親知らずが生えてこない人は進化した人類? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年2月28日

世の中には親知らずが生えてこない人もいるようです。全く生えない人もいれば、1~2本だけ生えているような人もいます。親知らずは百害あって一利なし、なんて言われるほど厄介扱いされている歯ですが、なぜ、生えてくる人と生えてこない人がいるのでしょうか?

進化した人類

親知らずとは

親知らずは、前歯から奥に数えて8番目にある第三大臼歯のことです。歯も生えそろって分別の付いた10代後半~20代前半に生えてくるため「wisdom tooth」とも呼ばれ、日本ではそれを「智歯」と訳しています。

また昔の日本人の平均寿命は短く、生える頃にはすでに親も亡くなってしまっていたことから、親の知るところではなく生えてくる「親知らず」という呼び方になったともされています。諸説あります。

親知らずが遅れて生えてくる理由

歯は顎の成長に伴って生えてくるものです。永久歯の生えそろう頃になっても、親知らずが生えるスペースがない限り生えて来ることはありません。そのまま埋まったまま生えることなく一生を過ごす人もいれば、20代にかけて緩やかに成長した顎に満を持して生えてくることもあります。しかし多くの場合は顎の成長が不十分であるため、斜めに生えるなど何らかの不具合を抱えての萌出となってしまいます。

親知らずが生えてこない3つのケース

親知らずが生えてこない場合、次の3つのケースが考えられます。

埋伏している

親知らずが横向きに生えてきてしまっていることにより外に露出せず、歯肉の中に埋まってしまっている状態です。
歯の表面が少し出てきている、見えなくてもごく浅い場所に生えている歯を、不完全埋伏歯と言います。骨の中に完全に埋まっている歯を完全埋伏智歯と言います。
埋伏の状態はレントゲンによって確認することができます。

先天的に生えていない

親知らずが先天的に生えてこない場合もあります。レントゲンをとっても存在自体確認できないケースです。親知らずが生えていないことで起こるリスクは確認されていません。ラッキーです。

これから生えてくる

親知らずは多くの場合、10代後半~20代前半に生えてくるものですが、個人差もあります。まれに40代以降に生えて来るような人もいますので、今生えてない人はこれから生える可能性もわずかながらに残されています。
歯の有無はレントゲンを取ることで確認できますが、何も確認できない場合は先天的な欠如であるため、これから新しく生えてくることはありません。

親知らずは過去の遺物?

百害あって一利なしの親知らずは、なぜ存在するのでしょうか?その理由には、人類の進化が深く関係しています。
遠い昔、親知らずは他の歯と変わらず生えていましたが、食品加工技術が発達したことで柔らかい食べ物中心の生活になり、人間の顎は徐々に小さく退化していきました。顎が小さくなり歯の生えるスペースがなくなった結果、曲がって生えてきてしまったり、生えてこなくなるケースが出てきたりしてしまったのです。
親知らずは、これから先人類の進化の過程でまずます退化していくと考えられています。将来的に親知らずは完全になくなるとされています。現代で全く生えてきていない人は、ある意味進んだ人類だと言えるかもしれませんね。