スポーツマウスピースとは?歯科で相談 | 歯医者の選び方
2018年9月7日

ロンドンオリンピックミドル級金メダリスト、日本人ボクサーとして竹原慎二さん以来、オリンピックメダリストとしては日本人初の現WBA世界ミドル級王者、村田諒太選手の防衛戦が、2018年10月20日ラスベガスのパークシアターで開催されます。応援しています。ボクシングではマウスピースを使用しなければなりません。ボクシングで初めてマウスピースを目にしたという方も多いのではないでしょうか。マウスピースはマウスガード、ガムシールド、マウスプロテクターとも呼ばれています。歯科ではマウスガードと言いますが今回はスポーツマウスピースについて調べてみました。

スポーツマウスピースとは

・スポーツ外傷予防
・衝撃の緩和
・歯の破折や摩耗、脱臼、口腔内の裂傷などを防止する効果
・顎、顎関節の保護
・脳震盪、脳神経細胞の損傷を予防
・頸椎の損傷を軽減

運動におけるスポーツマウスピースのメリット

・噛むことで筋肉活動が上がる
・強く噛み締めることで運動する細胞の活動が高まる
・噛み合わせが良くなると体のバランスが良くなる
・精神的な安定の効果

歯科で作製するスポーツマウスピースのメリット

・カスタムメイドなので外れ難く、呼吸し易い
・カスタムメイドは違和感が少ないので気持ち悪くない

スポーツマウスピースの始まりはボクシング

19世紀にイギリスでボクシング選手が歯科医師の作製したマウスピースを着用したのが最初と言われています。その後、マウスピースの効果が認められアメリカでアメリカンフットボールを中心にボクシング以外のフィジカルコンタクトが多く、激しいスポーツやフルコンタクトの格闘技にも広がっていきました。今では各スポーツの協会がマウスピースの装着を義務化しているスポーツも多くあります。

義務化 一部義務化 推奨
・ボクシング
・アメリカンフットボール
・キックボクシング
・高校生ラグビー
・女子ラクロス
・20歳以下インラインホッケー
・ジュニアアイスホッケー
・空手
・野球
・ソフトボール
・バレーボール
・ゴルフ
・テコンドー
・剣道
・スキー
・スケート
・重量挙げ
・砲丸投げ
・円盤投げ
・槍投げ
・体操
・弓道
・アーチェリー
・ボディービル
・アームレスリング
・馬術
・モトクロス
・カーレース
・競輪
・競馬
etc

費用は

スポーツマウスピースは保険外ですので医院によって異なりますが¥15,000-程度です。一般歯科と同様に歯軋りや顎関節症用のマウスピースは保険が適用出来ます。歯科医院によっては白いマウスピースだけではなく、様々なカラーバリエーションを用意していて、ロゴなどを入れることも可能です。ファッション性もあってお洒落ですね。治療中でも作製することが出来ますが、虫歯や歯石の状態によっては治療を終了してから作製のケースもあります。やはり治療してからの作製がおすすめです。
市販のマウスピースは歯科医院で作製するより安いのがメリットです。ただし、個人毎に異なる正しい噛み合わせと正しい顎の位置で作製されたオリジナルのマウスピースではありません。違和感があって口の中が気持ち悪かったり、呼吸し難かったり、声を出し難かったり、ずれたり、外れてしまったりする可能性があります。そうなってしまっては試合に集中出来ませんので本末転倒です。歯科医院で精密に作製されるカスタムメイドはフィットしますし、安全で安心です。歯の型をとってから1週間前後で完成したマウスピースを受け取れます。

メインテナンス

使用後は水で洗って歯科医院で貰う専用のケースに入れてしまってください。マウスピースは軟らかくて弾力性のあるシリコン樹脂などの素材で作製されていて熱に弱いです。夏に車の中に放置したり、冬に暖房器具の近くに置いたり、熱湯で洗うと変形してしまいます。使用後は必ず水で洗わなければなりません。
マウスピースは1度、作製したらメインテナンスフリーで使えるというものではありません。スポーツの種目や個人の噛む癖によって劣化のスピードは違います。子供の場合は顎や歯並びが成長に伴って変化します。消耗品ですので、すり減りますし、破損してしまうこともあります。定期的に歯科医院でチェックすることで、より効果的にスポーツマウスピースを使用出来ます。

まとめ

スポーツ歯科という分野もあり、歯はスポーツに影響を与えます。スポーツマウスピースの普及、啓発もスポーツ歯科分野におけるミッションの1つです。アスリートは命懸けで戦っていますので歯が折れてしまっても、欠けてしまったとしても名誉の負傷です。しかし、1度、失った歯は元には戻りません。2020年は東京オリンピックです。アスリートのみなさん、外傷予防や大事な歯を守れるだけでなく、バランス感覚や筋力アップなどで競技能力の向上が認められる場合もあるオリジナルのスポーツマウスピースを歯科医院で作製してみてはいかがでしょうか。もしかすると躍動する日本選手と一緒に選手が装着している日本の歯科医師が作製したマウスピースが東京オリンピックで大活躍するかもしれません。今から開催が楽しみですね。