一番安定しているのはどれ?入れ歯の4つの固定方法 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年4月17日

おじいちゃんおばあちゃんが入れ歯をガポっと取り外しているシーンはちょっと衝撃的ですよね。入れ歯は簡単に取り外しができるイメージですが、しっかりと固定されていないと食べ物を噛んだり話したりすることは難しそうです。
入れ歯は一体どのような仕組みで固定、取り外しがされているのでしょうか。そんな入れ歯の不思議に迫ります。

入れ歯の仕組み

固定方法の種類

入れ歯を固定する方法は複数あり、部分入れ歯に適しているもの、総入れ歯に適しているものなど、入れ歯の種類によって様々です。今回は4つの固定方法を紹介します。

吸着タイプ

総入れ歯において一番オーソドックスな方法です。入れ歯全体を口内の粘膜の表面張力を使って歯茎に吸着させます。上顎は広い面積を使って吸着させるため比較的簡単にくっつきます。下顎の場合は舌を避けた形になるため、吸着する面積が少なくくっつき辛くなります。口内の形に合わせて精密に作られている入れ歯ほどしっかり固定されます。
手で入れ歯を特定の方向に動かすことで簡単に取り外すことができます。
このタイプは顎の形に合わせて作られますが、歯がない部分の顎の骨が徐々に退化していってしまうため、長年の使用で顎の形に合わなくなってきてしまいます。

隣の歯に引っ掛けるタイプ

一般的な部分入れ歯に用いられる方法です。残っている隣接歯にクラスプという金具を引っ掛けて入れ歯を固定する方法です。歯に引っかかっているクラスプを外すことで取り外すことができます。
残存歯が少ない場合や、交叉咬合(すれ違い咬合)など嚙み合わせに異常がある場合には適していません。

残った歯に被せるタイプ

残っている歯に金具を被せて、その上に入れ歯をはめて固定する方法です。テレスコープデンチャーと呼ばれます。健康な歯を利用しますが、非常に負担が少なくすむ方法です。テレスコープデンチャーには、茶筒の開閉のようなコーヌステレスコープ、かんぬき錠の開閉で固定するリーゲルテレスコープ、金具と粘膜の力で固定するレジリエンツテレスコープがあります。
テレスコープデンチャーは健康な歯を削って形を整える必要があります。また作成には非常に精密な技術が必要なため、取り扱える歯科医院が限られてきてしまいます。

インプラントタイプ

歯茎に埋め込んだインプラントを使って入れ歯を固定する方法です。インプラントオーバーデンチャーと呼ばれ、安定感があることが特徴です。インプラントオーバーデンチャーには、磁石で固定するマグネットデンチャー、クリップで挟むバータイプ、ホックのような金具で留めるボールタイプがあります。
総入れ歯として使用されるため、残存歯が少ない場合に適しています。またインプラントを埋める外科的な手術が必要な点でデメリットであるといえます。

入れ歯は技術勝負

上記の4つのタイプのうち、もっとも優れている固定方法はどれとは一概にいえません。それぞれに特徴があり、向き不向きも人それぞれだからです。
ただし確実に言えるのは、入れ歯治療の要は入れ歯の製作技術だということです。腕のある人が作れば、どのシステムであれ、固定力に優れた良質な入れ歯ができます。入れ歯安定剤などは不要であり、大切な身体の一部となるのです。
そして安定した質の良い入れ歯づくりの実現には、歯科医師と歯科技工士の連携が不可欠です。歯科医師による綿密な指示書と、それに応える歯科技工士の製作技術が求められます。どちらかが欠けても良い入れ歯は作れません。
入れ歯を検討している際には、歯科技工士を大切にしている歯科医院を選びましょう。