歯の神経を抜く根管治療の治療費はいくら?保険歯科診療の治療費一覧③ | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年4月26日

虫歯を放置して神経にまで達してしまった場合、歯の神経の治療である根管治療が必要となります。根管治療は削る範囲も大きく、多くの場合でクラウンの装着が必要となります。
保険適用の根管治療からクラウンによる歯冠修復までの、一連の治療費をまとめました。
初診料やレントゲンについてはこちら→歯科の初診料はいくら?保険歯科診療の治療費一覧①

根管治療の治療費

算定方法

保険診療は治療の内容ごとにすべて点数が定められています。1点10円で換算され、合計額の1桁目は四捨五入されます。表内では1桁目まで記載していますが、実際の支払額は合計を四捨五入された額となります。また年齢によって負担額が異なってきますが、今回は3割負担にて換算しています。

医療費負担割合

年齢 負担割合
6歳未満 2割負担
6歳以上 3割負担
70~74歳 2割負担
(ただし現役並所得者は3割負担)
75歳 1割負担
(ただし現役並所得者は3割負担)

重度の虫歯処置 根管治療

神経に達している重度の虫歯の場合、歯の神経を取り除く治療となります。

麻酔

浸潤麻酔の費用は、他の処置費用に含まれます。下記の精神鎮静法を用いる麻酔費用は別途必要です。神経が膿んでしまっている場合、麻酔が効きにくいこともあります。

吸入鎮静法 30分 210円
(30分ごとに30円)
静脈内鎮静法 360円

根の治療

歯の神経を抜く(抜髄)ことで痛みを抑え、歯を残す治療です。抜髄後は、薬を入れて根管の洗浄を行い、薬で蓋をします。 根管が膿んでしまっていてすでに神経が死んでいる場合には、根の先の治療である感染根管処置となります。
抜髄や感染根管処置は1本の歯が持つ神経の根の数ごとに換算します。抜髄又は感染根管処置→貼薬→根管充填という流れになりますが、充填までを1日で行う方法もあります。(抜髄即充、感根即充)

根管治療

1根 2根 3根以上
抜髄 684円 1254円 1764円
感染根管処置 432円 882円 1296円
根管貼薬処置 84円 102円 138円
根管充填 204円 270円 330円
抜髄即充
(抜髄+根管充填)
888円 1524円 2094円
感根即充
(感根処置+根管充填)
636円 1152円 1626円
加圧根充処置※1 408円 492円 600円
手術用顕微鏡加算※2 4根以上、樋状根
+1,200円
※1 特定保険機関でのみ費用が算定されます。加圧充填後には必ずレントゲンでの確認が行われます。レントゲン費用は別途かかります。
※2 特定保険機関において手術用顕微鏡を用いて根管治療を行い、加圧根管充填処置を行った場合に加算されます。

クラウンによる歯冠修復

根の治療が終わると最終的にインレーまたはクラウンを被せて歯冠を修復します。インレーにするかクラウンにするかは歯質によって判断します。
インレーの場合は、中度の虫歯処置と同様の流れになります。
クラウンは、土台のコア部分と上から被せるクラウン部分を作成する必要があります。

歯冠形成

まずはコアを装着するために、歯を削って形を整えます。クラウンの素材と被せる範囲によって費用が変わってきます。穴の形を整える場合には窩洞形成が加算されます。

金属 前歯3/4冠 1908円
レジン前装金属冠※ 1908円
臼歯4/5冠・全部金属冠※ 498円
非金属 硬質レジン※ 498円
CAD/CAM 冠※ 1908円
窩洞形成
(KP)
隣接面含まず 180円
隣接面含む 258円
う蝕歯無痛的窩洞形成加算
(レーザーでのKP)
120円
※メタルコア素材で土台を作成した場合、+90円加算されます。

支台築造

次に、土台となるコアの作成を行います。コアの作成には、印象を採ってから作成する間接法と、コア材を直接充填する直接法があります。コアの素材と取り付ける歯により費用が変わってきます。
間接法は下記の印象費用が加算されます。メタルコアは間接法のみとなります。

支台築造の印象
(間接法)
90円

直説法 間接法
前歯
・小
臼歯
メタルコア 570円
レジンコア 441円 441円
ファイバーポスト1本※
ファイバーポスト2本
696円
963円
762円
1029円

臼歯
メタルコア 723円
レジンコア 477円 477円
ファイバーポスト1本※
ファイバーポスト2本
810円
876円
1077円
1143円
※ファイバーポストはレジンコアの中心部に入れて補強する素材です。歯の根の数によって最大2本まで使用されます。

歯冠修復

コアが完成後クラウン部分を作成するためにコアを付けた状態で印象を採ります。

単純印象
(1種類の印象材)
90円
連合印象
(2種類の印象材)
186円
咬合取得料 48円

完成したクラウンを装着する際には、装着料、接着材料(様々種類があります)、クラウンの素材費用がかかります。

装着料 135円
CAD/CAM冠内面処理加算 +135円
セメント(接着材料)費用 12~51円

クラウンの素材費用 前歯3/4冠 臼歯4/5冠 全部金属冠 レジン前装金属冠
(前歯のみ)
前歯
・小
臼歯
金パラジウム合金 1953円 1773円 2421円 4829円
銀合金 1191円 1011円 1467円 3750円
硬質レジンジャケット冠※ 光重合2,892円
加熱重合 2,328円
CAD/CAM冠
(小臼歯)※
4746円

臼歯
金パラジウム合金 2106円 2841円
銀合金 1044円 1503円
ニッケルクロム合金 954円 1392円
※金属アレルギーの場合は大臼歯も保険適用となります。

維持管理料

保険でクラウンを作成した場合、維持管理料を支払うことで2年間の補償を受けることができます。クラウンが取れたり欠けてしまった場合、またはクラウンを被せた歯が虫歯になってしまった場合には無料で対応してもらえます。ただし、クラウン装着のセメント代と初診料・再診料は別途かかります。
維持管理料は必ず算定されるわけではなく、つくかつかないかは歯科医院の方針によります。また、金属アレルギーによる硬質レジンジャケット冠、CAD/CAM冠は補償の対象外となり、算定できません。

維持管理料

歯冠補綴物管理料 300円

さらに虫歯が進行したケースについて、抜歯とブリッジの治療費はいくら?保険歯科診療の治療費一覧④に続きます。