「歯が痛くて死にそう」歯痛で救急車ってあり?なし? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2018年2月6日

夜中の急な歯痛、辛いですよね。歯の痛みは、人間が感じる痛みの中でもトップクラスといわれており、かつては拷問にも使われていたともいいます。
そんな耐え難い歯の痛みを真夜中に感じてしまうと、誰しも救急車が頭をよぎってしまうこともあるのではないでしょうか。家族が歯痛で苦しんでいるのを見ていても、どうにかして助けてあげたくもなりますよね。たかが歯の痛み、されど歯の痛み。
歯の痛みで救急車を呼んでもいいの?今回は救急車の適正な要請について紹介します。

救急車こんな使い方はNG

平成28年の救急車による搬送件数は約621万件と、過去最多となりました。10年前と比べると約20%増えており、年々増加傾向にあります。
また救急搬送された約半数が、入院の必要性はない軽症と診断されています。もちろん軽症であっても、骨折など自力では動けないケースもあります。
しかし乱用ともいえる要請も少なくなく、適正利用を促すために有料化の話も出ているようです。
ここでは、本当にあった救急車の間違った使い方を紹介します。

タクシー代わり

今日通院・入院予定の病院へ行きたい、薬がなくなったなど、救急車をまるでタクシー代わりに利用しようとするケースです。救急車は単に病院へ行くための無料サービスではありません。
緊急性のない通院や入院のために病院へ行きたい場合には、通常のタクシーを利用するか、または民間救急を利用すると良いでしょう。民間救急の車両の種類には、横になったまま搬送可能な寝台自動車や、車椅子ごと搬送可能な車椅子専用車があります。
自力で歩行可能な場合にはタクシーを、緊急性はないが自力での歩行が難しい場合には民間救急を利用しましょう。もちろんどちらも有料となります。
民間救急については、下記24時間無休の東京民間救急コールセンターへお問い合わせ下さい。

東京都の民間救急問い合わせ先

東京民間救急コールセンター
0570-039-099

病院探し

夜間や休日でどこの病院に行ってよいのかわからない、転院したいなど、病院探しのために救急車を呼ぶということもあります。救急車は病院を紹介してくれるためのものではありません。
救急車を呼ぶほどではないが、医療機関の受診について困っている場合には、下記の医療機関案内を利用しましょう。夜間や休日も診察可能な医療機関の案内を24時間行っています。

東京都の医療機関案内

東京消防庁救急相談センター ひまわり(東京都保健医療情報センター)
23区 03-3212-2323 03-5272-0303(自動応答)
多摩地区 042-521-2323
都内全域短縮ダイヤル #7119

待つのが嫌だ

病院に電話が繋がらなかった、並ぶのが嫌だったなど、緊急でないのにもかかわらず、優先的に診療してもらうために救急車を呼ぶというケースもあるようです。このような自己中心的な理由で救急車を呼んではいけません。

何でも屋

一人で寂しい、ゴキブリが怖いなど、救急車を便利屋か何かと勘違いしているようなトンデモ要請もあります。悪質なのは、虚偽の症状を訴え呼ぶだけ呼んで追い返すといったイタズラ目的の要請です。このようなケースでは、消防法違反として30万円以下の罰金または拘留、偽計業務妨害罪として3年以下の懲役または50万円以下の罰金に問われる可能性もあります。

緊急性のない症状

飲みすぎた、蚊に刺された、便秘、深爪をした、日焼けがひりひりする、紙で少し指を切ったなど、どう考えても緊急とはいえない症状での要請もあります。
実は「虫歯が痛い」も、この緊急性のない軽度な症状として扱われています。

歯痛で救急車を呼ぶケースとは

基本的に虫歯などの歯痛は、上記のように緊急性のない症状として扱われており、歯痛を理由に救急車を呼ぶことは、救急車の乱用とみなされてしまう可能性もあります。夜間もやっている歯科医院を探してタクシーを使って自力で行くか、痛み止めを飲むなどして朝まで我慢するのが一般的です。
仮に搬送されたとしても、その病院に歯科の担当医がいるとも限りません。痛み止めの処方に留まり、結局朝まで待つことになる可能性もあります。
ただし、消防庁が公開している救急受診ガイドによると、下記のような場合には、緊急性の高い症状として救急車の要請が推奨されています。

血が止まらない

顔を勢い良くぶつけるなど、外傷によって歯が折れてしまった、抜けてしまった、口内を切ってしまった場合です。出血が多かったり、10分間抑えても血が止まらなかったりするような場合には、緊急性がある症状として、救急車を呼びましょう。また血が止まりにくくなる抗凝固薬を服用している場合にも、出血が止まらない恐れがあります。
出血が少ない、すぐに血が止まった場合には、抜けた歯を牛乳に付けて保存し、できるだけ早く、自力で歯科医院へ行きましょう。場合によっては再植が可能なケースもあります。

腫れにより息苦しい

喉の奥や舌が腫れると、呼吸困難に陥る可能性もあります。首のあたりの腫れにより息苦しく感じたら、直ちに救急車を呼びましょう。

糖尿病や心臓疾患の持病がある

もともと糖尿病や心臓の疾患を患っていて、激しい歯痛を感じた場合には注意が必要です。歯と心臓疾患や糖尿病は深く関連しており、歯痛も全身疾患から起きている可能性もあります。

地域の救急医療機関の利用を

救急車の要請が増えれば増えるほど、救急車が来るまでの時間や病院への搬送時間も長くなります。救急車の適切でない利用は、本当に救急車を必要としている人の救命活動を阻害してしまうことにも繋がるのです。
夜中に歯が痛くなった際には、何とか翌朝まで待つか、夜間診療を行っている歯科医院へ問い合わせてみましょう。または夜間・休日の急患対応のための、救急医療機関を設けている地域もあります。地域によっては朝まで診療を行っていることもあります。詳しくは、各自治体や歯科医師会のホームページをチェックしてみましょう。
翌朝まで頑張ることを選択したあなたには、是非「夜中歯が痛くて眠れない時の4つの対処法」を参考にして、この辛い夜を乗り越えて下さい。そもそも歯が痛くなる前に歯科医院へ行くのが一番です。普段から歯のケアを怠らず、定期的に歯科医院へ通いましょう。