寝ながら飴は危険がいっぱい!?「シュガーレス」に騙されるな! | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2018年3月30日

夜に喉が痛いときに、のど飴を舐める人も多いのではないでしょうか。舐めている間は喉の痛みも治まるため、ついつい口に含んだまま寝てしまうこともありますよね。でもその行為、歯の健康に悪いだけでなく、命に関わる危険性もあります。
また、シュガーレスの飴であれば寝る前に舐めても大丈夫だと思っていませんか?実は「シュガーレス」は本当の意味ではシュガーレスではないのです!
今回は、寝ながら飴の3つの危険性と、虫歯になりにくい?シュガーレスの飴の真相についてまとめました。

寝ながら飴の3つの危険

夜に飴を口に含んだまま寝ると、次の3つの危険性があります。

虫歯になる

寝ている間は唾液がほとんど出ません。唾液が出ないことで口内の自浄作用が落ちて虫歯菌が活溌になる上に、飴が中々溶けませんので、口内に留まる時間も長くなります。歯が飴に含まれる糖にさらされる時間も長くなりますので、虫歯もできやすくなります。虫歯の原因は糖です。寝ながら飴を舐める行為は、虫歯にエサをあげる行為であるといっても過言ではありません。

粘膜が荒れる

飴を長時間口に含んでいると、頬の内側がシワシワになることがありませんか?これは浸透圧の関係で、飴の溶け出した砂糖水が頬の粘膜の細胞の水分を奪ってしまうことで起こります。水分がなくなった粘膜はザラザラとして、傷つきやすくなってしまいます。しばらく放っておけば治りますが、傷ついた粘膜は口内炎の原因にもなります。
寝ている間は唾液が出ないため、余計に口内の水分が奪われてしまいます。飴を舐めながら起きた朝は、口内がしわしわのパサパサになっているはずです。
喉を潤す目的で飴を食べているはずなのに、寝ながら飴を食べるとかえって口内の乾燥を招いてしまいます。

窒息する

飴を口に含んだまま寝ると、寝返りの拍子などに喉に詰まり窒息してしまう恐れがあります。虫歯や口内環境の悪化のリスクを挙げてきましたが、窒息となると最悪の場合には死に至ります。今まで無事だったから自分は大丈夫、なんて思いがちですが、窒息の場合は何か起きてからでは手遅れの可能性もあります。あれこれ書いてきましたが、とにかく寝ながら飴は絶対にやめましょう。

シュガーレスの飴も虫歯になる?

虫歯の原因になるのは、飴に含まれる糖分です。ではこの糖分がなければ虫歯にならないのでしょうか。シュガーレスの飴やキシリトール入りの飴など、虫歯になりにくい?飴について調べてみました。

シュガーレス(ノンシュガー)の飴

「シュガーレス」や「ノンシュガー」という表現は、「糖類が0.5%未満」という意味で使われています。ここでいう糖類とは、虫歯の原因にならないキシリトールなどの糖アルコール類を含みません。つまりシュガーレスやノンシュガーの飴であっても、実際にはわずかに糖が含まれており、虫歯の原因となってしまうということになります。必ず歯を磨いてから寝ましょう。 「糖類ゼロ」「無糖」といった含まない旨の表示も、同じく糖類が0.5%以下であることを示す言葉です。

ローシュガーの飴

「シュガーオフ」という表現は、「糖類が5%未満」を示す言葉です。5%未満と普通の飴よりは糖類が少ないとはいえ、少なくとも0.5%以上は含まれているということになります。いわずもがな歯磨きが必要です。
「低糖類」「ダイエット」「ライト」「糖類控えめ」といった低い旨の表示は、すべて同じ意味を示しています。

シュガーカット(シュガーオフ)の飴

「シュガーカット」「シュガーオフ」などは、他の同種の食べ物と比較したときに「糖類が5グラム以上かつ25%以上低減されていること」を示します。前述のシュガーレスやローシュガーとは違う相対的な基準のため、双方の基準を同時に満たしていれば「シュガーレス・シュガーオフ」のように併用して使うことができる言葉です。
シュガーオフの飴は、他商品と比較したときに糖類が少なくなるよう工夫されている商品であるとはいえ、糖類は含まれているということになります。

砂糖不使用、糖類無添加の飴

「砂糖不使用」や「糖類無添加」という表現は、「製造や加工の段階で糖類を新たに加えていない」という意味です。つまり、果物や野菜など天然由来の糖類については含まれているということになります。天然由来の糖類であっても、虫歯の原因となる種類はたくさんあります。身体には優しくても歯に優しいとは限りません。
前述の「シュガーレス」「ノンシュガー」と混同されることが多いですが、実は全く別の意味となります。

キシリトール入り飴

糖アルコールの一種であるキシリトールは、虫歯の原因にならず、虫歯予防に効果がある甘味料です。ただしキシリトール入りの飴といっても、そのすべてが虫歯になりにくいというわけではありません。含まれている量や他の成分によって、虫歯になるリスクも変わってきます。
キシリトールをはじめとした糖アルコール類は、水に溶けるときに熱を吸収するため、口に含むと冷たく感じます。飴にキシリトールが含まれているのも、単にひんやり感目的であることが多く、必ずしも歯への配慮があるわけではありません。キシリトール以外にも果汁や酸味料のような虫歯を誘発する成分が含まれていれば、普通の飴と変わらないのです。
一般的にはキシリトールが甘味料として50%以上含まれていれば、虫歯の抑制に効果を発揮するといわれています。市販のキシリトール入り飴で50%以上含まれている商品は少なく、手に入れようと思ったら歯科専売品や虫歯予防のために特別に作られた商品に限られてしまいます。

まとめ

寝ながら飴を舐める行為は、歯や口内の粘膜を痛めるだけでなく窒息の危険性もあります。とにかくやめましょう。シュガーレスの飴も含め、必ず食べきって歯磨きをしてから寝ましょう。
補足として、「シュガーレス」や「ノンカロリー」などの栄養表示基準は、医学向けに作られたものです。例えば0.5%未満の糖類というのは、栄養的には無視できる量であるとみなされるために、含まれていないような表現をしてよいということになっています。しかしお口の中の歯学になると事情が変わってきます。シュガーレスやノンシュガーの食べ物でも、歯については影響を与えますので、食べた後には必ず歯磨きをしましょう。