抜いたはずの歯が痛い!?抜歯後もなぜか痛みが続く幻歯痛とは | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年5月24日

切断したはずの手足が痛む「幻肢痛」ならぬ「幻歯痛」をご存知ですか?抜歯したはずなのに、まるでそこに歯があるかのように痛みを感じ続けることがあります。抜歯した歯だけでなく、神経を抜いた歯にもみられる現象です。
このような、あるはずのない歯痛を幻歯痛(phantom tooth pain)といい、神経障害の一つとして考えられています。歯だけでなく顔全体に広がり、長年続く慢性的な痛みとなることもあります。

抜いたはずの

幻歯痛の正体

通常、抜歯した歯や神経を抜いた歯は痛覚を伝える神経を切断しているために、痛みを感じません。にもかかわらず痛みを感じ続けてしまうのは、痛覚を司る神経に何らかの異常が起きているためと考えられています。神経の障害から来る歯痛を神経障害性歯痛といい、幻歯痛もこれに分類されています。
神経障害性歯痛は、抜歯や抜髄による神経損傷がきっかけとなり、脳に誤って痛みの情報が伝わることで起こると考えられています。また、痛みを放っておくことで痛みを抑える神経の働きが弱まり、通常よりも痛みを感じやすくなってしまったり慢性化してしまったりすることがわかっています。事実、幻歯痛は慢性痛であり、痛覚過敏を伴って現れます。

痛み抑える方法

幻歯痛は、鎮痛作用のある薬剤の投与や神経の過剰反応を抑える抗うつ剤によって抑えることができます。また鎮痛薬や漢方薬の服用も行います。

痛みを放置しないこと

脳は痛みを記憶します。強い歯痛を長期間我慢すると、脳の神経が痛みを記憶してしまい、痛みの原因がなくなった後も幻歯痛として現れ何年も苦しむことになる可能性があります。さらに長期間正体不明の痛みと戦い続けることで精神的にも参ってしまい、心因性の歯痛も絡んできてしまってはいよいよ治療が難しくなります。 幻歯痛が現れる人の多くは、過去に繰り返し神経への処置を行っています。度重なる処置によって、神経に異常が起きてしまうのです。最初は単なる虫歯による抜髄でも、痛みが続くために不必要な歯まで抜髄してしまうこともあります。 わずかな痛みでも放置せずに、すぐに歯科医院に診てもらうことが大切です。