歯科矯正でしゃくれを治せる?保険適用は? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年3月6日

顎が出ている状態をしゃくれていると言いますが、顎のしゃくれは見た目のコンプレックスにもなりますし、顎が痛い・食べづらい・しゃべりにくいなどの機能障害を起こしている可能性もあります。
見た目の問題だと美容整形を検討したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、しゃくれを治すことができるのは美容整形だけではありません。
歯科医院で矯正をすることでしゃくれを治せる可能性があります。しかも歯科矯正は、顔の容貌が変わるだけでなく機能面の改善も期待できるのです。

しゃくれ

しゃくれのタイプ

顎のしゃくれ(前突感)には、下顎の歯が上顎の歯にかぶさっている受け口タイプと、下顎の先端部(オトガイといいます)が通常よりも発達しているタイプがあります。また、それが併発している場合もあります。
受け口によるしゃくれタイプの例はアントニオ猪木さんです。受け口はつまり不正咬合なので、歯科矯正によって治せる可能性が高くなります。ただし重度のものになると、顎変形症と診断され外科的な手術が必要となってきます。
方噛合せは正常で、オトガイが大きい、または前に出ていることによるしゃくれタイプですが、代表的な例は綾瀬はるかさんです。治したい場合には、オトガイの外科的な切断が必要になります。
今回は、歯科矯正で治すことのできる受け口しゃくれについて紹介します。

受け口タイプのしゃくれ治療

受け口によるしゃくれを難しく言い換えると「下顎前突」となります。下顎前突は次の2つのケースに分けることができ、歯科矯正による治療が可能ですが、状態によっては外科的な手術を伴う治療になる場合もあります。

歯性下顎前突

歯性下顎前突は歯の生え方に問題があることで受け口になってしまうケースです。上顎の歯が舌側に傾いている、下顎の歯が唇側に傾いている、若しくはその両方が起きていると歯性下顎前突となってしまいます。
多くのケースで歯科矯正のみでの治療が可能です。歯を動かすスペースを作るために抜歯をすることもあります。

骨格性下顎前突

骨格性下顎前突は、下顎の異常発達など顎の骨格に異常があることによって受け口になってしまうケースです。この骨格性下顎前突は顎の骨の切除手術を伴う外科矯正が必要となる可能性があります。
骨格性下顎前突では、外科手術前と後の2回の矯正が必要になります。下顎が前に出てしまっているため、無理やり噛み合わせを作るために上顎の歯は唇側に、下顎の歯は舌側に傾いてしまっています。術前にまずはこの傾きを矯正するのですが、この矯正をすることによって受け口がより目立つ状態になることから、俗に「受け口最強」状態といわれます。1回目の矯正により受け口最強状態になったら、顎を後ろに下げる手術を行います。そして術後に2回目の矯正を行い噛み合わせの調整を行います。
ただし、症状によっては抜歯を伴う矯正のみで治療できることもあります。

受け口が保険適用になるケース

基本的に歯科矯正での保険適用は認められていませんが、重度の受け口により、発音しにくい食べ物が噛みづらいなどの機能障害が出ている場合には保険が適用される場合があります。対して機能障害が認められず審美性の回復だけが目的である場合は適用されません。
具体的には、骨格性の下顎前突のように外科手術が伴うような症状の場合、顎変形症という病気として保険適用が可能です。ただし保険の適用ができるのは、顎口腔機能診断施設に認定された一部の歯科医院に限られます。
適用になるかならないかは歯科医師の判断によりますので、受け口が気になる方はまずは診断を受けてみてはいかがでしょうか。