺菌効果により、再感染のリスクを減らすことができます。また、治療がしにくい根の先端部の膿も除去することができます。
また、過去に入れた充填材や金属ポストの除去にも使用されることもあります。

■使用する主なレーザーの種類::半導体レーザー、Nd:YAGレーザー、CO2(炭酸ガス)レーザー、Er:YAGレーザー、Er,Cr:YSGGレーザー、ノーファイバーEr:YAGレーザー

知覚過敏

歯茎下がりや歯の摩耗などが原因で象牙細管という痛みを伝える管が露出してしまうと、歯髄にまで刺激が伝わり知覚過敏が起きます。レーザーによって知覚過敏を抑えるには次の二つの方法があります。
一つ目は、歯の深部にまでレーザーを照射して、歯髄から痛みを抑える方法です。二つ目は、痛みを伝える象牙細管の出口をレーザーによって凝固させて、痛覚を遮断してしまう方法です。
レーザーの種類によって、どちらかの方法かが選択されます。

■使用する主なレーザーの種類::半導体レーザー、Nd:YAGレーザー、He-Neレーザー、CO2(炭酸ガス)レーザー、Er:YAGレーザー、Er,Cr:YSGGレーザー、ノーファイバーEr:YAGレーザー

歯周病治療

歯周基本治療であるスケーリング・ルートプレーニングと合わせて、レーザーによる歯周ポケット内の殺菌・消毒を行っていきます。また、歯肉の切除や整形など、歯周外科的な治療にも用いられます。
光反応の薬剤を使用して歯周ポケットを除菌する、PDTという治療法もあります。
Er系のレーザーであれば、歯石の除去も可能です。ただし歯石の除去の際に、エナメル質も一緒に蒸散してしまう恐れがあるため、セメント質上の歯石(縁下歯石)にのみ適応が可能となっています。セメント質については、表面が汚染されていることもあり、表層の除去であれば問題ありません。むしろ根面を無毒化することにより、歯肉の改善も促されます。Er:YAGレーザーによる歯周ポケット内の清掃は、保険適用内で行うことができます。

■使用する主なレーザーの種類: Er:YAGレーザー、Er,Cr:YSGGレーザー、ノーファイバーEr:YAGレーザー、Nd:YAGレーザー

インプラント治療

インプラント手術において、レーザーを使用した歯肉や骨の切開が行われることがあります。出血が少なく短時間で治療を終えることができます。また、低出力のレーザー照射で、痛みを抑えたり、傷の治りを早めたりすることができます。 インプラント周囲炎の治療にも用いられます。

■使用する主なレーザーの種類: Er:YAGレーザー、Er,Cr:YSGGレーザー、ノーファイバーEr:YAGレーザー

ホワイトニング

ホワイトニングでのレーザーは、ホワイトニング剤の効果を高めるための熱源として用いられています。歯を白くしているのはあくまでもホワイトニング剤なので、レーザー自体に漂白効果はありません。

■使用する主なレーザーの種類:アルゴンレーザー

抜歯後の鎮痛

抜歯後の傷にレーザーを照射することで、止血を促して痛みも抑えることができます。また傷の治りを早めることができます。

■使用する主なレーザーの種類:半導体レーザー、Nd:YAGレーザー、He-Neレーザー、CO2(炭酸ガス)レーザー、Er:YAGレーザー、Er,Cr:YSGGレーザー、ノーファイバーEr:YAGレーザー

歯茎の色素沈着の除去

メラニン色素やメタルタトゥーなど、歯茎の色素沈着の除去にも用いられます。歯肉の上皮部分に照射して、変色している部分を蒸散させ、新しい組織に生まれ変わらせることができます。1回の照射で改善することもあれば、数回の施術が必要なケースもあります。
色素が奥まで入り込んでいる場合には、歯肉の切除が伴うこともあります。

■使用する主なレーザーの種類:半導体レーザー、Nd:YAGレーザー、CO2(炭酸ガス)レーザー、Er:YAGレーザー、Er,Cr:YSGGレーザー、ノーファイバーEr:YAGレーザー

口内炎治療

口内炎に直接照射することで鎮痛・消炎効果があり、治りも早くすることができます。内部から痛みを抑える方法と、表面に凝固層を作り刺激を遮断して痛みを抑える方法があります。レーザーの種類によって異なります。
口内炎のレーザー治療については「1日でも早く口内炎を治したい!即日痛みを抑える方法とは」をご覧ください。

■使用する主なレーザーの種類:半導体レーザー、Nd:YAGレーザー、He-Neレーザー、CO2(炭酸ガス)レーザー、Er:YAGレーザー、Er,Cr:YSGGレーザー、ノーファイバーEr:YAGレーザー

顎関節症治療

顎関節症による痛みを、耳の下あたりにレーザー照射することで緩和することができます。

■使用する主なレーザーの種類:半導体レーザー、Nd:YAGレーザー、He-Neレーザー、CO2(炭酸ガス)レーザー、Er:YAGレーザー、Er,Cr:YSGGレーザー、ノーファイバーEr:YAGレーザー

歯列矯正

歯列矯正中にレーザーを照射することで、痛みを抑えることができます。また歯が動きやすくなり、治療期間を短縮する効果もあります。

■使用する主なレーザーの種類:半導体レーザー、Nd:YAGレーザー、He-Neレーザー、CO2(炭酸ガス)レーザー、Er:YAGレーザー、Er,Cr:YSGGレーザー、ノーファイバーEr:YAGレーザー

保険適用されるのは?

歯科用レーザーのうち保険適用が認められているのは、Er:YAGレーザーが使用されている虫歯治療(う蝕除去)と歯周病治療(歯石除去)のみです。上記に挙げた治療のほとんどは、保険適用外の自費診療となります。
う蝕歯質の除去と歯石の除去以外の診療内容を保険適用内で行っている場合には、レーザー自体の費用はサービスにしているということになります。
逆に、保険適用内の内容であっても歯科医院の方針によっては、レーザー治療は一律保険適用外としている場合もあります。
費用面で不安な場合には、事前に歯科医院に確認してみましょう。