オーダーメイド入れ歯作成の流れ~8の手順~ | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年4月16日

精密な入れ歯を作成するためには、歯科医師と歯科技工士による熟練の技が必要です。中にはすべて自分で作成する歯科医師もいますが、通常は分業で行われています。歯科技工士が直接患者の口の中に触れることは禁止されているため、患者とのやり取りは歯科医師によって、実際の製作作業は歯科技工士によって進められていきます。完全オーダーメイドの入れ歯が作られるまでの流れを紹介します。

入れ歯

1.印象をとる(印象採得)

既成のトレーで上下の顎の型を取ります。この型を元に作業が進められますので、正確さが求められます。
トレーの素材にも様々あり、保険用の素材の場合、時間の経過で変形してきてしまいます。何度も印象を採り直すか、すばやく次の工程に進む必要があります。

2.模型を作る

印象に石膏を流し込み、歯の模型を作っていきます。精密さを追求するために、この模型をもとに個人用のトレーを作成して印象を採り直し、再度模型を作り直す場合もあります。

3.咬合床を作る

模型から、噛み合わせを調べるための咬合床という装置を作ります。模型から薄い樹脂素材(レジン)を使ったベースプレートを作り、その上に噛み合わせを記録するためのロウ(ロー提)を土手状に盛り付けていきます。ペースブレートとロー提を合わせて咬合床とよびます。

4.噛合せをとる(咬合採得)

日本人の平均程度に調整した咬合床を、実際に患者に装着してもらい、噛み合わせを調べていきます。患者ごとに高さや大きさを調整し、噛み合わせを採得します。噛合せだけでなく、唇の盛り上がり具合や咬合平面という水平面での調整も記録していきます。

5.人工歯配列

咬合床を咬合器という装置に取り付け、患者の噛み合わせの位置を再現します。この状態で、患者に合った色や大きさの義歯を並べていきます。保険の場合はレジンの義歯、自費の場合はセラミックと、素材は様々です。歯科医師の細かい指示の元に並べていきます。

6. 試適と調整を繰り返す

義歯を並べ終わった咬合床を、実際に患者に試着してもらいます。修正があれば再度並べ直したりして調整を加えていきます。

7.ロウをレジンに置き換える(埋没・重合)

ベースプレートをロウに張り替え厚さ調整を行います。保険外の金属床義歯の場合は薄く作り、保険のレジン床義歯は厚く作ります。
完成した模型に石膏を流し込む埋没作業を行い、固まったら電子レンジでロウの部分を溶かし出します。空洞部分にレジンを流し込み、電子レンジで重合(硬化)させます。冷えたら石膏から取り出して細かい調整を行います。

8.研磨

最後にきれいに研磨したら完成となります。

患者の協力も必要

入れ歯は、患者と歯科医師間、歯科医師と歯科技工士間のやりとりを何度も繰り返すことで完成に至ります。
完成後も引き続き調整が必要です。歯科医院での意識した状態の噛合せと、リラックスした状態の噛合せは異なることが多く、どうしてもわずかなズレが生じてしまうのです。何度も通院を繰り返して調整を重ねていくうちに、やがて違和感はなくなり自然に使えるようになっていきます。そういった意味で、最後は患者の努力が不可欠なのです。