発熱、ズキズキ、急な痛み・・・症状別でみる歯痛の種類 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年5月19日

今起きている痛さが一体何の症状によるものなのか、痛み方をヒントに原因を探ることがあります。特に口内の歯については目視しづらいため、「歯 ズキズキする」といった方法で検索する人も少なくはないのではないでしょうか。
今回は、巷で使われている様々な痛み方を症状別にまとめてみました。なお、人によって痛みの感じ方が異なるため、必ずしも参考になるとは限らないという点、予めご了承ください。

歯痛

虫歯の痛み

虫歯の痛みは、歯の内部の組織が虫歯の穴によって露出することで起こります。歯の芯部には神経が通っているため、穴が神経に近づくほど痛みが大きくなります。
歯の表面にできる軽度の虫歯についてはほとんど痛みがないため、中度以降の虫歯の症状を紹介します。

中度の虫歯

虫歯が刺激を感じる層にまで達すると、知覚過敏のような痛みを感じます。治療は、虫歯部分を削って詰め物をします。
・冷たいものや甘いものを食べた時にしみる
・我慢できる程度の一時的な痛み

重度の虫歯

虫歯が神経にまで達すると、何もしなくても痛みを感じるようになります。神経が死ぬと逆に痛みを感じなくなります。神経を取り除く手術が必要となります。
・歯の奥が何もしなくても痛む
・夜眠れない
・顔をしかめるほどの痛さ
・温かいものを口に含んだ時もズキンと痛む
・神経が死ぬと痛みを感じなくなる

根尖病巣

虫歯菌の感染が神経から歯根の先にまで達すると、歯根周辺に膿がたまり急に激しい痛みを感じることがあります。神経が死んでいる場合は、痛みを感じにくくなります。また、虫歯だけでなく外傷によって菌が入り込むことでも根尖病巣を起こす可能性があります。
・歯茎が腫れて歯が浮くような不快感
・ズキンズキンと脈打つように痛む(拍動痛)
・発熱する
・垂直方向にコンコンすると響くように痛む
・食べ物が噛めない

歯周病

歯周病は痛みもなく進行するため、一度も痛みを感じないまま歯が抜けてしまう場合もあれば、炎症を起こして痛みを生じる場合があります。歯肉炎、歯周炎(歯槽膿漏)と症状が進行します。

歯肉炎

初期の歯周病の症状である歯肉炎は、歯茎が腫れて歯磨きの時に血が出ます。痛みは感じませんが不快感があります。
・歯茎がぷよぷよしている
・歯が浮くような不快感
・歯茎がむず痒い

歯周炎(歯槽膿漏)

初期は歯肉炎と見た目は変わりませんが、症状が悪化すると歯茎の後退や排膿が起きます。
・歯茎の後退で歯が露出し冷たいものがしみる
・ズーンという鈍痛がある
・歯がぐらつき、硬いものを噛んだ時に痛む
・頬が腫れ発熱する
・横からたたくと痛みを感じる

親知らず

親知らずは正常に生えることのほうが珍しく、斜めに生えていたり、完全に埋まっていたりするために、様々なトラブルを引き起こします。妊娠した時や年を取ってから急に痛むこともあるため、できるだけ20代前半までには抜歯してしまうのが良いとされます。
親知らずが原因の痛みは、虫歯の他にも下記の症状が考えられます。

智歯周囲炎

一部顔を出している親知らず(半埋伏智歯)は、歯周の炎症を起こしやすく、腫れや膿がでることがあります。
・腫れた歯肉や頬を押すと痛みを感じる
・口が開きづらい
・飲み込む時に痛みを感じる
・リンパ腺や扁桃腺も痛む

含歯性嚢胞

完全に埋まっている親知らず(完全埋伏智歯)は、何も悪さをしなければ無理に抜歯せずに経過観察となりますが、まれに含歯性嚢胞という良性の腫瘍を作ります。基本的には無症状で進行しますが、腫れが神経を圧迫して痛みや麻痺の症状がでることがあります。
・しびれるような痛みがある
・頬と顎が腫れて圧迫感を感じる

その他

その他にも、歯痛の原因として次のものが考えられます。

知覚過敏

歯を強く磨きすぎると歯の表面が削れてしまい、外部からの刺激を感じやすくなってしまいます。この症状を知覚過敏といい、冷たいものを口にした時に一時的な不快感をもたらします。
・ピリッとした痛み
・神経に響く一瞬の痛み
・冷たい風があたるとしみる

歯の破折

歯ぎしりや外傷により歯に強い力がかかると、ヒビが入ったり割れてしまったりすることがあります。すると歯の内部が露出し痛みを感じます。
・噛んだ時に鋭い痛み
・歯根にまで響く痛み
・歯が浮く

詰め物・被せ物の不合

詰め物や被せ物が合わないことで、歯の内部が刺激されて痛みを感じます。
・噛んだ時に局所的に痛む

副鼻腔炎(蓄膿症)

上の奥歯の虫歯が原因のものと、風邪による鼻の炎症が原因のものがあります。神経が圧迫されて強い痛みを感じます。
・数本の歯が常に痛む
・運動した時に痛む
・鼻づまりと目の奥にも痛みがある

食片圧入

食べ物が歯間や被せ物の隙間に詰まることで痛みを感じます。詰まったものを取れば治ります。
・食後に急に痛みだした
・歯茎や歯が圧迫されるような痛み

心筋梗塞

心筋梗塞の関連痛として、左下の奥歯に痛みを感じることがあります。神経が勘違いをしているため、実際には胸部に原因があります。
・左顎や左肩が痛む
・重い感じがする

痛みは身体のサイン

歯の疾患の初期症状はどれも痛みが出にくく、痛みが出る頃にはかなり進行してしまっていたということも多々見られます。痛みは身体の危険サインです。急に現れる痛みは身体全体の免疫が低下している証拠でもあり、別の病気も起こしやすい状態ともいえます。特に菌感染による歯痛は発熱を伴いやすいため、放置せずに早期に歯科医院に掛りましょう。