東京審美会306デンタルクリニック 院長 中田 圭祐 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2018年3月26日

東京大学医学部口腔顎顔面外科・矯正歯科
厚生労働省認定 東京審美会認定再生医療等委員会主宰
American Dental Implant Association:認定医 専門医 指導医

著書
解剖生理学ノート(ぱる出版)
世界一やさしい解剖生理学(ぱる出版)
一本勝ちで合格!生理学・一般臨床医学(メディカ出版)
サクサク生理学(中外医学社)
サクサク解剖学(中外医学社)

患者さんのためを考えた医療を提供するために様々なこだわりを持たれている中田先生に医院の特徴や今後の歯科業界についてなどインタビューさせていただいた。

―先生が歯医者を志したきっかけは?

小学生の頃に出会った歯科医の先生の影響が大きいと思います。私は小学生の頃に、ジャングルジムの鉄棒に誤って激突してしまい大怪我を負いました。幸いにも前歯に激突することにより他の部位にはあたらずに済んだのですが、その時の校医の診断によると衝撃のダメージを受けた前歯を残す治療は難しいとのことでした。しかし、高度な技術をもつ先生を人づてに紹介していただき、中学生のころまで通院することで、入れ歯や差し歯にすることなくすべての歯を残すことができました。そのクリニックでは、先生の歯に対するやさしさを感じながら、繊細で丁寧な治療を行ってもらいました。この経験を通じて歯科医療が人生を変えるほど、大切なものだと知ることができました。もしもあの時、校医の判断で削られて差し歯にされたり、歯を抜かれたりする治療を受け入れていたらと考えるとゾッとします。今でもすべての歯が残っているのは先生と出会えたからだと本当に感謝しています。そのような経験もあり、自然と歯科医師の道を志すようになりました。

―東京審美会306デンタルクリニックの特徴を教えてください。

患者さん一人一人を大切にするために当院では、1日に診療できる患者さんの数を3人にしています。患者さんのお話を聞かせていただいたり、治療を丁寧にやって、治療後にどんな治療をしたか説明したり、それ以外にも予想外のことが起きたりするのであっという間に時間が経ってしまいます。1人あたり2時間半だとしてもいっぱいいっぱいです。丁寧に1つ1つをやろうとした結果として1日3人になりました。
当院は、遠くから紹介で来院いただく患者さんが多いです。やはり遠方にお住まいですと今日来院いただいて明日また来てくださいということも難しいので、時間を作って来てくれているからこそ私もしっかりと時間を割いて丁寧に治療をしようと心がけています。なかなかゆっくりと先生が患者さんに向き合ってくれるクリニックはありませんでしたので、当初からそのようなクリニックにしたいと思っていました。
当院は、院内の衛生面にもかなり気をつけています。
開業時に、院内の衛生面をまず大事にしていきたいと考え、院内の水と空気には非常にこだわりを持っています。
水は二段階で考えています。まず患者さんの治療に使う水に関しては、すべて治療のためだけに製薬会社から買った精製水を使っています。水道水は医療の水としてはどうなのかなという疑問を持っていました。特に都内ですとビルの屋上に貯めた水を治療に使っている先生もけっこういらっしゃるかもしれません。虫歯の治療ならまだしも、インプラントなどの手術をするときにその水が口の中に入って本当に大丈夫なのかなという考えを強く持っていたので、まず治療用には、精製水をボトルの中に入れてさらに高圧蒸気滅菌した清潔な水を使っています。
また、患者さんが手を洗ったり、うがいをしたりするような一般の水道水にもこだわりがあります。開業する際にこの建物に決めた理由が、屋上の貯水タンクの水を使うような建物ではなくて、手を洗う水道の水も1階は自然給水、2階以上は増圧ポンプを使うような、その当時では画期的な建物だったからです。水にこだわることは感染を防ぐという意味ではとても大事なことだと思っています。
もう1つは空気です。院内は歯を削った粉塵が舞っています。その中で患者さんは治療で口を開けていたり、呼吸をするわけですから大変不衛生です。当院では、診療前にホコリ1つない綺麗な床の状態にしてから診療に入り、空気については常に換気をしながら、粉塵、ホコリ、カビ、細菌、ウイルスが舞わないように非常に気をつけています。 今は治療の器具を7割くらいの先生が滅菌せず使い回していると言われています。診療を受ける患者さんとしては、前の人が治療したものを滅菌せずに使われるのは非常に不衛生です。院内感染予防のためにも治療器具の滅菌は徹底しています。 診療面では、私は元々審美矯正を専門でやっているクリニックに勤務していたので、矯正治療や審美治療をベースにしたビジュアル的に綺麗で美しい仕上がりを意識しています。
矯正については表の矯正、裏の矯正、マウスピース矯正など患者さんの希望に応じて選んでいただけます。
私は東京大学では口腔外科にいたので、口腔外科的な視点というのを常に忘れずに治療にあたっています。例えば、口内炎が中々治らないという人が相談に来られて、見た瞬間にガンだと直感で分かりました。東大病院時代からとても仲が良い先生が、今は、臨床のトップとして東大病院にいてくれていますので、症状に応じてすぐに連絡をとり、対応していただくなどの連携をとっています。なので、東京大学との連携が密にできているのと、常に口腔外科的な見地で患者さんの口を診ているので、普通に虫歯の治療をしていると思わぬ病気を見つけることができることも当院の特徴だと思っています。どこへ行っても答えが見つからない人が、当院に来ていただけると答えが見つかったと喜んでいただくこともありますね。
また、開業の傍ら解剖生理学の講師もやっていたので、全身的な体の仕組みを理解しています。臨床は歯科ですが、耳鼻科、皮膚科、内科でも原因が分からない人が当院に来ていただくと体の仕組みからお伝えすることもできます。 当院は、治療材料にもこだわっています。美しさだけでなく安全性も重視し、一流メーカーの最高品質の安心な材料のみを厳選しております。
また、乳酸菌を使った歯周病の予防処置も始めています。歯周病は日本人の35歳以上の80%以上が罹患しているという統計が出ています。歯を磨いていない人はほとんどいないと思いますし、歯医者に定期的に通っている人もいるのですが、相変わらず80%以上の人が歯周病ということは従来のやり方では簡単に変えられないということです。歯周病というのは歯を失う病気で、歯を失うと心臓が悪くなったり、肺炎になったり、糖尿病になったりなど全身的な疾患が起こってしまう可能性があることが今明らかになってきています。80%以上の人が歯周病だと統計が出てしまっているこの状況を当院では改善できるよう力を入れています。 患者さんが歯周病に気がついて歯医者さんを訪れるのはだいたい、歯がぐらぐらして血が出てきてからですが、その時にはすでに手遅れのケースが多いです。まだ健康なうちに歯周病の予防に取り掛かることが重要です。当院ではPMTCという定期的な健診の中のクリーニングで乳酸菌を使っています。患者さんにもブラシの使い方から教えて、どういうやり方をすると歯周病になってしまうのか、どうやったら歯周病にならないのか違いを指導して、理解していただくことが重要だと考えています。あとは乳酸菌をうまく使った予防的な処置を3回に分けて患者さんに習得していただくことによって初めて歯周病の予防が達成できると思っています。当院に来ていただければ、歯周病の予防の仕方やどうすれば歯を残すことができるか、患者さん自身が歯を悪くしないスキルを身につけられると思っています。
噛む力によっても歯がなくなることを患者さんには常にお伝えしています。噛むことすべてが健康にいいのではないかと誤解されている患者さんも多いのですが、噛む力が強力ですと顎の関節が悪くなったり、全身の不備や痛みにつながります。また、強力な噛む力で歯が割れたりぐらついたりして、虫歯と歯周病との相乗効果で歯がどんどんなくなっていってしまいます。1日20分以上は噛んではいけないということも明らかになってきています。そういうことをやっている人たちは夜激しい食いしばりや歯ぎしりが起きて歯が崩壊していくこともあります。歯を残すにはTCHという歯と歯の接触する癖を治すということが重要で、そこも当院では指導するようにしています。
患者さんの歯をただ治すだけではなく、こうやったら歯周病にならない、顎関節症にならないという専門的な知識を患者さんが理解してもらうことで治療した歯も長く持たせることができるようになります。

当院のインプラントも特徴です。歯が1本なくなったからといって入れ歯にしているとそこで歯の喪失は終わらない可能性が非常に高いです。入れ歯というのは噛めるものではありません。噛める形をしているのですが噛もうとしても、歯茎の上にのっている歯なので、歯茎が圧迫されて沈み込むだけなので噛めません。でも本人は無意識に噛もうとしてしまいます。入れ歯は、他の歯にしがみついて固定されているので、強く噛もうとすればするほどしがみつかれた歯を揺さぶってしまいます。そして、揺さぶられた歯がぐらぐらして、最終的にはその歯も抜かれてしまい、入れ歯の範囲を広げなければならなくなります。そして、どんどん範囲が拡大し最終的に総入れ歯になってしまう恐れがあります。しかし、インプラントは噛めるのでそこで歯の喪失や崩壊を止めることができるすごく有力なツールです。また、噛めるだけでなく、骨がなくなったり、骨が吸収されるのを防いでくれます。 インプラント治療は、顎の解剖、骨の生理、口腔外科手術に精通している先生が治療するのであれば、本当にこんなにすばらしい治療はないと思います。インプラントは自分の歯と同じなので、治療がそれで終わることを考えるとメリットは計り知れないと思っています。
当院では患者さんの口に合わせてインプラントを選択できるようにしています。インプラントにはいろんなメーカーがあって、メーカーごとの特徴があります。得意としている分野、特徴がそれぞれあるので、当院では日本とアメリカとヨーロッパの6つを扱っています。世界でナンバー1であるところや伝統のあるメーカーしか使わないという先生もいますが、治療を受ける患者さんはいろんな人がいるわけですから、そのメーカーだけでその患者さんに合うのか、無理が生じる可能性があるのではと思っています。いろんなメーカーを見比べて、無理なく治療ができるラインナップを慎重に揃えましたので、患者さんに合わせたものを提供できることは大きな特徴だと思います。
当院で治療を受けていただいた患者さんには、安心なアフターケア・メンテナンスも徹底して行っております。手術した当日は午前2時までクリニックで待機しています。治療した日に先生もスタッフも不在で連絡もとれないことはとても不安だと思いますので、なにが起きてもすぐに対応できる体制を整えています。夜間であろうと休診日であろうと必ず治療した患者さんからの連絡をとれるようにしていることも当院の特徴だと思います。

―今後の歯科業界についてと展望を教えてください。

歯科業界はこれからすごくよくなると思います。
昔の治療のスタイルは虫歯の痛みをとって、削って、抜いてと、とにかくスピード勝負でよかったかもしれませんが、今は違います。1日約30人診る先生は、1日の診療時間が8時間として、1時間で4人ということは1人に割ける時間はわずか15分です。それでは患者さんに説明する時間がありませんし、歯を残す治療が難しくなってしまいます。今の患者さんはスピードを求めているわけではなく、歯を残すことを求めています。昔みたいに虫歯がたくさんある時代ではないからこそ、患者さんが納得した上で治療をする。そんな時代がもうそこまできているので、私たちとしても患者さんのリクエストに応えられる準備をする必要があります。 昔は自由診療でやっていたのは矯正治療くらいで、虫歯の神経治療を自費でやる人はいませんでしたが、今は丁寧にきちっと治して欲しいという患者さんが増えてきているので根管治療を専門にして、自由診療でやる先生も出てきました。そういった患者さんはこれからもっともっと増えていくと思っています。アメリカや韓国のように適性な人数の患者さんを、清潔な環境できちんと丁寧に診る。そういった方向に今後はシフトしていくと思っています。
歯科医師の数は多いと言われていますが、日本の人口と歯科医師の数の割合はアメリカや韓国と比較すると、日本だけが突出して多いわけではありません。スピード勝負の治療から一人一人に向き合う治療にシフトしていくと考えると歯科医師の数は足りないと思います。
今では歯科医師の国家試験がすごく難しくなっていて、厚生労働省は合格者を約2000人で切っています。昔は、大学卒業さえできれば国家試験はなんとかなっていたのですが、今は違います。この流れは今後も続くと思っています。 受験生は毎年3000人くらいいるのですが、2000人しか合格しないということは1000人が歯科医師になれていないという状況です。逆に言うとこれからの歯科医師はしっかりと勉強した人しかなれない時代なので、患者さんからしたら頼りがいのある先生が増えていくので安心だと思います。
今後はインプラント、顎関節症により力を入れていきたいです。人生半ばにさしかかって振り返ると、今までいろいろな人たちにお世話になりながら恩返しできていない自分がいるのを感じています。中高年の人たちで噛むのに困っていたり、歯がなくなってきた人たちがそのまま何も知らないで入れ歯にされてしまわないように私は助けてあげたい、困っている人の力になりたいと思っています。インプラントや顎関節症の知識などこれまで得た知識でお世話になった人たちに恩返しをして、喜んでもらいたいですね。

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