歯科の保険と保険外(自費)診療を徹底比較!結局どっちが良いの? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年4月1日

多くの歯科医院では、保険内の診療と保険外の自費診療のどちらも扱っています。しかし中には保険外診療のみで行っている歯科医院も存在しますよね。虫歯治療の場合、保険診療であればせいぜい数千円ですが、保険外診療ではその倍以上、場合によっては桁が違うこともあります。この違いはなぜ起きるのでしょうか?
歯科における保険診療と自費診療の違いについてまとめました。

保険診療

安い保険診療、高い保険外診療

保険診療とは、健康保険などの公的保険制度が適用されることにより、本来の治療費よりも少ない負担で受けることのできる診療をいいます。治療費の7割は加入している健康保険組合が負担してくれるため、実際に負担するのは治療費の3割のみとなります。国民全員が一定水準以上の医療を受けられるようにするための国の制度です。
国が保険診療と認めたものには診療報酬という点数表で価格が定められています。点数は施設の規模などによって全国一律に設定されていますので、歯科医院それぞれに独自の値段設定があるわけではありません。
対して、保険外診療(自費診療、自由診療ともよばれます)は、公的保険の適用がないすべて自費で負担しなければいけない診療です。保険適用でない診療は、すべて10割負担の保険外診療となります。
保険外診療の価格設定は自由なため、歯科医院ごとに異なります。保険診療は10割で換算したとしても安価であるのに対して、保険外診療は多くの場合で桁が一つも二つも違うほど高い価格に設定されています。

制限のある保険診療、ハイリスクハイリターンな保険外診療

保険診療はどのような基準で決められているのでしょうか?
保険診療となるのは、国によって十分に安全性や有効性が確認された診療に限られます。医療費の7割は公的な負担となりますので、費用がかかりすぎないことも条件となります。素材であれば安定供給ができるかでも判断されます。
また、保険適用となる診療は何らかの病気を治す診療が中心となります。虫歯という疾患に対しての治療、歯周病という疾患に対しての治療は保険適用となります。
例えばホワイトニングは何かの病気の治療ではありません。歯を白くしたいという審美性の回復が目的であるため、治療とは認められないのです。また、基本的に予防医療は治療ではないため保険外診療となります。個人で行う人間ドックなどが高価なのはこのためです。
保険診療が国に安全性や有効性が認められた診療であるとしたら、保険外診療は十分な安全確認がされていない診療ということになります。決してそのようなわけではなく、最新の技術のため国の認可が追いついていないもの、保険診療の範囲ではまかなえない良質な素材や器具を使った診療も含まれています。また、予防歯科診療に力を入れている歯科も性質上保険外診療となってしまいます。
しかし中には症例が少なく予後が見えない診療、科学的根拠のない診療、過剰広告気味な診療も存在します。

歯科の主な保険診療と保険外診療

保険診療 虫歯治療
歯周病治療
抜歯
素材:レジン、金銀パラジウム合金、銀合金
保険外診療※ ホワイトニング
歯列矯正
インプラント
素材:セラミック、金合金、白金加金等

※一部条件下では保険適用となる診療もあります。

条件によって保険適用となる歯のクリーニング

健康な歯の患者への歯のクリーニングは、病気の治療ではなく予防診療となるため本来保険診療ではありませんが、歯周病や虫歯患者に対しての歯のクリーニングは治療の一環として保険が適用されます。病名を指定しないと保険適用とならないため、あえて初期歯周病や初期虫歯として、保険適用によるクリーニングを行っている医院もあります。

保険診療、保険外診療どちらがいいの?

歯科医院にとって、あらゆる診療を保険で行うにはかなりの制限があります。
保険診療の場合はすべて定価となりますので、高性能レーザーを使った虫歯治療でも通常のドリルでの治療でも同じ費用となります。保険内でレーザーを使った虫歯治療を行う歯科医院は少数です。決められた価格である以上多くの患者を診る必要があるため、必然的に一人にかける時間も少なくなります。
最高の治療を行っても手を抜いた治療を行っても貰える金額は同じなので、良い治療を行うことができるかは歯科医師のモラルや経営手腕に委ねられてきます。
逆に患者にとっての保険診療は、どこの歯科医院で治療を受けても価格が同じという点でメリットとなりますが、先述の通り当たり外れがあってもおかしくありません。
一方、保険外診療は金額の制限がないために、自由な診療を行うことができます。客単価も高くなるため一人にかけられる時間も長くなります。保険内では限界を感じ、志のもと保険外診療のみで行う歯科医院もあります。 患者にとっては特別感のある診療を受けることができますが、高価であるため経済的に余裕のある人でなければ難しいかもしれません。
歯科医院は当たりハズレがあります。医療施設だからといってどこでも安心できる診療を受けられるとは限りません。それは保険診療の医院でも、保険外診療の医院でも同じことです。保険診療でも腕のいい先生であれば十分な治療をうけることができますし、保険外で高いお金を払っても失敗することもあります。結局は歯科医師次第となります。 わたしたちが歯科医院を選ぶにあたって大切なのは、本当に信頼できる先生であるかどうかです。信頼できる根拠は人それぞれですが、「歯医者がおすすめする歯科医院」はその一つの基準として十分に役割を果たしていると思います。最後に急に宣伝臭くなりましたが、参考にしていただけますと幸いです。