詰め物が黒く変色!劣化?それとも虫歯? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年6月3日

長年経た詰め物は変色することがあります。白い詰め物は徐々に黄色く、銀色の詰め物は黒く変色してしまうのです。さらに詰め物だけでなく、詰め物をしている歯も黒く変色してしまうことがあります。
黒い部分の正体が虫歯である場合には早急な治療が必要ですが、そうでない場合には現状を維持したほうが良いケースもあります。
詰め物が黒く変色している理由と、どのような時に治療が必要となるのかをまとめています。

黒く変色

変色している理由

詰め物が黒く変色している理由として次の4つのケースが考えられます。

虫歯ができている

詰め物の縁が黒くなっている場合は、変色ではなく詰め物と歯の隙間に虫歯ができている可能性があります。長年経つことで詰め物が変形し、詰め物に隙間ができてしまうことがあります。その隙間に食べかすやプラークがたまり、虫歯ができてしまうのです。冷たいものがしみる場合には、虫歯の可能性が高くなります。
詰め物をした歯に出来た虫歯は進行が早いため、放置すると菌が神経に達し何もしなくても痛みを感じるようになります。神経が死ぬとやがて痛みを感じなくなります。
治療には神経を抜く抜髄処置が必要となります。残る歯質も少ないため、修復は詰め物ではなく被せ物となるでしょう。

虫歯の取り残しがある

詰め物をする前に行った治療で、虫歯の取り残しがあったために黒くなっているのかもしれません。歯科医師にこれ以上悪化しないと判断され、あえて残されてるケースもあります。この場合はセルフケアをしっかり行っていれば問題なしです。

歯の着色汚れ

詰め物の縁が黒くなっていても、虫歯ではなく単なる歯の着色汚れの可能性もあります。きちんと歯を磨けていれば特別な処理は要しませんが、歯ブラシが届きにくい箇所ではあるため、虫歯になってしまうことも考えられます。

変色しやすい素材が使われている

詰め物自体が変色している場合もあります。保険適用の素材であるレジンは、経年で黄色に変色してしまいます。一生ものの素材ではないため、変色だけでなく耐久性にも問題が出ているかもしれません。
新しくレジンを詰め直すこともできますが、数年経てばまた同じ処置を繰り返すことになります。治療回数が増えれば増えるほど歯の寿命は短くなるため、セラミックなどの自費素材に変えて将来的なリスクを減らすという選択肢もあります。
昨年2016年まで保険素材であったアマルガムも時間経過で錆びやすく、銀色から光沢のない黒色に変色してしまいます。無機水銀が含まれるアマルガムの危険性を訴えて、積極的に詰め替えを行う歯科医師もいますが、一方で保険素材として100年以上使用されてきたアマルガムに危険性はなく、無理な詰め替えは歯の寿命を縮めることになると主張する歯科医師もいます。
しかし2016年4月よりアマルガムは保険素材から外されたため積極的には使用されておらず、現在では錆びにくい金銀パラジウム合金が主流となっています。

無理に詰め替える必要はない

虫歯であれば詰め物を外して治療しなければなりませんが、虫歯ではなく審美的な理由だけであれば無理に詰め替える必要はありません。安定しているところを弄って、歯の寿命を縮める可能性もあります。また審美的な問題での詰替えは治療には当たらないため、保険適用にもなりません。ただし目立つ箇所であれば、変色しにくい保険外のセラミックに変えてしまうのも手です。
いずれにせよ黒くなっている原因は歯科医師にしかわからないため、一度歯科医院を受診する必要があります。