歯科レーザーが痛くない3つの理由。麻酔なしでできる治療とできない治療 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2018年6月21日

痛みの少ない歯科診療として、レーザーでの治療がよくあげられていますが、本当に痛くはないのでしょうか?
レーザーが痛くない3つの理由と、麻酔な苦手な人にオススメの、麻酔なしでできるレーザー治療と、どうしても麻酔が必要になってしまうレーザー治療について紹介します。

レーザー治療にも色々ある

歯科診療で使用されるレーザーには、歯肉の切開、歯の切削、止血、殺菌、鎮痛、創傷治癒促進、歯質の強化、薬剤の活発化など、ざっとこれだけの作用があります。 出力の調整をすることで、幅広い使い方をすることができますが、一つの種類のレーザーですべてまかなえるわけではなく、例えば、虫歯治療に使うレーザーとホワイトニングに使うレーザーでは、レーザーの種類も見た目の形状も全く異なります。 波長の違いによって様々な種類があり、どの種類のレーザーを使っているかは歯科医院によっても異なってきます。

レーザー治療が痛くない3つの理由

レーザー治療が痛くないと言われる3つの理由を紹介します。

照射が一瞬

高温のレーザーでも照射はほんの一瞬なので、まったく何も感じないということはありませんが、痛みを感じにくいのです。また、強く押されている感じや、ガリガリという音もないため、治療の恐怖感も軽減されます。

麻酔・鎮痛効果がある

出力を弱めたレーザー自体に神経の感覚を鈍くする効果があります。薬や麻酔を使いたくない場合でも、レーザーを当てるだけで軽い麻酔の効果があるため、安心して治療が可能です。

傷の治りが早い

レーザーで外科手術を行うと、血液を一瞬で固めたり、細菌を蒸散させたりすることができるので、メスで切開するよりも傷の治りが早くなります。術後に傷口が腫れるリスクも少なく、痛みが続く期間が少なくて済むという意味でも、「痛くない」といわれているのです。

麻酔なしで出来るレーザー治療

出力を低くした状態で使われるレーザー治療に、麻酔はほとんど必要ありません。痛みが少ないレーザー治療を紹介します。

虫歯検査

ダイアグノデントというレーザーでは、その波長を調べることで虫歯の有無や進行状況を検査することができます。歯に光を当てるだけですので痛みは感じません。

虫歯治療

歯を削る虫歯治療では高出力のレーザーが使われますが、麻酔は不要です。ただし神経に達していない範囲の軽度の虫歯に限られます。通常のドリルよりも衝撃が少なく、痛みを感じにくいため、麻酔が不要になるケースが多いのです。
また、レーザーを使用するとピンポイントでの操作が可能なので、削る範囲を最低限に抑えることができます。ただし通常のドリルよりも削る能力は劣るため、たくさん削らなければならない深い虫歯は、レーザーだけでは治療できません。

歯周病治療

歯周病治療に使うレーザーのうち、歯周ポケット内の歯石・プラーク除去や殺菌消毒には、麻酔は使われません。歯周病治療のレーザーは、一般的なスケーリングやルートプレーニングと併用して使われます。
歯周ポケットに薬剤を注入してレーザーを照射し、細菌を破壊する光線力学療法(PDT)という治療法もあります。レーザーは薬剤を反応させるための光源として使われるため、痛みを感じることはありません。

口内炎治療

口内炎にレーザーを照射することで、痛みを抑えたり、治りを早くしたりすることができます。即効性があり、麻酔は不要な治療です。

ホワイトニング

ホワイトニングに使用するレーザーに麻酔は必要ありません。薬剤の効果を高めるための照射であって、レーザーそのものに歯を白くする効果はなく、痛みもありません。ただし歯のエナメル質が薄いと、薬剤がヒリヒリとしみてしまうことがあります。

知覚過敏

冷たいものがしみる知覚過敏の症状を緩和するために、歯にレーザーの照射が行われることがあります。レーザーそのものに鎮痛効果がありますので、麻酔は必要ありません。

顎関節症

知覚過敏と同様に、顎関節症の痛みを抑えるためにもレーザーが用いられることがあります。耳の下から顎関節に向けてレーザーを照射して、神経の痛みを抑えていきます。レーザーに痛みはなく、患部が暖かくなるのを感じる程度です。
顎関節症の根本的な治療ではなく一時的に痛みを軽減する対処療法にすぎません。レーザーだけで治るわけではなく、外科手術や噛みあわせの調整、薬物療法などの別の治療と併用して行われます。

歯列矯正

歯列矯正にも、麻酔なしでレーザーが活用されています。歯や歯茎にレーザーを当てることで矯正時の歯の痛みを緩和したり、組織の修復を早めたりすることができます。

麻酔が必要なレーザー治療

歯肉の切開などの外科的に用いられるレーザー治療では、従来の治療と同様に麻酔が必要となります。

根管治療

根管治療でのレーザーは、主に根管内の感染歯髄の蒸散や殺菌消毒のために用いられます。神経を抜く際には、レーザーの有無に関わらず必ず麻酔が行われますが、2回目以降については歯科医院によって異なるようです。

歯周外科治療

歯肉を切開する歯周外科手術(歯周ポケット掻爬術、フラップ手術)では、麻酔が必要です。レーザー照射により、歯周ポケット内を殺菌する効果も期待できます。

インプラント治療

インプラント治療での歯肉や骨の切開にもレーザーが用いられます。麻酔が必要ですが、出血が少なく治りも早いため、治療期間を短くすることができます。出力を落として、術後の鎮痛にも用いられます。

ガムピーリング

歯茎の黒ずみを除去するレーザーガムピーリングには、事前に塗布するタイプの表面麻酔が用いられます。高温のレーザーで歯茎の表面を瞬時に蒸発させて、新しい皮膚に生まれ変わらせます。

まとめ

痛みが少ない、それだけでメリットの多いレーザー治療ですが、レーザーだけで完結している治療は実は少なく、従来の治療と併用して、または補助的に用いられていることが多い点にも注意が必要です。
歯科用レーザーは年間約1,500~1,800台も売れているようで、レーザー治療を扱う歯科医院も珍しくなくなってきました。
痛みに敏感、という人は是非レーザー治療を扱う歯科医院を探してみてはいかがでしょうか。
レーザー治療を扱う歯科医院が見つからなかった場合でも、他のアプローチからの痛くない治療もあります。ぜひこちらの記事も合わせて御覧ください。