寝る前イソジンで歯痛・口臭・口内炎予防できるってホント? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2018年4月20日

うがいは口内から侵入する細菌を洗い流すことができる、最も簡単で効果的な自衛策の一つです。風邪予防でメジャーなうがい薬のイソジンですが、口内環境の清浄化にも効果があることをご存知でしょうか。口内にできた傷の消毒や殺菌だけでなく、口臭予防や口内炎予防にも効果があるというのです。
今回は、口内トラブルの予防に役立つ、イソジンの意外な?活用法について紹介します。

口内トラブルを防ぐイソジンの効能

イソジンは喉の炎症予防だけでなく、口内環境の清浄化にも効果があります。具体的には次の3つのような効果が期待できます。

殺菌効果

イソジンには、感染症の原因となるウイルスや細菌、真菌などを殺菌・消毒する効果があります。喉だけでなく、口内の殺菌・消毒にも使うことができます。
歯科医療現場でも使われることがあり、根管治療時の歯や口腔粘膜の殺菌にも用いられます。また抜歯後の傷の消毒や、口内粘膜にできた傷の殺菌・消毒にも使用されます。

口臭予防

口内には無数の細菌が生息しています。口臭の主な原因は、その無数の細菌が代謝の際に発するガスです。イソジンでうがいすることで口内の細菌の数を減らし、悪臭を発する細菌由来の口臭(全身疾患や食べ物からくるような口臭には効果がありません)を予防することができます。
ただし効果は一時的で、2~3時間もすれば完全に元の状態に戻ります。口臭の根本的な解決になるわけではありません。

口内炎予防

イソジンでうがいをすることで口内を清潔な状態に保つことができます。細菌による粘膜の炎症である、口内炎の予防にもなります。

寝る前の使用がオススメ

イソジンは、口内の細菌がもっとも活溌になる夜間に備えて使用することで大きな効果を発揮します。寝る前の歯磨きにプラスしてイソジンでうがいすることで、次のような口内トラブルを予防することができます。

口内の不快感の軽減

夜間は唾液による自浄作用がストップするため、朝起きた時の口内はなんとも言えない不快感があります。寝る前の歯磨きの後にイソジンでうがいをすることで、細菌の繁殖を抑えることが出来るため、不快感の軽減に繋がります。

口内炎の予防

寝ているときに口呼吸になってしまう人は、口内が乾燥して細菌が増えやすい環境にあるため、口内炎ができやすくなります。寝る前にイソジンで口腔粘膜を濯ぐことで、細菌感染のリスクを抑えることができ、口内炎も防ぐことができます。 ただし口内炎ができやすいのは、身体の免疫力が落ちている証拠でもあります。規則正しい生活や食生活にも気を使いましょう。

歯痛の予防

根管治療中は、口内環境が悪いと痛みが出てしまうことがあります。特に痛みが出やすいのは夜間です。痛みがでそうな夜には、念入りに歯を磨き、仕上げにイソジンでうがいを行いましょう。
歯科医院で処方のうがい薬が出ている場合には、そちらを使用しましょう。よく処方されるポピュラーなうがい薬として、ネオステリングリーンなどがあります。イソジンが処方された場合には、市販のものと成分は変わりませんのでどちらを使用しても問題ないでしょう。

イソジンの注意点

イソジンを使用する上で、次のような点に注意が必要です。間違った用法や使いすぎは毒になります。

インプラントには禁忌

イソジンに含まれるヨウ素は、インプラントのチタンを腐らせやすくしてしまう恐れがあります。口内に1本でもインプラントが入っている場合には、イソジンを使用してはいけません。

すでにできている口内炎にはNG!

イソジンに消炎効果はありませんので、すでにできている口内炎については効果がありません。調味のためにメントールやアルコールなど、スーッとする成分が含まれているため、粘膜を乾燥させてしまうこともあります。傷にしみたり、治りを遅くさせてしまったりする恐れもありますので、使用を控えた方が良いでしょう。
すでにできてしまった口内炎に対しては、アズノールという消炎効能があるうがい薬が有効です。うがい薬の種類については後述しています。

使いすぎはNG!

殺菌・消毒のしすぎは、口内の良い菌まで殺してしまうことになりますので、免疫異常を起こしてしまうことがあります。まれに、イソジンに含まれるヨードの過剰摂取により、甲状腺機能低下症を引き起こすことがあります。甲状腺機能低下症を起こすと、疲労感、無気力感、皮膚の乾燥、むくみ、声のかすれ、脱毛症状など全身の機能に影響を与えます。甲状腺機能低下症は多くの場合一過性のものなので、イソジンの使用を控えることで改善します。
習慣的に使用するのではなく、歯の治療中や口内環境の悪化を感じているときに使用しましょう。

うがい薬の種類

うがい薬には大別して2つの種類があります。1つ目がイソジンのように殺菌消毒に特化したもの、もう1つが消炎や鎮痛に効果があるとされているものです。

殺菌に特化したタイプ

細菌・ウイルスなどの感染予防が主な目的のうがい薬です。茶色いポビドンヨードを有効成分としたイソジンや、ベンゼトニウム塩化物を有効成分としたネオステリングリーン、グルコン酸クロルヘキシジンを有効成分としたコンクールFなどがあります。 傷の殺菌・消毒には使用されますが、抗炎症作用はありませんので、口内炎の治りを早くしたり痛みを抑えたりする効果は期待できません。

消炎鎮痛に特化したタイプ

炎症を鎮静化する目的のうがい薬です。すでに起こっている喉の痛みや口内炎の痛みを抑えることができます。アズレンスルホン酸ナトリウム水和物を有効成分とするアズノールうがい薬があります。市販では、パブロンうがい薬AZや浅田飴AZうがい薬などが売られています。
消毒や殺菌には効能がありませんので、予防目的での使用には適していません。

おまけ:2つのイソジン?

「イソジン」といえば古くからカバのキャラクターが用いられてきましたが、現在の「イソジン」のパッケージは、イヌのキャラクターに変わったことをご存知でしたか?実は2016年から販売元が明治からシオノギに変わったことで、「イソジン」に使われるキャラクターが刷新されています。
しかしカバのキャラクターはなくなったわけではなく、明治から発売されている「明治うがい薬」のキャクターとして引き続き使用されています。「明治うがい薬」は、イソジンと全く同じ中身の製品だそうです。
「イソジン」と「明治うがい薬」、似たようなパッケージなので間違えて買ってしまいそうですが、中身は同じものですので問題ありません。お好みの方を使ってみてはいかがでしょうか。