保険適用も?歯科用マイクロスコープを使った診療の4つメリット | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年5月30日

マイクロスコープを使うと世界が変わる、と多くの歯科医師が感じるように、マイクロスコープを使用した治療ではこれまでにない高精度の診療が可能になります。
一部保険適用されたことでも注目されている歯科用マイクロスコープ治療のメリットを紹介します。

一度使ったらやめられない

マイクロスコープとは

歯科診療で使用されるマイクロスコープは、レンズを直接覗き込む光学系マイクロスコープと、モニターを通してみるデジタルマイクロスコープの2つの種類に分けられます。広く普及しているのは前者の光学系マイクロスコープであり、デジタルマイクロスコープを導入している歯科医院はまれです。
どちらのマイクロスコープも、患部を細部まで観察することができますが、遠近感や明るさの点ではレンズを覗き込むタイプのマイクロスコープの方が優れているようです。一方デジタルマイクロスコープは、複数の人とモニターを共有して観察できるメリットがあります。

マイクロスコープのメリット

歯科治療の際に、目視ではなく3~30倍の拡大が可能なマイクロスコープを除きながらの治療を行うことで次のメリットが得られます。

虫歯や汚れの見逃しが無くなる

マイクロスコープの導入により虫歯の取り残しを失くすことができます。特に神経の取り残しが許されない根管治療では、目視では確認できない歯根の奥深くも綺麗に治療することができるため、再感染のリスクを減らすことができます。
また歯周病治療でも、歯周ポケットの奥深くのプラークや歯石まで綺麗に除去することができます。

削りすぎ、切りすぎの防止

削り残しと同時に、歯の削り過ぎも防止することができます。
削った歯は二度と戻らないため、一回の治療でいかに歯を残すことができるかで歯の寿命が決まります。
また外科治療の際にも、歯肉の切開を小さく抑えることができるため、痛みや出血を抑えた最低限の侵襲が可能です。

精密な補綴治療

マイクロスコープを使用することで、より精密なレジン充填や補綴治療が可能となります。二次カリエスのリスクの減少にも繋がります。

リアルな治療説明

マイクロスコープにCCDカメラが搭載されている場合には、実際の治療の様子を患者に見せながらの説明が可能です。患者の理解も深まるため、治療の協力を得られやすくなります。

マイクロスコープが用いられる診療

マイクロスコープは次のような診療で用いられています。

根管治療

根管治療でのマイクロスコープの使用は非常に有効です。肉眼では確認できない狭くて暗い根管を正しく把握でき、感染源を高い確度で取り除くことができます。また根管治療に用いる器具は破損しやすく、残存物に気づかないまま蓋をしてしまうこともあります。そういった再感染を引き起こす術中のミスを減らすこともできます。

補綴治療

虫歯治療後のレジン修復を高い精度で行うことができます。またインレー、クラウンなどの補綴物が隙間なく入っているかのチェックも行うことができます。

抜歯

外科的な手術の伴う、埋まった親知らずの抜歯の際にも、マイクロスコープの使用によって歯の取り残しや組織の損傷を最小限に抑えることができます。

歯周病治療

歯周病治療でのプラークや歯石の取り残しを防ぐことができます。歯周外科治療においても、精密な手術が可能となります。

マイクロスコープの保険適用

マイクロスコープを保険適用内で使用しているかどうかは、各歯科医院の経営方針に委ねられています。保険診療、自費診療問わずすべての診療でマイクロスコープを使用している歯科医院もありますが、自費診療に限って使用している歯科医院も多くあります。
理由として、マイクロスコープを使用した診療では一度の処置に時間がかかり過ぎてしまうということが挙げられます。細かな部分まで見えすぎてしまうため、診療にこだわりがでてしまうのです。
患者にとっては良いことですが、歯科医院側からすると長時間の診療にも関わらずかかる治療費はほとんど変わらないため、経営が成り立たなくなってしまいます。一部条件下で保険点数加算となりましたが、4,000円程度(3割負担で1,200円)の加算に留まります。
これはマイクロスコープだけでなく、保険点数が付かない他の診療器具にもいえることです。保険診療の枠にとらわれないために、あえて自費診療専門で行っている歯科医院もあります。
ただし、歯科医師の腕の良し悪しは、また別の問題となります。マイクロスコープを使っていなくても良質な治療を行っている歯科医院もあるため、マイクロスコープを使用しているかどうかはあくまで一つの特徴として捉えるのが良いでしょう。