歯茎下がりが気になる・・・5つの原因と治療法 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年6月1日

歯茎下がりは、見た目の印象を老けさせるだけでなく、歯に物をつまらせたり歯の根元が露出することで知覚過敏を起こしたりするやっかいものです。加齢とともに歯茎が下がっていくと、このまま歯が抜け落ちてしまうのではないかという恐怖も感じます。
下がってしまった歯茎に打つ手立てはあるのでしょうか?歯茎後退の原因と治療法を紹介します。歯茎下がり・歯茎痩せが気になる方は是非御覧ください。

歯茎の後退

歯茎が下がる5つの原因

歯茎が後退する主な原因として、次の5つが考えられます。

オーバーブラッシング

歯を強く磨きすぎることをオーバーブラッシングといいます。オーバーブラッシングが原因で歯茎が後退してしまうことは少なくありません。歯も強く磨かれているために、表面がすり減り知覚過敏を起こしている可能性もあります。歯磨きの際に血が出ていたり、歯ブラシの毛先が広がっていたりする場合には、オーバーブラッシングが疑われます。

歯周病

歯周病の始まりは、歯と歯茎の間に挟まったプラーク内の細菌が起こす歯肉の炎症です。やがて歯槽骨にまで細菌が感染すると、歯周組織が吸収されて歯茎が下がっていきます。歯周病による歯茎下がりは20代後半から加齢とともに進み、最終的には歯を支えられないほどに退化してしまいます。
またインプラントの周りの歯肉の後退がみられる場合には、インプラント周囲炎の可能性もあります。歯周病と同様に、インプラントと歯肉の間のプラークが原因で歯茎に炎症を起こします。骨の吸収が急激に進み、ある日突然インプラントが抜け落ちてしまうこともあります。

咬合性外傷

咬合性外傷は、強い食いしばりや歯ぎしりによって、歯を支える組織が破壊され、歯肉が後退していってしまう疾患です。歯周病も一緒に患っている場合、食事の時の噛む力だけで歯周組織が破壊され、歯肉下がりが急激に進んでしまいます。
また、歯の破折や摩耗、咬合痛が起きることもあります。

歯並び

歯並びは歯周病のリスクファクターの一つです。歯並びが悪いと歯磨きがしにくくプラークも溜まりやすくなります。プラークの溜まりやすい環境下では、歯周病の進行も早くなります。
また特定の歯に偏った力がかかることで、咬合性外傷を起こす可能性もあります。さらに八重歯など他の歯よりも前に出っ張っている歯は、歯肉が薄いために後退しやすくなります。

加齢

加齢が歯茎後退の直接的な原因となるわけではありませんが、免疫力も落ちて歯肉も弱まるため、上記の症状が起きやすく、そして重症化しやすくなります。

歯茎下がりの5つの治療法

一度下がった歯茎は自然に回復しないため、歯茎の後退を留める治療か、または外科的な手術によって別の箇所の歯肉を移植して回復させるしか方法はありません。

正しい歯磨き方法を身につける

オーバーブラッシングが原因で歯茎が後退している場合には、正しい歯磨き方法を身につけることで後退を留めることができます。磨き残しを減らすことは歯周病治療にも繋がります。
歯ブラシをペン持ちにすることで、力加減を調整することができます。また歯ブラシは毛先が柔らかいもの、研磨剤の入った歯磨き粉を使用しないなど、歯と歯茎を傷つけない方法で磨きましょう。
ただし磨き方のどこに問題があるのか自分で気づくのは難しいため、歯科衛生士による正しいブラッシング指導を受けて、それを実践し続けることが一番です。

プラークコントロール

歯周病が原因となっている場合には、プラークの除去が何よりも重要な課題となります。日々の歯磨きや歯科医院での定期的なスケーリングやルートプレーニングを行い、プラークの量を減らした状態を保ちます。ただし歯周病治療後は、歯周ポケットが引き締まることで歯茎が余計下がって見えてしまうこともあります。

咬合調整

噛合せの調整を行ったり、意識改善やマウスピース使用によって歯ぎしり食いしばり癖を直します。

歯列矯正

歯並びが原因で歯周病や咬合性外傷を起こしている場合には、歯列矯正を行うことで改善が期待できます。歯茎の後退も留めることができます。

外科手術

重度の歯周病などで歯茎下がりが深刻な場合には、外科的な手術により歯肉を再生します。別の箇所の歯肉を移植するCTG(結合組織移植術)、FGG(遊離歯肉移植術)や、骨の再生を促すGTR法(歯周組織再生誘導療法)があります。
歯肉の状態を回復するには、外科的な移植術が必要となります。

早期の受診を

歯茎下がりには原因があります。原因を特定し排除しない限り、歯茎は下がり続けていってしまいます。原因も様々あるため、素人判断ではなく必ず歯科医師に診てもらいましょう。
いかに早期に症状の進行を留めるかが重要となってきますので、歯茎下がりが気になった場合には、時間を取ってでも歯科医院を受診しましょう。