フッ素が虫歯予防になる3つの理由 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年4月9日

虫歯は様々な要因から起きる疾患ですが、虫歯予防に効果的な方法の一つとしてフッ素の塗布があります。予防だけでなく、初期の虫歯であれば治療にもなりますのでまさに対虫歯特効薬ともいえます。
身体に毒だなんて言われることもある賛否両論のフッ素ですが、今回はフッ素が有効な虫歯予防法となる3つの理由を紹介します。

フッ素

フッ素がよいとされる理由

フッ素は単体で存在することはなく、通常フッ素として指しているのはフッ化物のことです。フッ化物は自然の河川や土壌に存在しているため、普段食べる農作物や肉にも含まれている物質です。わたしたちの体内にも微量に存在し、世界的には歯や骨を形成する大切な元素であると捉えられています。
フッ素が虫歯予防になる根拠として次の3つが挙げられます。

1.再石灰化を促す

食事をして糖分を摂取すると、虫歯菌が活発になり酸が発生します。その酸は歯のエナメル質を溶かすいわゆる脱灰を起こし、徐々に虫歯を作りはじめます。
しかし口内の唾液には脱灰を抑える自浄作用が備わっているため、スカスカになったエナメル質にミネラルを補強し元に戻すことができます。これが再石灰化です。口内は絶えず脱灰と再石灰化が繰り返されています。
フッ素には唾液中のミネラルと歯をくっつける接着剤の働きがあるため、再石灰化を促すことができます。

2.虫歯菌の働きを抑える

虫歯菌は糖分を分解する際に、歯を溶かす酸を排出します。フッ素にはこの酸が作られる働きを抑える機能があります。またフッ素にも抗菌作用がありますので、虫歯菌の増殖を抑えることができます。

3.歯を強くする

歯の表面のエナメル質は、ハイドロキシアパタイトという結晶構造を持ち、非常に化学反応を起こしやすい性質をもっています。再石灰化の際にフッ素が取り込まれることによって、ハイドロキシアパタイトはフルオロアパタイトという安定した結晶構造に変質し、酸によって溶け出しにくい歯になります。

フッ素を取り込む方法

実際にフッ素を応用する方法として、自宅でできるものと歯科医院でできる方法があります。

フッ素入り歯磨き粉の使用

普段の歯磨きに、フッ素入りの歯磨き粉を使用する方法です。市販の歯磨き粉にもフッ素が配合されているものがありますが、発泡成分が含まれていることが多いためよくすすがなくてはなりません。一時的なすっきり感はありますが、フッ素も流されてしまいますので効果はあまり発揮されません。
歯科医院や通販で手に入れることのできる歯磨き粉はフッ素が多く配合されています。また泡立ちも少なく洗口回数を抑えることができるためフッ素の持続に効果的です。フッ素入り歯磨き粉としておすすめされているものには、コンクールジェルコートF、スーパースマイル、チェックアップジェル、ルシェロペーストなどがあります。

フッ素洗口剤によるうがい

フッ素入りの洗口剤でうがいを行い虫歯の予防をします。多くの自治体で集団的に行われている方法です。市販で手に入れることは難しく、歯科医院で処方された上で使用することができます。

歯科医院でのフッ素塗布

歯科医院でフッ素を塗布してもらう方法です。初期虫歯の処置としてであれば保険も適用されます。歯に直接塗布する方法やマウスピースを使った方法、電流を流すイオン導入法などがあります。

継続的なケアを

フッ素塗布は虫歯予防に効果的ですが、それだけで完全に予防することはできません。毎日の丁寧な歯磨きや食事の回数、定期的な歯石除去など他にも気をつけるべきことはあります。また体質によって虫歯のなりやすさも異なってきますので、歯科医院で一人ひとりにあった指導を受けることも大切です。
なお進行してしまった虫歯は自然治癒しませんので歯科医院での治療が必要です。