学会認定歯科医師はすごい?認定医・専門医・指導医の違いとは | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年3月16日

よく歯科医師の紹介ページでみかける〇〇学会認定医とか〇〇学会専門医という肩書ですが、正直これってすごいのでしょうか?

歯医者選びにおいて一つの要素になりうる、歯科医師の認定医制度について解説いたします。

認定医

差別化を図る認定専門医制度

歯科診療の範囲は、歯科、歯科口腔外科、矯正歯科、小児歯科の4つに分けることができますが、診療科ごとに資格が与えられるわけではないので、どの科を掲げるかは自由です。
しかし、歯科医院の数がコンビニよりも多いとされている昨今では、他の歯科医院との差別化を図らずして生き残ることはできません。そこで多くの歯科医院は、各診療分野の学会に認定専門医として認められることで、得意分野を明確化しているのです。患者にとっても、より専門的な歯科医院を選択するための一つの指標となります。
ただし法的な拘束力はありませんので認定を受けていないからといって診療をできないわけではありません。あくまでブランディングの一つとして捉えてください。

歯科学会について

日本には様々な分野に特化した多数の歯科学会が存在します。認定医制度があるところもあれば、ないところもあります。年会費のかかる学会もあれば無料の学会もあります。
中にはいくらかお金を払うだけで認定専門医の肩書を取得できるような学会もありますので、どこかの学会専門医だからといって、必ずしもクオリティが保証されているわけではありません。ブランディングのために認定専門医としての肩書が欲しいという歯科医師の需要があるため、ビジネスとしてこのような名ばかりの専門医も出てきてしまうのです。
もちろんすべての学会がそうではなく、厳しい基準を設けて認定専門医を選定している学会もあります。
歯科医師であれば、どの認定専門医が価値あるものなのかある程度は判断することができますが、一般の人にとっては判断が中々難しいですよね。そこで一般の人でも判断できる基準として、厚生労働省に認可されているかどうか、ということがあります。
下記の5つの資格は、厚生労働省に専門医として広告※してもよいと認められています。

厚生労働省認定の資格名

・口腔外科専門医(日本口腔外科学会)
・歯周病専門医(日本歯周病学会)
・歯科麻酔専門医(日本歯科麻酔学会)
・小児歯科専門医(日本小児歯科学会)
・歯科放射線専門医(日本歯科放射線学会)

※ここでいう広告とは、新聞広告・チラシ、駅の看板、電車内の広告、電柱広告、電話帳広告、フリーペーパーなどがあたります。厚生労働省は院内の掲示やホームページは広告にあたらないという見解です。

上記5つは厚生労働省の厳しい審査を受けた上で認められた資格ですので、高水準であると判断しても問題ありません。他にも権威のある学会はありますので、あくまで一つの判断基準として思ってください。

登録医・認定医・専門医・指導医の違い

さらに学会認定医の資格の中でもランクのようなものが存在します。下にいく程、権威のある資格となります。学会によって異なりますので、必ずしもすべての呼称があるわけではありません。

登録医

認定を受けない場合は登録医となります。認定医制度のない学会では、すべて〇〇学会登録医という肩書となります。

認定医

学会在籍期間、経験実績、研修実績などの条件と面接や試験を通して、より高度な知識や技量を持った歯科医師として認定をうけた歯科医師です。

専門医

認定医よりもさらに厳しい基準をクリアし、より専門性の高い歯科医師として認定された歯科医師です。更新義務が設けられるなど、継続的な技術向上が求められます。

指導医

歯科医師の指導を行うに相応しいと認定された歯科医師に与えられます。豊富な診療経験と学術的な実績が求められます。さらに、指導者としての人格も重視されます。

惑わされないためには

〇〇専門医という肩書は、必ずしもその分野において優れていることの証明になるわけではなく、名ばかり専門医も存在します。中には国の認可を受けているような専門医資格もありますが、基本的に歯医者選びにおける肩書は、優劣を判断するものではなく取扱分野の確認くらいに捉えておくのが良いでしょう。