ネットの口コミって信頼できる?なぜ逮捕歯科医師の評価が良かったのか | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2018年2月15日

患者の歯を不必要に削ったとして、歯科医師が逮捕されました。地元大学の保健管理センターから注意喚起があったほど、地域では悪い意味で有名な歯科医院だったそうです。実際にこの一件だけではなく、過去には同歯科医院に関する多くの相談が地元警察に寄せられていたと報道されています。
一方でインターネット上の口コミサイトでは良い評価を受けていたことから、インターネットの情報の信頼性が問われる一件にもなりました。
今回は、信頼できる歯科医院探しのために、患者が知っておくべき情報についてご紹介いたします。こちらの記事には個人的な見解が豊富に含まれております。肩の力を抜いて御覧ください。

インターネットでの歯科医院の評判は?

なぜこの情報社会で、そんな悪評高い歯科医院が普通に営業できていたのか、疑問に思った方もいらっしゃったのではないでしょうか。
筆者も疑問に思い少し調べてみましたところ、インターネットの口コミ情報サイト上では、件の歯科医院に悪い評価はなく、むしろ良い口コミばかりだったのです(現在では削除されています)。
口コミを書いた患者さんにとっては、本当に良い歯科医院だったのかもしれませんが、もしもその情報を鵜呑みにして自分が通院してしまっていたらと思うとゾッとしますよね。良い口コミを信じてその歯科医院を選んでしまった人は、もはや被害者と言わざるを得ないのではないでしょうか。

口コミはあくまで個人の意見であり、信じるかどうかは自己責任、ということが大前提であっても、ここまで実際の評判と乖離があると、口コミの信頼性に疑問を持ってしまっても仕方のないことだと思います。

歯医者選びをする前に知っておくべき情報

下記では、インターネットで歯科医院を探す際に注意すべき点を挙げてみました。理想的な歯科医院に出会うためにも、患者力を上げる自衛策として御覧ください。決して、特定のサイトを攻撃する目的はありません。

匿名の口コミは信用できる?

口コミ投稿でアマゾンギフトカードプレゼント、ポイント還元といった特典を付けている口コミサイトはたくさんあります。口コミやフォロワーはお金で買える時代ですし、サイト側の判断で良い評価の口コミだけを残すことも可能です。
例えば、口コミ投稿時のルールがガチガチに固められている場合には、表現がかなり制限されるため、匿名ならではの「直接は言いにくい心の声」が排除されてしまうことが多くなります。まさにそれを求めて口コミを見ている人にとっては、ちょっと物足りないですよね。良い口コミと悪い口コミが程よくあった方が、信憑性も増します。
逆に誰でも自由に書き込める口コミサイトだと、身内の自作自演で良い評価をつけることもできますし、同業者への嫌がらせ目的でわざと低い評価をつけることも可能です。結果的に、両極端な口コミが入り混じり、正しい情報を得るのは難しくなります。 匿名の口コミは、参考程度にしておくのが良いでしょう。

患者の評価はあてにならない?

「愛想は悪いが腕が良い先生」よりも「愛想は良いが腕がイマイチな先生」の方が評価が高くなってしまうように、患者は歯科医師や歯科医院の外面だけを見て評価しがちです。
本当は「丁寧な説明や治療」なのに「時間がかかる」とマイナス評価、「雑な治療」を「早くて助かる」とプラス評価してしまっているかもしれません。「治療を先延ばしにする」のは本当は「人気の歯科医院」だからであり、「飛び込みでも柔軟な対応」は「人気がなくて暇」なだけかもしれませんよ。
患者の口コミを参考にするときには、評価を鵜呑みにせず口コミのその裏を読み取るくらいの鑑別眼が求められます。

歯医者のホームページは歯科医師が作っていない?

「ラグジュアリーな雰囲気で個室完備、写真の先生も清潔感があって優しそう!」ホームページがきれいだと、その歯科医院の印象も良くなるものです。多くの人が参考にする歯科医院のホームページですが、作成しているのは歯科医師の先生ではなく、大抵がホームページ制作業者です。ホームページは患者にとっての大事な情報源であり、歯科医院の印象を決める大事な広告手段ですから、制作をプロに任せることは悪いことではありません。

問題なのは、見た目は綺麗だけれど中身はスカスカなサイトが存在することです。デザインのリニューアルを繰り返しているだけで、中身の情報は古いまま、またはどこか別の歯科医院のサイトで見たような使い回しの文章ばかり、なんてサイトもちらほらみかけます。先生が忙しいこともあり、業者に任せっきりになるのでしょう。テンプレのような文章で、重視するのはデザインや検索結果で上位表示されるか、という表面上のことばかり。しかしそれが広告というものです。

ここで患者が知っておかなければならないのは、ホームページとはお菓子の商品パッケージのようなもので、「※画像はイメージです。実際の商品とは異なる場合があります」である可能性も高いということです。雰囲気重視で歯科医院を探している人にとっては、イメージとの乖離が少ないかもしれませんが、腕が良い、人柄が良い、という内面的な情報をホームページに求めてはいけません。口コミと同様、参考程度にしておくのが良いでしょう。

もちろん、中には歯科医院の先生が作成に積極的に携わって一から文章を書き上げていたり、マメにブログを更新して自分の症例を紹介していたりするようなホームページもあります。歯科医院の考え方がしっかりと反映されているページは、構成もオリジナリティがあり、他のサイトとは少し違った雰囲気のサイトになります。
自分の症例写真をインターネット上にアップするのは、自信がある証拠ともいえますので、腕に自信のある先生という判断基準の一つにしても良いかもしれません。
ホームページやインターネットにあまり興味のない先生もいますので、全く更新がない、力を入れていないことは悪いことではありません。むしろ、そもそも集客に困っていなければ、高いお金をかけてまできれいなホームページを作る必要もないのです。

「学会所属」だけでは意味がない?

学会内での審査基準を満たし、一定の実績がないと認められない指導医、専門医(認定医)の資格であれば別ですが、「〇〇学会所属の歯科医師が担当します!」なんて一文には要注意です。学会への所属自体はお金を払えば誰でも出来ることがほとんどです。
学会もたくさんあり、認定医や専門医の価値もピンきりです。中には認定医資格もお金で買えることもあります。患者には、どれがすごい資格なのかイマイチわからないものですが、少なくとも「所属」を売りにしているのは非常に怪しいといえるでしょう。実績が何もない?と疑われてしまっても仕方ありません。もちろん若手でこれからキャリアを積んでいく勉強熱心な先生もいるでしょう。認定医資格を持っていないことが問題なのではなく、注目すべきは宣伝の方法です。それってホントにすごいの?と、疑ってかかるくらいがちょうど良いでしょう。

ホームページに歯科医師のプロフィール欄があれば、専門医や指導医資格の有無、さらにその学会のホームページをみて規模感や認定医制度の要綱をチェックしてみてもよいかもしれません。
関連記事:「学会認定歯科医師はすごい?認定医・専門医・指導医の違いとは」

「歯医者の選び方」について

あれこれ書いてきましたが、最後に私達のサービスを紹介させて下さい。
「歯医者の選び方」では、歯科医師の先生がおすすめする歯科医院を紹介しています。従来の医療系サービスにはない「実名制の推薦」となっていますので、どの先生がどの先生を推薦しているかが明白です。「プロがおすすめする〇〇」というフレーズはよく聞きますが、その実態は、架空のプロ、単なる名義貸し、自称プロであったりもします。

「歯医者の選び方」は、歯科医師の先生一人ひとりから、やらせでない、本人の推薦コメントをいただいています。お互いに信頼関係のある先生同士なので、時には冗談交じりの推薦コメントを頂けたりもします。AIにはできない、人の信頼で成り立つサービスです。
まだまだ掲載件数は少なく、ご不便をおかけしているかと思いますが、これも一軒一軒、責任を持って掲載させていただいているからこそです。(リストを購入して一気に・・・なんてことはしていません。)
このサイトに載っているすべての歯科医院へは安心して通っていただける、そんな自信を持って運営しています。

良いものは残り、悪いものは淘汰される。そんな市場のあるべき姿はなくなってきているのかもしれません。今後は自分たちで信頼できる情報を集めて、悪いものに引っかからないように自衛していくしかありません。「歯医者の選び方」と一緒に良い歯科医院だけを残していきましょう。