歯科衛生士と歯科助手の違い|歯科助手のやってはいけないことは? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年3月15日

歯科衛生士も歯科助手も女性であることが多く、一般の人からは区別が付きにくい職種です。しかし、実は歯科衛生士と歯科助手は、資格の有無や許されている業務範囲など明確な違いがあるのをご存知ですか?

今回は、歯医者の白衣の天使、歯科衛生士と歯科助手の違いについて紹介します。

歯科助手

歯科衛生士とは

歯科衛生士は、歯科衛生士試験に合格することで取得できる国家資格です。歯科における予防処置、診療補助、保健指導を行うことができます。また歯科医師の指導の下で医療業務を行うことのできる医療従事者でもあります。歯石除去やブラッシング指導など、予防歯科のスペシャリストです。

歯科助手とは

歯科助手という資格は存在しません。基本的には歯科医院の受付や電話対応などを担当する事務員です。歯科医院によって任せる範囲は異なりますが診療器具の滅菌消毒やセッティング、診療に必要な薬剤の作成や発注も担当することができます。

歯科衛生士と歯科助手の違い

歯科衛生士も歯科助手も、ともに診療のサポートを行うことができますが(コ・デンタル)、歯科衛生士は診療中患者の口の中を触って一部医療行為ができるのに対して(診療補助)、歯科助手は直接的な医療行為をすることができない点で違いがあります。基本的に歯科助手は診療前後の準備や器具の受け渡し(診療介助)が中心となります。
下記の歯科助手の業務は、歯科衛生士もすべて行うことができます。つまり診療介助は診療補助に含まれるのです。歯科助手を雇っていない歯科医院では、歯科衛生士が歯科助手の業務を兼ねています。
また、歯科衛生士・歯科助手共に禁止されている、歯科医師にしか許されていない行為もあります。

歯科衛生士と歯科助手の仕事内容

歯科助手ができること
(診療介助)
・診療機器の滅菌消毒
・診療中の介助(セッティング、受け渡し、ライト照射、バキューム)
・セメント(印象材)の練和
・発注管理
・受付や電話業務
・点数算定などの会計業務
歯科衛生士にしかできないこと
(診療補助)
・口内の付着物の機械的除去(クリーニング)とそれに伴う麻酔注射
・フッ素塗布
・ブラッシング指導
歯科衛生士と歯科助手が
してはいけないこと
・歯の切削
・切開や抜歯などの観血処置
・歯石除去目的以外の麻酔注射
・補綴物の装着
・精密印象と咬合採得
・レントゲン撮影

歯科助手がしてはいけないこと

歯石除去をはじめ、患者の口の中に手を入れる行為はすべて禁止されています。直接患者に触れないバキュームや器具の受け渡しなどの介助行為は許されています。またブラッシングの指導は歯科衛生士にしか行なえません。

歯科助手の違法行為

患者が歯科医院で一番初めに顔を合わせるのは歯科助手です。歯科助手の印象によって歯科医院の印象が決まると言っても過言ではありません。いわば歯科医院の顔である歯科助手は、患者にとって一番身近な存在となります。
医院側にとってのメリットとしては、歯科助手は学歴も資格も必要ないため、学生やパートタイムでの雇用が可能です。できることは限られますが、歯科衛生士に比べると人件費を抑えることができます。
一方で、経営難のために、歯科助手に歯科衛生士の業務を行わせるような歯科医院もあります。無資格の人間が医療行為を行うことは違法です。知識不足から患者にあらぬ危険を及ぼす可能性もあります。
しかし患者側からすると歯科衛生士と歯科助手の区別がつかないため、気づかないまま処置を受けてしまうことがほとんどです。歯科衛生士の名札をつけて明確に区別しているような医院もありますが、結局は歯科医院側のモラルに委ねられてしまうのです。
気になって仕方がないときは、直接確認するのも一つの手です。何より自分が信頼できる歯科医院で受診することが一番です。