歯周病は薬で治る?歯周内科治療の効果とは | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年4月18日

歯科には、歯周病を薬で治すという診療分野があります。この分野を歯周内科学といいます。歯周内科を取り扱う歯科医院で行われている治療について紹介します。

歯周内科

歯周内科とは?

歯周内科は、従来のプラークコントロール中心の治療だけでは治らないような難治性の歯周病に対して、薬の内服を行うなどして内科的に治療していく考え方です。スケーリング(SC)、スケーリング・ルートプレーニグ(SRP)などの歯周基本治療やプロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング(PMTC)と並行して行われます。
歯周病は薬の内服だけでは治りません。歯周内科的治療は通常の治療にプラスして行われますので、薬を飲んでいるだけで楽に治せるというわけではない点で注意が必要です。

歯周病の種類

歯周病は、大きく分けて慢性歯周炎と侵襲性歯周炎に分けることができます。

慢性歯周炎

慢性歯周炎は加齢と共に症状が現れる歯周病で、成人性歯周炎ともよばれます。一般的な歯周病は慢性歯周炎のことを指しています。原因はプラーク内の細菌感染なので、プラーク除去によって細菌の数を減らしていく治療が基本となります。プラークが深部にまで到達している場合は、外科的な手術によって除去していきます。

侵襲性歯周炎

侵襲性歯周炎は、年齢関係なく若年層にも現れることから若年性歯周炎ともよばれます。慢性歯周炎よりも症状の進行が早く、通常のプラークコントロールだけでは治療が難しい歯周病です。侵襲性歯周炎患者の口内からは特定の原因菌が見られ、遺伝や家族間での感染によって起こることが特徴です。

歯周内科治療は侵襲性歯周炎のような重度の歯周病、つまり外科的処置だけでは進行を抑えられない症状に対して有効な治療法となります。

どんな治療が行われているの?

歯周内科治療は、重度にまで進行してしまった侵襲性の治療に効果的です。治療の手順として、まず初めに原因菌を特定するための検査を行います。そして検査結果に基づいた適切な服薬をおこなっていきます。必ず並行して、スケーリング、ルートプレーニングなどのプラークコントロールも行っていきます。

原因菌特定

位相差顕微鏡による検査や歯周病菌のDNA検査を行い、口内の歯周病菌の状況を確認します。原因菌を特定することで、侵襲性の歯周炎かどうかも診断することができます。

薬の内服

検査結果に基づき、抗生物質や抗菌剤など適切な薬剤の服用を行います。

歯面への薬剤塗布

検査によりカビが見られる場合は、カビの除去剤や抗カビ剤が入った歯磨き材などを使い、カビを抑えます。

予防歯科にも

歯周内科は、重病の歯周病患者への治療だけでなく、歯周病予防の観点でも有効です。歯周内科に取り組んでいる歯科医院では口内の菌の検査を行ってくれます。家族に重度の歯周病患者がいるような場合は、受診することで早期の治療が可能となり歯周病のリスクを抑えることができます。