親知らずを抜くと小顔になる?歯の話のウソ・ホント | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年5月11日

歯科業界でまことしやかに流れる、親知らずを抜くと小顔になるという噂。
歯の最も奥に生えてくる親知らずですが、確かにその多くがきれいに生えてこないために痛みとともに腫れることもあります。また上の親知らずは頬骨の近くに、下の親知らずはエラの近くに生えているということもあり、輪郭への影響も気になるところです。
親知らずを抜くことで小顔効果が期待できるのかをまとめてみました。

小顔

なぜきれいに生えてこないのか

親知らずが斜めに生えたり埋まった状態で生えてきたりするのは、現代人の顎が小さくなったためだと考えられています。柔らかいものばかり食べているため、顎が徐々に退化して小顔化しているのです。
そもそも歯は生えるスペースが無いと出てきません。親知らずだけ18歳前後に生えてくるのは、その時期になってはじめて顎の成長が追いつき生えてくるスペースができるためです。
しかし現代の多くの人は顎の成長が十分でないために、歯が曲がった状態で生えてきてしまうのです。中には生えてこないという人も見られます。
曲がった状態の歯は、他の歯を圧迫して歯並びを悪くしたり虫歯を作ったりと悪さばかり起こします。

親知らずを抜くと小顔になるのか

では、親知らずの抜歯によって小顔効果はあるのでしょうか。抜歯によって次のことが起きると予想されます。

腫れが引く

埋まった親知らずによって歯茎に炎症を起こすと、親知らず周辺の頬まで腫れて輪郭にも影響を及ぼすことがあります。歯茎の炎症は原因となっている親知らずを抜くことで治まるので、やがて腫れも引いてスッキリ小顔に見えることがあります。ただし元々の骨格に対して影響があるかというと、非常に微妙なところです。

骨の吸収

歯を抜いたままにしておくと、歯を支えていた骨の吸収が起こります。親知らずの抜歯によっても周辺の組織が小さくなるといえますが、目視で小顔になったと確認できるほどの変化ではありません。

筋肉の収縮

きれいに生えている親知らずを抜いた場合には、噛んでいた時にかかっていた力が無くなることで筋肉の退化が起こることもあるようですが、そもそも正常な状態の親知らずを抜く必要はありません。
親知らずの抜歯によって明らかな小顔効果はなく、仮にあったとしても見た目では判断できない範囲であるといえます。

他にも親知らずを抜くと良いことが

残念ながら親知らずによって明らかな小顔効果は期待できませんが、下記のような悩みを解決することができます。

虫歯、口臭

親知らず周辺は、歯ブラシの届かない部分ができるために虫歯ができやすかったり口臭の原因となります。抜歯によって虫歯や口臭を解消することができます。

歯並び

親知らずが隣の歯を圧迫し、歯列に影響を及ぼすことがあります。また、抜歯によってスペースもできるため、歯列矯正もしやすくなります。

頭痛

親知らずが生えてきたことで噛み合わせがずれ、慢性的な頭痛を起こしていることもあります。抜歯と咬合調整によって解消することができます。

早めに抜くのが良い

親知らずが生える時期は大体18歳前後ですが、25歳以降は骨が成長しきり固くなってしまうために、それまでに抜歯した方が良いとされます。骨が柔らかい方が抜歯しやすいというのと、抜歯によってそれ以上の顎の成長を抑えることができるというメリットがあるからです。
親知らずが生えてきたら直ちに抜く必要があるというわけではありませんが、抜くべきかどうかを判断するためにも早めの歯科医院の受診をおすすめします。