無意識の歯ぎしりで歯が割れる!歯の破折の症状とは? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年5月25日

食事をしていたら突然バキっと歯が割れてしまった!その原因、歯ぎしりかもしれません。
車を運転しているとき、掃除をしているとき、勉強しているときなど、多くの人は無意識のうちに歯ぎしりをしています。歯ぎしりは、あなたが思っている以上に歯や顎にとって負担となる行為です。歯ぎしりが原因で歯が折れてしまい、抜歯となってしまうこともあります。しかも無意識下で行われているために、自覚もないまま突然起きてしまうのです。

歯ぎしり

歯ぎしり(ブラキシズム)の影響

上下の歯は少し離れている状態が正常であり、接触するのは食事や会話をしているときだけです。意識的に上下の歯を接触させている時間は日に15~20分程度で、1回1回の接触は瞬間的なものです。
しかしほとんどの人は歯ぎしりによって無意識的に歯を接触させています。ギリギリと音を鳴らして歯を噛みしめるだけでなく、カチカチと上下の歯を接触させる、無音で噛みしめている状態も歯ぎしりです。
歯ぎしりの際にかかる力は40~60kg程とされており、それが一定時間続けば歯は相当の負担を受けることになります。そして限界が近づくと、欠けてしまったり割れてしまったりするのです。
歯だけでなく、歯周組織にも力が加わることにより、歯周病の悪化や根尖病巣につながることもあります。また、顎関節症や顔の変形など顎の関節や顔面の筋肉にも影響を及ぼします。

知らないうちに起こる歯の破折

歯の破折には、表に出ている部分から割れる歯冠破折と、内側の根管部分から割れる歯根破折があります。歯冠破折の場合、ヒビ(クラックといいます)が目で見てわかるために早期の発見と治療が可能ですが、歯根破折の場合は目で見てわからないために、手遅れになってから気づき抜歯となってしまうケースが多くなります。歯根破折は虫歯、歯周病と並ぶ、抜歯の3大原因の一つです。
歯根破折が起きると次の症状が現れます。どれも別の疾患の症状と似ているため、発見が遅れる原因となります。

咬合痛

歯根にヒビが入ると、噛んだ時に痛みや違和感が生じます。はじめは違和感や不快感だけですが、ヒビが大きくなると痛みが大きくなっていきます。

歯肉が腫れる

やがて歯肉に炎症を起こして、歯周病のように腫れていきます。

フィステルができる

フィステルという、歯肉に溜まった膿の出口ができます。口内炎と間違われることもあります。

一番の敵は無意識

歯ぎしりの原因はストレスであるとされています。ストレスを解消して原因をなくすことができれば良いですが、長年身についてしまった習慣はそう簡単には治りません。
まずは日常生活の中で無意識の歯ぎしりを自覚し、治そうと意識することが大切です。特に仕事中や趣味に没頭している時に、歯の状態がどうなっているのか意識してみてください。歯が触れていればすぐに離してください。
またその時に口は閉じ、舌が上顎にくっついていればなお良いでしょう。何度も修正を繰り返すことで、やがて身体が正常な状態を覚えてくるため、歯ぎしりも改善されていくはずです。
無関係と思わずに、一度自分の歯ぎしりについて意識してみてください。歯ぎしりの自覚が、人生ならぬ“歯生”のターニングポイントとなるかもしれません。