歯科医師と歯科衛生士の違い|業務範囲とやってはいけないこととは? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年3月13日

歯科医院には、歯科医師の他にも、歯科医師をサポートする歯科衛生士、歯科助手が働いています。小さな歯科医院であれば、これらの職務をすべて歯科医師一人で行っている場合もあります。大きな歯科医院になると、歯科技工士も在籍しています。歯科医療に関わる人達は、どのような役割の違いがあるのでしょうか?

今回は、歯科医師と歯科衛生士の違いについて紹介します。

歯科衛生士

歯科医師とは

歯科医師は、歯学分野の疾患や外傷の予防・診断・治療を通して、公衆衛生の普及を行う医療従事者です。

歯科医師になるには

歯科医師は、歯科医師資格取得し、1年以上の臨床研修を受けることで開業が可能です。歯科医師免許は、厚生労働省指定の大学歯学科で学士を取得し、歯科医師国家試験の合格後に取得可能です。

歯科医師資格の範囲

診療の範囲は、歯科、歯科口腔外科、矯正歯科、小児歯科の4つに分けることができますが、診療科ごとに資格が与えられるわけではないので、どの科を掲げるかは自由です。得意分野を明確化するために、各診療分野の学会による認定医制度が取られていますが、法的な拘束力はありません。
また、歯科医師資格を有することで、次の資格が付与されます。受験資格の免除や一部試験免除を受けられる資格もあります。

付与される資格 食品衛生管理者、衛生検査技師、衛生管理者
資格取得には
別途試験が必要
臨床検査技師、歯科技工士、労働衛生コンサルタント

歯科医師と歯科衛生士の違い

歯科衛生士は、歯科における予防処置、診療補助、保健指導を行います。あくまで医師ではなく、歯科医師の指導の下で医療業務を行うことのできる医療従事者
(コ・メディカル)です。特に歯科医療職のことをコ・デンタルともいいます。

歯科衛生士になるには

歯科衛生士になるには、歯科衛生士資格取得後、歯科医療振興財団にて歯科衛生士登録が必要です。
歯科衛生士資格は、3年制以上の専門教育課程を卒業し、歯科衛生士国家試験に合格することで取得することができます。

歯科医師と歯科衛生士の違い

歯科医師と歯科衛生士は医師と看護師のような関係性であり、歯科衛生士は医師の診療の補助業務を行います。
単独で行うことが許されている業務に、予防処置と保健指導があります。医師の指導の下であれば一部の診療補助を行うことができます。下記の歯科衛生士の業務は歯科医師であればすべて行うことができます。一人で運営しているような歯科医院では、歯科医師が歯科衛生士の業務を兼ねています。

歯科衛生士の仕事内容

一人でもできる ・口内の付着物の機械的除去(クリーニング)とそれに伴う麻酔注射
・フッ素塗布
・ブラッシング指導
・診療準備
・その他事務作業全般
歯科医師の監督下 ・診療機械の使用
・医薬品(ホワイトニングなど)の授与と指示
・カルテへの書き込み
禁止されていること ・歯の切削
・切開や抜歯などの観血処置
・歯石除去目的以外の麻酔注射
・補綴物の装着
・精密印象と咬合採得
・レントゲン撮影

歯科衛生士がしてはいけないこと

虫歯治療や親知らずの治療など、歯を削ったり抜いたりする行為は禁止されています。レジン充填など詰め物を入れる行為は明確には禁止されていませんが、技術を要するため、通常は歯科医師が行います。
レントゲン撮影においてその準備は問題ありませんが、ボタンを押す行為は医師かレントゲン技師にしか認められていません。

歯科衛生士の重要性

歯科衛生士は患者からの信頼を得たり、経営効率を高めたりすることができるため歯科医院では重宝される存在です。 歯科衛生士がいることで予防処置や指導業務を任せることができます。コミュニケーションを通して患者の歯の健康意識を高めることができるので、定期的な通院にも繋がります。治療を行わないようにするのが歯科衛生士、治療を行うのが歯科医師というように、明確な住み分けができています。
診療中、実際に診療機械を使っての補助を行えるのは歯科衛生士のみなので、歯科医師は外科処置に集中することができます。
また歯科衛生士が多数在籍している歯科医院は予防歯科に力を入れており、患者のことを大切にしている歯科医院であるとも言えます。