隠れ親知らずの危険性とは?大人になってからの親知らず痛 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年3月9日

親知らずが生えていないと思っているあなた、実はあなたの親知らず、歯茎の中に潜んでいるだけの隠れ親知らずかもしれません。隠れ親知らずは忘れた頃に悪さをします。放っておくと大変なことになるかもしれません。

隠れ親知らず

隠れ親知らず(埋伏智歯)とは

隠れ親知らずは斜めや横向きに生えてきてしまったために歯冠の一部しか萌出していない、またはほとんど埋まってしまっている状態の親知らずのことを言います。埋伏智歯とも言います。

隠れ親知らず(埋伏智歯)の種類

隠れ親知らずには次の種類があります。

半埋伏智歯(不完全埋伏智歯)

歯が斜めに生えているために、歯冠の一部しか見えていない状態の親知らずを半埋伏智歯又は不完全埋伏智歯といいます。

完全埋伏智歯

完全に骨の中に埋まっている状態の親知らずを完全埋伏智歯といいます。特に下顎に多く見られる水平に埋まっている状態の親知らずを水平埋伏智歯と呼びます。

どんな悪さをするのか

多くの人は親知らずが萌出する10代後半~20代前半に痛みを感じます。歯が出てこようと歯肉や隣接する歯を押すために生じる痛みです。しかし埋伏した親知らずは萌出だけでなく、他のことが原因で痛みを生じる可能性が高いのです。
また痛みを感じることがないまま、気がついたら症状が進んでいるということもあります。

虫歯ができる

少しだけ頭の出ている半埋没智歯の場合、虫歯になる可能性が高くなります。また接触している隣の歯との間にはプラークが溜まりやすく歯ブラシも届きにくいため隣の歯を巻き込んで虫歯になる可能性があります。

智歯周囲炎になる

埋伏智歯の場合、歯周ポケットが形成されやすく細菌が繁殖しやすい環境になっています。細菌が増えると周囲に炎症が起き、腫れや膿の症状が出る智歯周囲炎を起こしてしまいます。智歯周囲炎の初期症状は、親知らずの周囲の歯肉や頬が腫れ、押した時に疼痛が起こります。症状が進行すると、腫れも大きくなり膿が出ます。口が開けづらくなり何かを飲み込む時にも痛みを感じるようになります。やがてリンパ腺や扁桃腺にまで炎症が広がり心筋炎などの全身疾患へと進行します。

含歯性嚢胞ができる

完全埋伏智歯を放置していると、まれに含歯性嚢胞という良性の腫瘍ができてしまいます。嚢胞が大きくなると神経を圧迫し痛みを感じます。摘出手術を行うことになりますが、神経に近い場所の場合、後遺症として麻痺が残る可能性があります。初期は無痛で症状が進むため、レントゲン撮影の際に偶然発見されることが多い疾患です。

歯列に悪影響を及ぼす

生えている方向に問題があるため、少しづつ他の歯を圧迫し歯並びを悪化させる原因になります。また歯列矯正の際はスペースを作るために抜歯が必要となる可能性があります。

大人の親知らず痛の理由

なぜ大人になってから急に痛み出したり問題を起こすのでしょうか?これまで何も悪さをしなかった親知らずが急に悪さをするようになる理由として、次のことが挙げられます。

仕事の疲れから

ストレスや疲れが溜まり免疫力が低下すると、細菌が繁殖し虫歯や歯周病になる可能性が高まります。

妊娠を機に

妊娠すると、ホルモンバランスの変化から通常よりも虫歯や歯周病のリスクが高まります。

遅い萌出

親知らずの萌出は通常10代後半~遅くても30代前半と言われていますが、個人差もあるため、まれに中年になってから生えるケースもあるようです。ただし加齢に伴う歯茎の後退により露出しただけかもしれません。

親知らずの状態がわからない人は病院へ

レントゲンに何も映らないような先天的欠如でないかぎり、隠れ親知らずはなんらかの悪さをする可能性があります。状態によって危険性も変わってきますので、親知らずの状態を把握できていない場合は、一度歯科医院で見てもらうことをおすすめします。