笑うと歯茎が出てしまうガミースマイルの3つの原因と治療法 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年5月18日

歯茎が目立ってしまうガミースマイルは個性でもありますが、人によっては大きなコンプレックスとなってしまいます。笑う時に口元を手で隠す癖がついてしまったり、歯茎が見えないよう不自然な笑い方になってしまったりすることもあります。 ガミースマイルが引き起こすのは審美的な問題だけではありません。歯茎や前歯が露出しやすく乾燥しやすいために、虫歯や歯周病、口臭のリスクも高くなってしまいます。
今回はガミースマイルの3つの原因と治療法についてご紹介します。

ガミースマイル

歯茎に問題がある

ガミースマイルとなってしまう原因として、歯茎に問題があるケースがあります。歯茎が普通よりも多く歯に被っているために、歯茎部分が広く露出したり、歯が小さく見えてしまう症状です。
通常歯が生えてくるときには、歯が口腔内に伸びたあと、歯を覆っている歯茎も徐々に下がっていきます。しかし何らかの理由で歯茎の後退が遅れると、歯が露出しきらずに被ったままになってしまうのです。この症状を受動的萌出不全ともいいます。

治療法:歯肉形成術

歯に余分に覆っている部分の歯肉を切除する歯肉切除術や、歯肉を根の方へ移動する歯肉弁根尖側移動術を行います。これらは歯周病の治療にも用いられる方法なので、歯周病の予防や治療にもなります。
ただし歯を支える歯槽骨に十分に厚みがあることや、歯の生える位置が正常であることが適用条件となります。

上顎に問題がある

上顎が前に突出していることで、前歯と歯茎が前に出てしまう症状です。このガミースマイルのケースは歯の長さが正常であり、出っ歯気味であることに特徴があります。また口が開けにくい、噛みにくいなどの症状がある場合には顎関節症の可能性があります。治療には最も時間がかかります。

治療法:上顎骨切り術、歯列矯正

顎の骨を一部切除して、全体的に引っ込めます。噛合せや歯列にも影響が出るため歯列矯正を併用して行います。顎関節症を起こしている場合には、保険適用での治療が可能です。

上唇に問題がある

笑った時に上唇が上がりすぎてしまうことで、歯茎が露出しガミースマイルとなってしまうことがあります。鼻の両脇にある上唇挙筋という筋肉が発達していることで唇が上がりすぎてしまうのです。ハイリップライン、ハイスマイルラインともよばれます。笑った時に上唇が上に弧を描く、厚さが薄くなる方はこのタイプかもしれません。
上唇挙筋が発達しているということは悪いことではなく、笑顔も快活な印象となるためチャームポイントにもなります。逆に上唇挙筋が衰えると鼻の下が伸びて、顔全体が間延びしたような老けた印象になってしまいます。
しかし前歯の形や着色など別の問題があると、ハイリップラインもコンプレックスとなってしまいます。

治療法:上唇粘膜切除術

上唇が上がりにくくするように上唇の裏側の粘膜を切除して縫い縮める方法です。
上唇の上がりすぎは疾患ではないため、粘膜切除術は治療というよりも美容整形に近いかもしれません。しかしこのタイプのガミースマイルで気になっている方の多くは、上顎突出や受動的萌出不全など別の問題が複合的に起きている可能性があるため、その根本的な改善が必要です。

複合的に起きている

ガミースマイルの原因と治療法について3つのパターンに分けて説明しましたが、これらは複合的に起きていることがほとんどです。自分に適した治療法については実際に歯科医院を受診してからでないとわかりません。
審美性の回復だけを目的にすると、口腔内のバランスが崩れ機能的な不具合を起こす可能性もあります。付け焼き刃的な治療ではなく、歯周外科や矯正歯科の専門医による診療を受けて、ガミースマイルの原因の根本的な解決を目指しましょう。