歯科医師と歯科技工士の違い|良い歯医者は良い技工士を抱えている | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年3月14日

歯科技工士という職業をご存知ですか?歯科技工士は歯科医療に必要不可欠な、口内を復元する入れ歯や被せ物などを製作する医療技術職です。

歯科医院には、歯科医師の他にも、歯科医師をサポートする歯科衛生士、歯科助手が働いています。一般にはあまり知られてはいませんが、歯科技工士も歯科医療において重要な役割を果たしています。 今回は、歯科医師と歯科技工士の違いについて紹介します。

歯科技工士

歯科医師とは

歯科医師は、歯学分野の疾患や外傷の予防・診断・治療を通して、公衆衛生の普及を行う医療従事者です。歯科医師になるには、歯科医師国家試験合格が必要です。

歯科医師資格の範囲

歯科医師資格を有することで、次の資格が付与されます。受験資格の免除や一部試験免除を受けられる資格もあります。歯科技工士もその一つです。

付与される資格 食品衛生管理者、衛生検査技師、衛生管理者
資格取得には
別途試験が必要
臨床検査技師、歯科技工士、労働衛生コンサルタント

歯科医師と歯科技工士の違い

歯科技工士は、歯科医師の指示書を元に義歯や補綴物の製作・加工・修理を行う医療系の職人です。歯科衛生士と同様、歯科医師の指導の下で医療業務を行うことのできる歯科医療従事者(コ・デンタル)です。約7割の歯科技工士が歯科技工所で働いており、患者と直接顔を合わせる機会はあまりありません。
歯科医師がフロントに立って患者を治療するのに対し、歯科技工士は影から患者をサポートする縁の下の力持ちのような存在です。

歯科技工士になるには

歯科技工士になるには、歯科技工士資格取得後、指定登録機関にて歯科技工士登録が必要です。
歯科技工士資格は、2年制以上の専門教育課程を卒業し、歯科技工士国家試験に合格することで取得することができます。

歯科医師と歯科技工士の違い

歯科医師と歯科技工士はチーム医療のパートナーとしての信頼関係が必要です。歯科技工士は患者の口の中を直接触ることはありませんので、歯科医師の取った印象(型)や指示書を元に製作します。指示書の精密さやいいものを作りたいという歯科医師の熱心さがないと技工士はクオリティの高いものを作ることはできません。
加工技術によって患者の快適さも大きく変わるため、歯科医師も技術に絶対的な信頼のおける歯科技工士でないと依頼をすることはありません。
下記の歯科技工業務は、歯科医師であればすべて行うことができますが、専門的な技術を持つ歯科技工士に依頼することが大半です。中にはこだわってすべて自分で行っている歯科医師もいます。

歯科技工士の仕事内容

歯科技工士の業務内容 下記の製作・加工・修正
・入れ歯
・被せ物
・矯正装置
・マウスピース
禁止されていること ・患者への一切の医療行為

歯科技工士がしてはいけないこと

患者と直接対面しての医療行為は禁止されています。

歯科技工士の重要性

入れ歯や補綴物の精密さは、治療の成否に関わる大きな要素です。詰め物にほんの少しでも隙間があれば、二次カリエスのリスクが生まれますし、形の合わない入れ歯は不快感や機能性に支障を及ぼします。入れ歯治療や補綴治療は歯科技工士の腕次第で決まるといえるでしょう。日本の技工士は世界からの評価も高く、日本が誇る技術職人でもあるのです。
このように歯科医療において重要な役割があるのにも関わらず、しばしば歯科技工士の待遇の不当さが問題となっています。補綴物の単価の低下により、歯科技工士は長時間労働にも関わらず薄給という過酷な労働環境を強いられています。歯科医院増加による競争激化から、コストを少しでも抑えようと不当に単価を下げる歯科医師も多くいるようです。離職率も高く、若い人材の育成が困難となっています。
歯科医療はチームで成り立っています。歯科医師と、コ・デンタルスタッフである歯科衛生士・歯科助手・歯科技工士が連携し、互いへのリスペクトがないと良い医療は実現できません。
歯科技工士の技術を認め正当な報酬を支払っている歯科医師がいるのもまた事実です。院内に歯科技工士を抱えていたり、歯科技工士と良好な関係を築けている歯科医院は、高度な技術をもった良い歯医者であるといえるのではないでしょうか。