歯科大学とは?歯科医師免許取得と卒業後の進路まとめ | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2018年1月16日

歯科医師になるには、歯学部のある大学を卒業し、難関歯科医師国家試験に合格する必要があります。歯科医師過剰問題もあり、苦労して歯科医師免許を取得した割にはワーキングプアに陥る歯科医師も少なくはないと言われています。
今回は、歯科大学や歯科医師免許取得までの道のり、そして意外に知られていない?歯科大学の卒業後の進路について紹介します。

日本にある歯科大学・大学歯学部一覧

日本において歯学を学ぶことができる大学は全部で29校あります。そのうち旧六と呼ばれる伝統校は、東京医科歯科大学、東京歯科大学、日本歯科大学、大阪歯科大学、九州歯科大学、日本大学歯学部の6校です。

歯科大学・大学歯学部一覧

北海道・東北 北海道 【国】北海道大学
【私】北海道医療大学
岩手 【私】岩手医科大学
宮城 【国】東北大学
福島 【私】奥羽大学
甲信越 新潟 【国】新潟大学
【私】日本歯科大学(新潟生命歯学部)※
長野 【私】松本歯科大学
関東 東京 【国】東京医科歯科大学
【私】東京歯科大学
【私】日本大学(歯学部)※
【私】日本歯科大学(生命歯学部)※
【私】昭和大学
神奈川 【私】鶴見大学
【私】神奈川歯科大学
千葉 【私】日本大学(松戸歯学部)※
埼玉 【私】明海大学
東海 岐阜 【私】朝日大学
愛知 【私】愛知学院大学
近畿 大阪 【国】大阪大学
【私】大阪歯科大学
中国・四国 広島 【国】広島大学
岡山 【国】岡山大学
徳島 【国】徳島大学
九州 福岡 【国】九州大学
【公】九州歯科大学
【私】福岡歯科大学
長崎 【国】長崎大学
鹿児島 【国】鹿児島大学

※複数の県に別々の学部が存在する大学

歯学部のある大学は、臨床研修の場として必ず付属の大学病院や提携クリニックを持っています。6年のカリキュラムを終えて、歯科医師免許を取得した後には、そういった臨床研修施設で1年間の研修を行うことになります。
歯学部のある大学の数が多いほど、その地域の歯科医師数も多くなる傾向にあります。東京には歯学部が5つもあることもあり、人口あたりの歯科医師数は全国1位となっています。また県内に3つの歯学部がある福岡も、やはり人口あたりの歯科医師数は多く、全国2位の数字となっています。

歯科医師免許を取得するまで

歯科医師になるには、毎年2月に行われる歯科医師国家試験に合格し、歯科医師免許を取得することが必要です。歯科医師国家試験は誰でも受験できるわけではなく、下記の3つのパターンで受験が可能です。

大学歯学部卒業者(見込み含む)

6年制の歯学部を卒業した者、又は卒業見込みの者に受験資格が与えられます。歯科医師国家試験受験者の99%以上がこのルートからの受験となります。
一般的なスケジュールでは6年生の冬に受験することになりますが、受験資格を得るには、事前に各大学で行われる卒業試験に合格しなくてはなりません。卒業試験によって一定の実力に満たない学生は落とされてしまうため、国家試験を受けることができるのは合格見込みのある学生だけになります。
しかしここ数年の歯科医師国家試験の合格率は60%台と、例年合格率90%前後の医師国家試験よりも低い数字となっています。大学によって合格率に大きく幅があり、特に私立歯学部は差が顕著です。
入学からストレートで合格できるのは全体の半分程度であり、多くの歯科学生は留年や浪人を経験していることになります。

歯科医師国家試験受験資格認定者

外国の歯科医師免許所持者が、日本で歯科医師として活動するには、日本の歯科医師国家試験に合格する必要があります。すぐに受験ができるわけではなく、まずは受験資格を得るために、歯科国家試験受験資格認定を受ける必要があります。
資格認定では、書類による学歴審査や日本語能力調査などが行われます。無事認定を受けると、歯科国家試験の受験資格を得ることができます。

予備試験合格+実地修練

歯科医師免許の有無を問わず、外国の歯科学校卒業者は、書類審査後、国家試験の予備試験の受験資格を得ることができます。予備試験に合格し、1年以上の診療または口腔衛生に関する実地修練を経ることでも、歯科医師国家試験の受験資格を得ることができます。

歯科医師免許取得後の進路

歯科医師免許を取得した人は、全員が歯科医師になるわけではありません。主に下記のような選択肢が存在します。

一般企業

歯科大学卒業後、歯科医師にはならず一般企業に就職するケースもあります。専門知識を生かして歯科メーカーなどの研究機関の研究員として勤務することもあれば、全く別の営業職といった総合職に就くこともあります。

公務員

歯科の専門的な知識を生かして、行政機関で医系技官として働くこともできます。保険医療の制度について、立案から実施まですべてのプロセスに関わります。
または、自衛隊の試験を受けて自衛隊内の歯科医師(歯科医官)として勤務する選択肢もあります。新卒や30歳以下の既卒が対象の歯科幹部候補生採用と、キャリアを積んだ歯科医師を対象とした歯科幹部採用があります。

研修医

歯科医師として実際に従事するには、歯科医師免許取得後、大学病院や厚生労働大臣指定の臨床研修施設で1年間の研修が義務付けられています。一般企業など歯科医師以外の選択肢を選ばない限り、全員が研修医として働くことになります。
研修を終える1年後には、下記のような道に進むことになります。

勤務医

最も一般的なのが、歯科医院や大学病院でお給料をもらって勤務医として働くケースです。または、一般企業で専属の歯科医師として働くこともあります。
歯科医院の勤務医は、勤務年数により昇給するとは限らないため、最終的には開業を目指すことが多いようです。

開業医

歯科医院を開業し経営者となる選択肢もあります。開業には多額の初期投資が必要となりますので、勤務医として働き、力をつけてから開業するのが一般的です。臨床の技術だけでなく、経営者としてのセンスが問われるようになります。

大学院への進学

専門性を高めたい場合には、大学院へ進んでさらに4年学び、博士号を取得することもできます。その後歯科医師として臨床の場へ出ることもあれば、そのまま大学に留まり研究者となることもあります。