原因不明の歯痛を扱うペインクリニックとは | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年5月22日

歯が痛いと訴えて歯医者に駆け込む人はたくさんいますが、歯の痛みの原因は必ずしも口内にあるとは限りません。痛みの原因のほとんどが虫歯や歯周組織の病変にありますが、まれに視診でもレントゲンを撮っても口内の異常が診られないケースがあります。原因の特定ができないと治療もできないため、一般的な歯科医院では解決できないことが多く、患者はたらい回しとなってしまいます。
そういった難治性または原因不明の症状を扱うのがペインクリニックです。ペインクリニックは痛みそのものを疾患として扱う専門科です。

ペインクリニック

歯の痛みの原因は大きく分けて2つ

歯に感じる痛みのほとんどが、歯原性歯痛といって、歯の神経や歯茎などの歯周組織が原因となっている痛みです。主なものとして、虫歯、歯周病などがあります。歯科医院での目視やレントゲンなどの検査で症状の特定をし、治療することができます。 逆に、歯が痛いのに歯や歯周組織が原因でない痛みを、非歯原性歯痛といいます。痛みを感じる箇所の処置を行ったり局所麻酔を打ったりしてみても痛みが引かない場合、別の箇所に原因がある非歯原性歯痛が疑われます。
耳鼻科領域の上顎洞炎、筋肉痛や神経痛が歯痛として現れる関連痛、心因性歯痛などが非歯原性歯痛にあたります。原因不明の歯痛である非定型歯痛も、非歯原性歯痛に分類されています。
これらは通常の歯科医院では治療できないため、ペインクリニックや他の診療科の受診が必要です。

歯原性歯痛 歯や歯周組織が原因の痛み
非歯原性歯痛 歯や歯周組織が原因でない痛み
・上顎洞炎
・関連痛・・・原因部位とは別の場所に現れる痛み
・心因性・・・精神的疾患による痛み
・非定型歯痛・・・原因不明の痛み
など

ペインクリニックで行われる治療

ペインクリニックでは、非歯原性歯痛についての原因検査や痛みの緩和、症状に適した診療科への紹介が行われています。
ペインクリニックで行われている主な治療は、神経ブロックと薬物療法です。

神経ブロック

痛みの原因となっている神経に局所麻酔を打つことで、一時的に痛みを緩和させます。
麻酔を繰り返し行うことで、症状を徐々に改善するのが神経ブロック療法です。
慢性的な痛みは、筋肉の緊張などからまた別の痛みを起こしてしまいます。神経ブロックによって痛みがなくなると、緊張緩和や血流増加が起こるため、痛みの連鎖も断ち切ることができます。

薬物療法

抗うつ薬、筋弛緩薬、鎮痛剤、漢方薬の処方によって痛みを抑えます。心理療法や生活改善指導なども並行して行われます。

ペインクリニックはどこにあるのか

ペインクリニックは痛みを扱う診療部門の一つですが、「ペインクリニック科」という標榜は認められていないため、基本的には麻酔科外来として存在しています。歯科領域では、大学病院内に併設されている他、開業医では口腔外科部門で扱われていることがあります。
痛みを取るために必要のない抜髄を行い、症状を悪化させてしまうケースもあります。原因不明の痛みで悩まされている場合には、一度ペインクリニックを受診してみてはいかがでしょうか。