大学病院と町の歯科医院の違いとは?メリットとデメリットを徹底分析 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年5月15日

歯科診療を受ける際には、町の開業医と大学病院という選択肢があります。大学病院は数も少ないため、多くの人は自宅や会社近くの歯科医院を選ぶのではないでしょうか。
しかし中にはわざわざ遠くの大学病院にまで足を運んで診療を受ける人もいるようです。あえて大学病院で受診するメリットは何なのでしょうか。逆に、町の歯科医院で診療を受けるデメリットはあるのでしょうか。
大学病院と町の歯科医院での歯科診療の違いと、メリットとデメリットをまとめています。

大学病院

大学病院で診療を受けるメリット

大学病院では一般的に高水準の設備が整っており、町の歯科医院ではできない特殊な診療を受けることができます。

診療設備が整っている

大学病院は高額な診療設備が整っているため、開業歯科医院では難しい外科的な手術や難症例の治療が可能です。入院設備もあるため、親知らずの2本以上の抜歯など一日にまとめて治療を受けることができます。
また、病院などの特別特定建築物はバリアフリー設備完備が義務化されているため多くの人が利用することができます。

他の診療科との連携が可能

同じ施設に他の診療科が併設されている病院もあるため、全身に関連する症状の場合でも対応することができます。リスクの高い診療など、万が一の際にも早急に対処することができます。

採算度外視の診療

大学病院に揃っている高額な設備を利用した場合でも、保険内診療で受けることができます。また通常保険外診療と保険内診療の併用は不可能ですが、大学病院などの特定医療機関では、保険外診療である先進医療と保険内診療の併用が可能です。インプラントや矯正についても、症例によっては保険診療内での治療を受けることができます。

大学病院で診療を受けるデメリット

大学病院は教育機関、研究機関でもあるため、学生の研修や研究の場としても機能しています。プライバシーが気になる人もいるかもしれません。また、誰でも気軽に診療を受けることができる施設ではないので、診療を受ける際にはある程度の準備が必要です。

診療ハードルが高い

大学病院は診療時間の融通がききません。紹介状がないと診療を受けられなかったり、治療を受けられるまでに時間がかかったりするため、すぐに治して欲しいという場合には向いていません。
担当の勤務曜日、時間でないと予約が取れないこともあるため、時間に制約のある社会人にとっては通うこと自体が難しくなります。また、病院数が限られているため交通アクセスに問題がある場合もあります。

研修や研修としての診療になる可能性がある

大学病院は学生の研修の場でもあるため、学生に囲まれながらの診療になったり、実習に使われたりもします。また、臨床実験の対象になったり、写真が使われたりする可能性もあります。

同じ歯科医師の診療を受けることができない

大学病院に勤務する多くの歯科医師は、他の大学病院への異動や開業独立をしてしまうため、長期的に同じ先生に診てもらうことは難しくなります。特定の歯科医師との人間関係の構築は難しいかもしれません。

町の歯科医院で診療を受けるメリット

町の歯科医院は広告媒体にたくさんの情報が公開されていることもあり、ニーズに沿った診療を受けることができます。

診療アクセスが良い

歯科医院数が多いため、比較的どの地域でも容易に歯科医療を受けることができます。また土日や深夜診療を行っている歯科医院もあるため、診療時間に融通がききます。

事前情報が得やすい

多くの歯科医院がホームページなどのメディアに医院情報を載せているので、歯科医院の雰囲気や何に力を入れているのかについて事前に把握することができます。動画やパンフレットなど多種多様なコンテンツを作っている歯科医院もあるため、来院前から歯科医院のファンになる可能性もあります。

接客努力がされている

ホームページもそうですが、ライバルが多いということもあり、自院をより魅力的に見せるための努力がされている歯科医院が多く見られます。例えば、患者のニーズに応えるために個室やキッズスペースを設けたり、病院が苦手な人にとっても受け入れやすいようにデザイン性のある設計にしたりして、多くの患者に通ってもらうための工夫がされています。

世代に渡って長期的に通うことができる

特定の歯科医師に診てもらえるためコミュニケーションが取りやすく、信頼関係を築くことができます。家族ができたときにも同じ歯科医院に通わせる可能性が高いため、家族単位での診療が可能になります。

町の歯科医院で診療を受けるデメリット

町の歯科医院を選ぶデメリットは、劣悪な環境での医療を受ける可能性と、必要以上の費用がかかる可能性がわずかながらでもあること、これに尽きます。

歯科医院によって当たりハズレが大きい

歯科医院の数が多い分、レベルの乖離も大きくなります。特に下のレベルが低すぎるということに問題があります。大学病院でも町の歯科医院でも、歯科医師の技術がピンきりであることは共通していますが、大学病院の方が最低ボーダーラインを下回る可能性は低くなります。
例えば、どこの大学病院も一定水準以上の設備環境が義務付けられていますが、町の歯科医院は院長の方針によっては設備に全く投資しないこともあるため、安全性の保証がありません。もちろん大学病院並の設備が整っている歯科医院もありますが、ごく一部の歯科医院に限られます。

ビジネスの世界である

町の開業医は歯科医師であると同時に経営者でもあります。経営を続けるためにはどうしてもある程度利益についても考えなくてはなりません。
大学病院と比べて、個人開業の歯科医院はビジネスの基本要素である質と費用と時間が、患者にダイレクトに反映されやすい傾向にあります。診療の質を高めるためには、それなりの費用と時間がかかりますし、安い保険診療を行う場合には、質と時間の制限がついてきてしまいます。歯科診療と向き合うためには、その点を理解する必要があります。
利益を追求しすぎた歯科医院に当たってしまうと、何度も通わせるために必要のない診療がなされたり、不正に高い治療費を請求されてしまったりする可能性もあります。その点大学病院は出来高でないため、安心してお会計を済ませることができます。

開業歯科医院と大学病院の比較

町の開業歯科医院と比較することで、よりメリットとデメリットが明らかになります。

設備環境

設備環境と経営体質の面から、大学病院では町の歯科医院で受けることのできない診療を受けることができます。もちろん同水準の診療設備が整った歯科医院も存在するでしょうが、数は限られてくるため探すのも大変です。その点大学病院では一定以上の設備環境が保証されているといえるでしょう。

アクセス

診療アクセスのしやすさについては、圧倒的に町の歯科医院に軍配が上がります。またかかりつけの歯科医院ともなると、歯科医師と信頼関係を築けるために家族単位での診療にも繋がります。

技術

歯科医師の腕については、大学病院も町の歯科医院もピンきりでしょう。大学病院には著名な先生も勤務していますが、その先生に診てもらえる可能性は低く、大抵は若い先生による診療になります。町の歯科医院は、大学教授レベルの先生もいれば、なんちゃって歯科医師のような先生もいます。
特定の先生に診てもらいたいという要望が叶うのは歯科医院でしょうが、数ある歯科医院の中から良い先生を見つけることは至難の業です。
一概に大学病院だから良いとはいえません。しかしそれは町の歯科医院でも同じですので、結局は自分で調べて、実際に診療を受けてから良し悪しを判断するしかありません。

歯科医院を変えることがリスクになる時代

いまや歯科医院を変えるということはリスクの伴う行為にさえなっています。一度でも良い歯科医院に出会えたとしたらずっとそこに通い続けるべきであり、歯科医師と信頼関係を構築することでより充実した診療を受けることができるようになります。 通うことでかえって歯に悪影響を与えてしまうような歯科医院もあるため、新しい歯科医院に通う際には事前の情報集めが必須となります。しかしその情報も正しいとは限らないため、どうしても一度行ってみなければわからない点もあります。
引っ越しのたびに1から歯科医院を探さなければならない転勤族などは、迷わず大学病院に通うことも一つの手かもしれません。とはいえ自宅近くの歯科医院で、とびっきり良い診療を受けられる可能性もありますので、全く探さないというのはもったいないことにも思えます。歯科医院選びは博打的な要素が大きいのです。
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