インプラントの種類~構造・形状・素材の違い~ | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年5月13日

一言でインプラントと言っても様々な種類があります。骨の状態や体質は人それぞれであるように、インプラントも患者ごとに適したものが使用されています。インプラントの種類について、構造の違い、形状の違い、素材の違いから紹介します。

インプラントの種類

構造の違い

インプラントは、骨に埋め込むフィクスチャー部分、インプラントと人工歯を結ぶアバットメント部分、人工歯の3つの部分で構成されています。フィクスチャー部分をインプラントとよぶこともあります。
下記2つの構成方法があり、患者の骨の状態やインプラントの手術法によって使い分けられています。

1ピースインプラント

フィクスチャー部分とアバットメント部分が一体化しているタイプです。アバットメント部分が歯肉から露出するため、1回法の手術でしか用いられません。
患者への負担は小さく済むメリットがありますが、骨の状態がしっかりしていないと用いることはできません。

2ピースインプラント

フィクスチャー部分とアバットメント部分が取り外せるタイプで、1回法、2回法どちらの手術にも用いられます。
部品が多い分高価になりますが、アバットメント部分の取り外しが可能なので、将来的な設計変更にも対応することができます。

インプラントの術法と構造

1回法 2回法
1ピース
2ピース

1回法・・・切開が1回の術法。術後はアバットメント部分が露出した状態になる。
2回法・・・2回に分けて行う術法。1回目の手術でインプラント部分だけを骨に埋め、歯肉を閉じる。そして2回目の手術で再び切開し、アバットメント部分を装着する。

フィクスチャーの形状

骨に埋め込むフィクスチャー部分には、大きく分けて4つの形状があります。形状によって固定力に違いが現れます。現在では主にシリンダータイプとスクリュータイプのインプラントが使われています。

シリンダータイプ

筒状のフィクスチャーです。表面の凹凸がないため、埋め込む際の摩擦が少なく済みますが初期固定が弱いため、主に2回法で用いられます。

スクリュータイプ

ネジ状になっているフィクスチャーです。初期固定が強く安定感がありますが、顎の骨が少ない場合には使用できない場合もあります。

バスケットタイプ

ネジ状のフィクスチャーで、側面に複数の穴が空いています。穴の中にも骨ができることでより強い固定力を得ることができますが、うまく癒着が起きなければ破損しやすくリスクの高い方法です。

ブレードタイプ

細い板状をしている古いタイプのフィクスチャーです。骨への偏った負担が大きいため、現在ではほとんど使用されていません。

フィクスチャーの素材

ほとんどのフィクスチャーにチタンが使用されています。チタンは生体親和性が高く、身体に異物と判断されずに骨と結合する性質(オッセオインテグレーション)を持ちます。

純チタン

金属アレルギー反応を抑えるために純度の高いチタンが使用されます。

HA(ハイドロキシアパタイト)コーティング

チタンのフィクスチャーにハイドロキシアパタイトという物質をコーティングしたものです。骨との結合が短期間で可能ですが、細菌による炎症を起こしやすく世界的には使用されなくなっています。

チタン・ジルコニウム合金

ジルコニウムもチタンと同様生体親和性が高い素材です。チタンにジルコニウムを合わせてより強度を高めた素材です。

チタン・ニッケル合金

チタンに形状記憶の性質のあるニッケルを混ぜた素材です。純チタンよりも親和性が劣りますが、加工がしやすいことに特徴があります。

状態にあった手術ができる医院へ

多種多様なインプラントを一つの歯科医院で扱っていることはあまりなく、医院の先生がそれぞれ最も使いやすいインプラントを使用しているはずです。患者の骨の状態や体質ごとに適したインプラントは異なってくるため、しっかりと説明を受けた上で、自分に合うインプラントを扱う医院で手術を受けましょう。