歯科医師 寺内 吉継 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年6月14日
寺内先生1枚目

日本顕微鏡歯科学会指導医
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科口腔機能再構築学系摂食機能保存学講座歯髄生物学分野非常勤講師

著書
ビジュアライズド イラストレーションズ How to Endodontics

講演、セミナー多数

根管治療の第一人者で、セミナーもされており、自由診療(自費治療)での歯内療法を専門に行っている寺内先生に本日はインタビューさせていただいた。

―先生が歯医者を志したきっかけは?

医療にはいろいろな分野がありますが、歯に関しては、人に見える場所、毎日使う場所、健康に直結する場所ですし、全年齢小さい子供からお年寄りまで診る機会があるので、人と触れ合う大切さというのを実感していたのと、人の健康を守りたいという思いがあったのでやりがいのある仕事だと思っていました。
また、中学生の頃に通っていた歯医者さんがすごく親切で優しく、痛かった歯を治してくれたヒーロー的な部分に憧れもあり、自分もそんな歯医者さんになりたいと思っていました。

寺内先生2枚目

―寺内先生の特徴を教えてください。

自由診療(自費治療)での歯内療法を専門に行っています。
医師というのは病気を治すことが仕事なので、痛みをとることで、患者さんに評価していただいて、診療報酬をいただく流れが好きで、それが実際にできる治療が歯内療法でした。モノを売るという感じではなく、患者さんの病気を診て、はやく痛みをとってあげたい、はやく歯を健康な状態にしてあげたい思いもあり、また、歯の健康は精神面の健康にもつながります。そこは歯科医師でしかできない分野でもあるので、歯内療法はすばらしい治療だと思っています。
歯内療法は歯の痛みをとる直結的な治療なので、痛みに対する配慮に注力しています。痛い歯を扱うのでなるべく恐怖を与えないように、言葉遣いや音楽や匂いなどに気をつけて、アロマをたいたり、診療室の内装だったり、癒しを感じるような置物だったり、痛みを増幅させないように環境を整えることに気をつけていますね。

寺内先生3枚目

―今後の歯科業界についてとその中での先生の展望を教えてください。

海外を見ていると日本以外の国は歯内療法に関して治療費がとても高く、通常だと受けられないくらいの金額で治療をしています。しかし、日本では、材料が買えないくらいの治療費の安さで、その金額で保険診療のみをやっているとスタッフに給料が出せない状態になってしまうので、今後は保険の選択肢は残しつつ、ほとんどの先生が歯内療法に関しては、保険診療をやらない状態になってくると思います。患者さんのニーズは高くなってきていて、お金を出してでも、いい治療を受けたいという人はすごく多いです。少子高齢化にもなっているので、1つ1つの治療のクオリティはあがってくるのではないかと思っています。
他の国を見ていてもそれは当たり前のことで、医療には国境がなく、どこの国に行っても大事なことはおさえていて、日本だけ他の国と違う治療をしているわけではありません。ただ日本の保険診療の関係で、使いまわしの器具を使ったり、しっかりと時間をかけられないために中途半端に治療を終えて、神経を殺してしまうケースがあるのも事実です。仕事である限り、利益がでなければ、仕事ではないわけですから、歯科医師が自分の仕事をしているのにスタッフに給料が払えない、自分でもご飯を食べていけないという状態になれば当然それでは崩壊していってしまいます。
今の日本の悪いところは、歯内療法には力を入れず、補綴でお金を稼ぐという悪い循環になってしまっている点です。それをやってしまうと補綴物は綺麗で、嚙み合わせはいいけれども、中が悪いので、結局補綴物を取り除いて、またそれをやり直すということになってしまいます。結果、歯内療法で再治療したとしても、日本では非常に治療費が安いので、歯を残すというよりは、抜歯してインプラントに変えるという流れが当たり前になってしまっています。
そうではなく、患者さんの歯を残すという方向で、しかもきちんと妥当な金額で治療ができる方向に歯科業界は変わっていくのかなと思っています。海外を見ていても、日本は何年か遅れて同じ状態になっていくことが今までも多かったので、より一層歯内療法の重要性が増えていくと思います。
現在日本の保険診療内の歯内療法は、他の国の10%以下の報酬ですが、他の国との格差もなくなっていくと思っています。
さらに1歩進めば、神経を抜かず、歯髄を再生したり、歯髄を残して機能を維持するといったような選択肢もできると思いますね。

寺内先生4枚目

患者さんが多いと、すぐに診てあげられないケースがあります。ただ、患者さんからすれば、今痛いのですぐにでもなんとかしてほしいと思っています。そういう場合は、知っている先生を教えてあげて、その先生に紹介しています。家の場所にもよりますが常日頃から信頼のおける先生を紹介することはやっていますし、患者さんからすると半年も待てないので、「歯医者の選び方」はそれが分かるのでいいことだと思います。