歯科医院の定期検診は何をするの?通う頻度はどれ位?歯科定期検診のすゝめ | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2018年12月7日

日本人は「歯が痛い」となってから歯科に行くというのが一般的となってしまっています。美容室に行く様に髪の毛が伸びてきたから、ヘアスタイルを変えてイメージチェンジしたいからといった理由と歯科に行くのは違いますよね。この記事をご覧になっているみなさんも歯が痛くなるまでは、なかなか歯科医院には行かないのではないでしょうか。歯が痛くなっていないのに歯科医院へ定期的に通う検診では何をしてくれるのでしょうか。日本人の歯に対する予防の意識を海外の予防歯科事情と見比べてみました。

予防歯科

虫歯や歯周病によって歯を失わない口内環境づくりが歯科従事者にとって本当に患者のことを考えた診療であると言えるかもしれません。既に虫歯や歯周病に罹患している場合は、まず治療してからになりますが虫歯や歯周病に罹患する前に予防のために歯科に通って行われる口内のケアや予防指導を受けるのが「予防歯科」です。予防歯科という考え方は歯科先進国と言われる北欧のスウェーデンで生まれました。スウェーデンでは予防歯科診療の浸透に国家レベルとも言える取り組み方をしており、1970年代から世界に先駆けて実施している科学的根拠に基づいた予防のプログラムです。結果として現在では80歳での歯の平均残存本数は25本以上となっています。人間が健康な生活を送ることのできる歯の本数が20本と言われている中、スウェーデン人が80歳時点での平均残存歯数が25本という数字は世界最高水準です。日本は平均寿命が長いのにもかかわらず、80歳での平均残存歯数は一桁と言われていたこともありました。そんな日本人の歯事情ですが日本人の80歳時点での歯の平均残存本数は増えてきており、現在では平均14本の歯が残存していると言われています。1桁の時代と比べるとマシになったと言えますが、スウェーデンの25本と比べると歯科先進国に追いついたとは到底言えないレベルです。しかし、定期的に検診、メインテナンスを受けている人の割合はスウェーデンの90%に対して日本人は2%とも言われており、まだ日本人の歯を予防することへの関心は決して高いとは言えません。歯の健康を保つためには、出来るだけ早い時期から虫歯や歯周病にならない様に口内環境をメインテナンスすることが必要になってきます。

定期検診の診療内容

定期的な検診では主に次の診療が行われています。歯科医院では虫歯や歯周病の予防、歯のことだけではなく口に関すること全般の相談も行っています。

虫歯の検査

虫歯は痛みが出るまで気付き難いものです。また、目では確認し難い歯と歯の間が虫歯になるケースもあります。歯の状態をチェックします。

歯周病の検査

歯周ポケットの状態を診ます。歯周病は気付き難い病気です。初期から中期は痛みなどの自覚症状がないので知らず知らずのうちに進行してしまいます。歯肉の状態をチェックします。

噛み合わせのチェック

噛み合わせは歯の寿命に影響します。噛み合わせに異常がないかチェックします。

詰め物や被せ物のチェック

詰め物や被せ物は外れたり壊れたりするものです。詰め物や被せ物に不具合がないかチェックします。

クリーニング

プラーク、歯石を除去します。普段の歯磨きでは取り切れない汚れを取り除きます。

フッ素塗布

虫歯になり難い強い歯を作るフッ素塗布をすることで歯質を強化し、虫歯の予防をします。

歯磨き指導

予防にはセルフケアが不可欠です。歯磨きの指導を行います。正しくブラッシング出来ているつもりでもプロから見れば磨き残しがあります。歯の状態や歯磨きのクセ、歯並びはそれぞれ特徴があります。あなたに合った歯ブラシを歯科医師に教わり、正しく歯をブラッシングしましょう。歯ブラシ以外にもデンタルフロスや歯間ブラシを使った方が効果的なのでデンタルフロスや歯間ブラシの使い方指導もあります。

生活習慣指導

歯磨きのクセだけではなく生活習慣のクセである噛み方のクセや歯軋りや頬杖、舌のクセなども歯や噛み合わせに影響を与えます。また良くない噛み合わせのクセの場合は体に悪い影響を与えることもあります。無意識のうちに無自覚に行ってしまっているのがクセですがプロに口の状態を診て指導してもらいましょう。最初は長年のクセを修正するのは窮屈で苦しいかもしれませんが意識して無理矢理修正していくようにしましょう。意識することの連続で無意識下でも悪い生活習慣のクセがなくなります。食生活も口内の健康に関わるのでバランスの取れた食事や規則正しい生活も指導します。食生活や正しい生活習慣も予防に不可欠なセルフケアです。

相談

口の中の痛みや顎の痛みも歯科医師に相談出来ます。症状によりますが口内炎や顎関節症も歯科での治療が可能です。口の中に異常を感じているなら歯科医師は相談に乗ってくれます。

歯科定期検診のすゝめ

数ヶ月に1度の頻度で、上記の診療を定期的に行いましょう。今まで定期的に検診を受けたことがない方にとっては急に毎月、隔月、3ヶ月に1度でも大変だと思います。1度、治療が終わったと思っていても実は様々な要因で虫歯が出来ているケースも多いです。定期検診で早期に虫歯や歯周病を発見出来れば治療も短い時間で終わるだけでなく、治療の費用も抑えられます。症状が軽いうちであれば時間も負担もカット出来るのです。治療で歯を削ったり抜いたりしてしまうと痛みは消えて虫歯は治りますが、削った歯や失った歯は元には戻りません。葉書きやメールなどで定期検診の案内を行ってくれる医院もあります。定期的に通うことで予防や歯、口に対する知識や関心度であるデンタルIQもさらに高まります。年に1回から2回、半年に1回程度でも歯科での定期検診を受診する様に習慣化するのがおすすめです。