朝の歯磨きはいつ「食前vs食後」 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2018年9月21日

毎朝の歯磨き。朝、起きると口の中がさっぱりしていないので気持ち悪いから直ぐに磨きたい、それとも起きて直ぐに磨いても朝御飯を食べて付着する食べかすなどの汚れを取り除くために朝御飯を食べた後に磨きたい、どちらも正しい様な気がします。起きて直ぐに磨いた方が良いのか、それとも朝御飯を食べた後の方が良いのか。どちらが正しいのでしょうか。殆どの方は夜、夕飯の後に磨くと思いますが、いつ歯を磨くべきか分かり易い夜の歯磨きとは違い、朝はどちらが正しいのか分かり難いですよね。第三の選択肢として朝は磨かない派の人もいるようです。朝、歯を磨く人にとっては朝の歯磨きは毎日のルーティンなので気にすることなく、いつも通り磨くのが習慣化されています。
今回は改めて朝の歯磨きは食前か食後か、磨いた方が良いのか磨かなくても良いのかを調べてみました。

何のために歯を磨いているのか

勿論、虫歯を予防するためにするのが歯磨きです。虫歯を予防するためとは言うものの歯を磨くと何故、虫歯になり難いのかを紹介します。

歯磨きはプラークを取り除くため

食後に歯や歯の隙間に付着してしまう食べかすを取り除くために歯を磨くと考えてしまいがちですが、歯磨きの本質はプラークを取り除くことにあります。プラークとは歯垢(しこう)のことで歯の垢と書きます。食べかすとは全く異なり、プラークは口の中で歯や歯の間に付着して増殖した虫歯菌や、その他の細菌、それらの菌が代謝した物の塊です。目には見えませんがネバネバした塊であるプラーク1mgにつき約1億個以上の細菌が存在すると言われています。プラークは粘着性で歯の表面に固着した細菌の塊なので、念入りにうがいをしたとしても簡単には取り除くことが出来ません。虫歯の原因であるプラークを取り除くにはブラッシングをして機械的に落としていくことが必要です。デンタルフロスもプラークの除去に有効です。歯磨きをせずにプラークを放置すると歯の再石灰化を妨げ、虫歯になってしまいます。

口内の環境が1番悪いのは朝起きた時

朝、起きた時に口がネバネバした感じがしたり、口臭があったりしませんか。細菌は放って置くとどんどん繁殖します。日中は寝ている時と比べて唾液が分泌されるので唾液の殺菌作用で細菌の増殖を減らすことが出来ます。また、口内を食べ物や飲み物が通過するので夜に比べると細菌の増殖は少ないです。睡眠中は唾液の分泌が低下します。睡眠中は食べ物や飲み物が通過することもなく、細菌が唾液に繁殖を妨げられることもなく、細菌にとって好都合な暖かくて水分もある口内の環境なので繁殖し放題です。朝、起きて直ぐに朝御飯を食べている人は夜に繁殖した細菌を体内に取り込んでいることになります。口の中が1番、汚れている朝、起きて直ぐに歯を磨くというのは正解です。朝御飯を食べた後に歯を磨く派よりは朝、起きて直ぐに歯を磨く派の方が口内を清潔に保てていると言えます。

朝御飯を食べた後の歯磨きに意味はないのか

朝御飯を食べた後に歯を磨くのは禁忌ということは全くありません。口の中が最も無防備で1番、不衛生な環境である睡眠中と比較すると唾液の分泌量も多く、唾液による殺菌の効果も期待出来ますし、食事や飲み物も口の中を通過するので朝御飯を食べる前に歯を磨く派なら朝御飯を食べた後にしっかりとすすげば十分とも言えますが、すすぐ程度では歯磨きには勝てません。朝御飯を食べると歯や歯と歯の隙間に食べかすが付着します。放って置くと結局、細菌が繁殖して虫歯の原因になります。bestなのは朝御飯を食べた後もブラッシングをして口の中を清潔に保つことです。

1日に10回歯を磨くと効果的なのか

口の中が細菌だらけなんて怖い、口の中をきれいに保とうとして1回の歯磨きに長時間をかけたり、1日に10回も歯を磨いたり、ゴシゴシと力強く磨き過ぎてしまうのは絶対にNGです。力を入れ過ぎた乱暴なブラッシングをしてしまうと歯肉にダメージがありますし、磨き過ぎると口の粘膜や歯肉を傷つけてしまったり、歯の表面が削れてしまうこともあります。歯磨きの目的はプラークや食事後の食べかすを除去することです。

まとめ

毎食後プラス朝、起きて直ぐに歯を磨くことが口の中と歯の健康にとって最も望ましいということが分かりました。習慣は変え難いものです。もし、朝御飯を食べた後に歯を磨く派のあなたが長年の習慣は変えられないと言うなら朝、起きて直ぐに食事をする前に十分にうがいをするのがおすすめです。睡眠時に繁殖してしまう口の中の細菌を朝御飯と一緒に体内に取り込まないで、うがいですすぎ落しましょう。うがいだけでも口の中を清潔にするのに効果的です。朝、歯を磨かない派の人はシンプルですが磨くようにしましょう。虫歯の治療によって削った歯や失ってしまった歯は元に戻りません。健康第一です。歯磨きは朝と夜に2回というのがポピュラーだと思いますが歯科の先生や歯科衛生士さんは朝、起きて直ぐに1回、朝御飯を食べた後に1回、昼御飯を食べた後に1回、夕飯を食べた後に1回と合計4回歯を磨く派も多いそうです。プロである歯科医師の先生や歯科衛生士さんは歯の磨き方もプロフェッショナルですから歯を傷つけないためにも歯科医院に行った際は、正しい歯の磨き方を教えてもらいましょう。