歯磨きがインフルエンザ予防になる?口腔ケアでこの冬を乗り越えよう! | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2018年1月23日

インフルエンザウイルスが猛威を振るっています。1月2週目の受診患者数は171万人にも上り、全国で注意報や警報が出ています。
インフルエンザにかかってしまうと、数日は動けなくなり、ウイルスが身体から完全にいなくなるまでには長くて2週間程かかることもあります。特に免疫力が弱い子供や妊婦、高齢者は症状が悪化しやすく、肺炎や気管支炎を併発してしまうこともあります。
インフルエンザの予防といえばうがい・手洗いですが、これに口腔ケアを加えることで、より効果的に予防できることをご存知でしょうか。今回は、インフルエンザ予防の新定番、ウイルスの活性化を防ぐ口腔ケアについて紹介します。

インフルエンザウイルスの感染経路

インフルエンザウイルスは、大きく分けて飛沫感染と接触感染の2つのパターンで感染します。

飛沫感染

インフルエンザウイルスに感染した人がくしゃみや咳をすると、空気中にウイルスが含まれた飛沫が周囲に飛び散ります。最長2メートル程飛散する飛沫を近くの人が吸い込んでしまうと、鼻や喉の粘膜に付着し、ウイルス感染してしまいます。これを飛沫感染といいます。
似たような言葉に空気感染がありますが、空気感染とは、飛沫の水分が蒸発することで軽くなった微粒子が、空気の流れに乗って広範囲に移動し感染することをいいます。空気感染をする主な病気は、麻疹、水疱、結核であり、通常インフルエンザウイルスは空気感染しません。
他人と2メートル以上の距離を空ければ飛沫感染の確率は減りますが、乾燥している環境や密閉された室内では感染力も高まります。2メートル以上の範囲でも感染を起こすことがあるため、注意が必要です。

対策
マスクをする、うがい・手洗いをする、部屋の湿度を50%前後に保つ、部屋を換気するなど

接触感染

感染症で最も気をつけなければならないのが接触感染です。ウイルスに感染した患者がくしゃみや咳をしたときに、手で口を抑えると、ウイルスが手に付着します。その手で例えばドアノブや電車の吊革、エレベーターのボタンを押すと、別の人が触ったときに、ウイルスが付いてきてしまうのです。そのまま食事をしたり目をこすったりすると、ウイルスが粘膜から感染します。
凹凸のない物の方がウイルスの生存時間が長く、最長48時間生存するといわれています。

対策
マスクをする、うがい・手洗いをする、手指の殺菌・消毒、多くの人が触るような物にできるだけ触れないなど

口腔ケアによるインフルエンザ感染対策

飛沫感染や接触感染によって体内に入ってきたウイルスは、そのままでは感染力はありません。実は口腔内の細菌から作られるプロテアーゼやノイラミニダーゼという酵素が、インフルエンザウイルスを増殖させていく役割を持っています。
口内の環境が不衛生であるほど、細菌が活発になり酵素の生成も増えるため、インフルエンザウイルスも増殖しやすくなります。 下記では、インフルエンザにかかりにくくするための口腔ケア方法を紹介します。

歯磨き

歯と歯の間や、歯と歯茎の間には、プラーク(歯垢)が溜まりやすく、多くの細菌が繁殖します。プラークが増えて、口内に細菌が増えると、インフルエンザウイルスも繁殖しやすくなります。
プラークはうがいだけでは取れないため、歯磨きをしてブラシで除去する必要があります。特に起床時と就寝中には口腔内が乾燥しやすいため、粘膜も弱まり、身体の抵抗力も落ちます。朝起きた時と、夜寝る前には、必ず歯磨きをして口腔内の細菌の量をできるだけ減らしてあげることが、インフルエンザ予防に繋がります。

舌磨き

舌にも舌苔という細菌の巣窟があります。舌苔は口臭の原因にもなり、口内環境を悪化させる要因です。唾液の自浄作用や舌の動きによってある程度は自然に落とされますが、もともとの体質や体調によっては溜まりやすくなることがあります。 歯ブラシでゴシゴシと落とそうとすると舌を傷つけてしまい、かえって溜まりやすくなる原因となってしまうため、舌専用のブラシを使用してケアを行いましょう。舌ブラシは、ドラッグストアなどで市販されています。

1ヶ月に1回は交換

歯磨きや舌磨きで使用しているブラシは、1ヶ月を目安に新しいものに交換しましょう。口内は思っている以上に細菌がたくさん住みついています。歯ブラシや舌ブラシにも、多くの細菌が付着しますので、長期間使用していると衛生的な問題が発生します。
せっかく綺麗に磨いてもブラシ自体が細菌まみれであれば意味がありません。予防のためにもこまめな交換を意識しましょう。

よく噛む

よく噛むと唾液がたくさん出るため、口内環境が良好に保たれます。粘膜も潤い、ウイルスへの抵抗力も高まります。

まとめ

インフルエンザ予防の定番である、マスク・うがい・手洗いに、歯磨き・舌磨きなどの口腔ケアを加えることで、より感染のリスクを減らすことができます。是非今日からはじめてみて下さい。