歯周病用歯磨き粉とは?どこが違うのか | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2018年9月11日

歯周病予防のために、以前から気になっていた歯周病用歯磨き粉を遂に買ってみました。初めて使用するジェルタイプの歯磨き粉です。なかなか購入する機会がなかったのですが秘かにずっと狙っていました。使うのを楽しみに1日過ごして、いざ使ってみると「全然泡立たない」、「全然スッキリしない」、「全然サッパリしない」、「全然磨いた気がしない」、でも一般的な歯磨き粉よりも少し高い値段ですし、絶対に効果的なはず。ということで今回は市販されている歯周病用歯磨き粉について一般的な歯磨き粉と、どこが違うのかを調べてみました。

歯周病

世界で最も患者が多い病気としてギネスにも登録されている歯周病は、歯茎に炎症を起こす細菌感染症のことをいいます。日本人が歯を失ってしまう理由のトップは虫歯ではなく歯周病です。
最近では歯周病と全身疾患の関わりの深さが様々、研究されています。糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、早産、肺炎、動脈硬化などのいろんな病気にも歯周病が関わっているということも分かってきています。
日本人で成人している方の8割以上が罹患しているか歯周病の予備軍であると言われています。

歯周病用歯磨き粉に入っている薬用成分の5つの効果

歯周病と虫歯は全くの別物なので、共通する薬用成分もありますが歯周病用歯磨き粉に入っている薬用成分には特徴があります。歯周病だけではなく虫歯にも効果がある成分もあります。なぜ歯周病に効くのか5つの効果を紹介します。

殺菌効果

防腐剤、殺菌剤として歯磨き粉、軟膏、石鹸などに用いられ、殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノール、薬用洗口液などに添加され、歯肉炎などの歯周病を軽減・予防する効果があることが報告されている塩酸クロルヘキシジン、ブドウ球菌を始めとしたグラム陽性バクテリアに対する強い殺菌作用があり、その他の真菌に対しても殺菌作用を有する特性から液体歯磨剤や、口内の殺菌を目的としてトローチとして、あるいは喉の殺菌を目的としたうがい薬など医薬品に利用され強力な殺菌作用を持っている塩化セチルビリジニウムなどの殺菌効果の高い薬用成分が入っています。
合成の殺菌剤だけではなく、止血、収れん、 抗炎症、口臭除去、抗菌活性に優れているカミツレ、ラタニア、ミルラの天然ハーブである植物性生薬の入っている歯磨き粉もあります。

歯茎を引き締める

塩で歯を磨く民間療法や塩の入った歯磨き粉もありますが、塩化ナトリウムには血管を収縮する作用があります。歯茎の血行が良くなり、強く引き締め、炎症を抑える効果があります。

コーティング

ホワイトニング剤に入っていることもあるポリリン酸ナトリウムは歯の汚れをしっかり除去して、歯をコーティングして汚れの付着し難い白く健康な歯の維持に効果があります。

腫れを抑える効果

人工合成されたアミノ酸であり、止血剤・抗炎症剤として出血の予防・治療に用いられるトラネキサム酸は歯茎の出血・炎症を抑える効果があるとして歯磨き粉にも入っています。

虫歯予防

歯科医院で耳にしたり実際に塗布されたことがあると思いますが、虫歯になり難い強い歯を作るフッ素とほかの元素あるいは原子団とから構成される化合物であるフッ化物が入っていると虫歯の予防にもなります。みなさんが歯科医院で先生に塗られると何となく味を酸っぱく感じるのがフッ素です。虫歯菌の酸に強くなり、フッ素の抗菌作用がプラークの虫歯原因菌に効き、酸が作られるのを抑制します。ミネラルやカルシウム、リン酸を補給して初期の虫歯なら治癒することもある再石灰化を促します。

歯周病用歯磨き粉のおすすめはジェルタイプ

ジェルタイプは丁寧に磨くのが難しい歯の隙間にも素早く隅々まで口の中に有効な成分が広がり易いです。ジェルタイプはサラサラというよりはネバネバしていて粘度が高いので口を一般の歯磨き粉と同じようにすすいだとしても口の中に長く残り易いです。歯茎に直接、擦り込む様にすることで歯磨き粉の薬用成分が歯磨き後も浸透します。歯周病用歯磨き粉は低発砲や発泡成分が入っていないものが多いです。泡立ちが抑えられているので必然的に吐き出す回数が少なくなります。泡立ちがいいと鏡で自分の歯が見えません。泡立ちが抑えられていれば歯の汚れや磨き残しをしっかりと見て歯をブラッシング出来ます。ぜひこちらの記事も合わせて御覧ください。歯ブラシでは届きにくい歯周ポケットにもジェルタイプだと入り込み易いので、より効果的です。研磨剤が入っていると歯や歯茎にダメージを与えてしまうことから歯周病の原因になる可能性がありますので、研磨剤が入っていない歯磨き粉の方が無難です。歯周病用だけでなくホワイトニングの効果や知覚過敏の予防、口臭対策に効く薬用成分入りの商品など各メーカーが様々な特徴で歯磨き粉の展開をしています。

まとめ

歯周病用歯磨き粉には泡立ちが少なくても、歯を磨いた気にならなくても多くのメリットがありました。磨いた気がしてしまって磨き残しがあるより、泡立たないことから鏡で歯を確認しながらブラッシング出来ることや口の中に広がり易く、歯磨き後も残り易いことなどが分かりました。正しい歯磨きの方法で歯を磨いて予防や対策をしましょう。家族で同じ歯磨き粉を使用している方も多いと思いますが歯ブラシを同じコップに保管しない方が良いのと同じ理由で1人1つの歯磨き粉の方が良いです。ブラシの先が触れるので細菌が感染ってしまう恐れがあります。虫歯も歯周病も感染症です。家族間での感染が多い病気なので、出来れば別々の歯磨き粉にしましょう。歯周病用歯磨き粉は歯周病治療ではないので歯周病かもと思ったら重度になる前に出来るだけ早く歯科医院で診察してもらいましょう。