幸町歯科口腔外科医院 院長 宮本 日出 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年6月16日
宮本先生1枚目

キャリア
歯科医師DDS(愛知学院大学)
歯学博士PhD(Adelaide大学)
経営管理修士MBA(立教大学)

要職
幸町歯科口腔外科医院・院長
埼玉医科大学病院麻酔科・非常勤講師
明海大学歯学部病態診断治療学講座口腔顎顔面外科・客員講師
日本ウエルネス歯科衛生専門学校・指導教官
日本厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医・指導教官
日本顎関節学会・代議員・指導医・専門医
日本アンチエイジング歯科学会・認定医
オーラルプラエンタ医学研究会・認定医
デンマットジャパン(審美)・認定

著書
「MRI -顎口腔領域の診断-」
「口腔外科学サイドリーダー」
「今から始める外科学総論に基づいたインプラント外科」
「サンタはなぜ配達料をとらないのか? 仕事をワクワクさせる13のミッション」

受賞歴
第13回 日本顎関節学会 学術大会 優秀賞

学術論文、学術講演、講演活動、メディア掲載多数

志木エリアで口腔外科をはじめとした幅広い分野で診療にあたっている宮本先生。今回は、ものづくり補助金の申請通過の経緯と絡めて、医院の特徴などインタビューさせていただいた。

―先生が歯医者を志したきっかけは?

元々は、旭化成の研究室で研究したかったのと、コマーシャルを作りたいという夢がありました。しかし、旭化成の研究室への進学は、いとこから難しいと言われ諦めました。
また、当時進学を考えていた昭和50年代にはコマーシャルを作成するという授業がありませんでした。どういう方向に行ったらいいか分からずその夢も諦めました。
結果、元々理系科目が得意だったのと、親の勧めもあり、歯科大学に進むことにしました。 大学では、顎関節の分野に興味を持っていました。その時に、後に日本口腔外科学会の理事長になられる栗田先生に出会いました。この先生が当時未開発だった顎関節の研究をされていて、私も元々興味を持っていた分野だったのですごく惹かれました。 この先生は、研究や臨床だけでなく、人としてすごく尊敬できる方で、その先生と出会えたことは人生での大きな財産になりましたね。

宮本先生2-2

―幸町歯科口腔外科医院の特徴を教えてください。

ものづくり補助金というのがありまして、当院はその申請に通りました。
歯科におけるものづくり補助金とはなにかというと、例えばCTやCAD/CAMシステムなどの設備投資をする際に国から支給される補助金の制度です。
当院は、滅菌システムで申請が通りました。滅菌システムの質を世界最高レベルにあげて、且つ、その数も個人の歯科医院レベルで、日本で1番です。
その申請に通った理由が5つあります。
まず、1つ目は、当院では歯科口腔外科をやっているのですが、歯科医院の中で「歯科口腔外科」という屋号をもてるのは全体の5%未満で希少価値があります。
さらに、口腔外科のあるところは、ほとんどが大学病院で、このエリアで大学病院を探すとなるとまず歩いて行ける距離ではありません。みなさんバスや電車を乗り継いで行かなければなりません。それがこの1次医療機関で対応できるメリットは大きいです。
また、今後厚生労働省が2025年までに地域完結型医療というのを目指しています。歯科医療も従来の歯の形態回復と言われる歯を治す方向から歯の機能回復に移行しています。簡単に言うと、噛むこと、飲み込むことの2点です。
多くの歯医者さんは歯の形を治すのが主で、食べることや、飲み込むことに関してまでは診ないケースも多いです。しかし、我々は口腔外科なので、例えば顎の骨をとったあと、再建し食べられるようにする、そのエキスパートです。ということは、今後地域完結型の医療をやるにあたって、口腔外科はその真ん中にいなければなりません。
そういう意味では、厚生労働省の言っている地域完結型医療の中では、我々はリーダシップをもってこの業界を引っ張っていかないといけません。以上が、1つ目の経済産業省が当院に補助金を認めた理由です。 
2つ目が、なぜ滅菌システムかといいますと、当院は口腔外科なので、単に歯の治療をするのではなく、歯茎を切ったり、骨を触ったりします。だからこそ、日本の保健所の基準よりさらに厳密な、世界最高峰での滅菌対策をやらなければ、質の高い治療ができません。口腔外科をやろうと思うと質の高い設備が必要です。その点でも、認めてもらいました。
3つ目は、口腔外科をやっていた人はただでさえ数が少なく、勤務医で雇うこともかなり困難です。そんな中で、患者さんが多くて、器具を洗う時間がとれない。しかし、誰かやらなければならない。そのような状況だと、歯科医が診療に集中することができません。そのために滅菌システムを入れて時間を節約し、歯科医師を診療に集中させること。それが理由の3つ目です。
4つ目は、滅菌対策により、質の高い治療ができ、歯科医師も診療に集中できるようにすることで、先ほどの地域完結型ではないですが、患者さんをたくさん見ることができるようになります。今のところ1.5倍を想定しています。そういった事業計画が認められているのが4つ目の理由です。
そして、最後の5つ目は、以上のことにより雇用にもつながり、患者さんも恩恵を受けることができ、大学病院ではなくて、当院にたくさん患者さんを紹介していただけるので、当然経済もまわり、経済産業省のいう地域活性化にもつながります。この5つの理由でものづくり補助金の申請が通りました。今後は、医療と経済で、社会貢献したいと考えています。
今回埼玉県で通った医院は3医院です。もちろん滅菌では当院が初めてですし、これを導入したら日本一のシステムになります。 また、この3医院というのは単純に歯医者の数で割ると0.1%で、それだけ狭き門だということです。

―今後の歯科業界についてとその中での先生の展望を教えてください。

現状として、日本の医療費を単純に歯科医院の数で割ると1院あたり年間3900万円です。なので、年間4000万円の医療収入がないと歯科医院経営は苦しいです。その隙間を埋めているのが自費治療ですが、そのようなギリギリの経営状態では、満足のいく治療はできないと思います。歯科医院全体の4割が不安定と言われているので、まずこの現状を打開して、歯科医院経営の全体の底上げをすることが必要かなと思います。そこでまず今日明日の経営に振り回されないような業界作りをしたいと思っています。
また、歯科医師はアメリカではなりたい職業のナンバー1で、所得のナンバー2です。これがなぜ日本だと違うのか。簡単に言うと、提供する価値の違いだと思っています。患者さんが求めているのは、白い歯ではなく、白い歯を手にした後、どんな生活を送るかですし、強い歯を入れるのが目的ではなく、強い歯を入れた後、どんな楽しい食生活を送るかを求めています。私からすると患者さんの人生を変えることができるわけです。そういう可能性という価値をいかに提供できるようにするか、質の高いモノにするかが重要です。例えば、お腹が痛くて内科にいった時に、お腹が強くなって帰ることはないですよね。でも歯科では歯を強くすることができます。そういうことができる業界ですし、必ず歯はあって、必ず食べるわけですから、歯科業界の未来は明るいと思っています。
また、日本人は器用だと思うので、グローバルで展開していくべきだと思います。 歯科市場は3000億円規模のものなので、そこまで大きな業界ではないです。しかし、質の高さを求める人はたくさんいると思っています。これが、国家試験という国の中だけのライセンスという問題と医師法も歯科医師法も国民という単語が出てくるのですが、これをもっとグローバルに広げていかなければと考えています。グローバルに広げることで、いわゆるインバウンドの人を取り込んで、外貨を稼いで豊かな国にすることができると思っています。今から20年経つと、製造業や運送業を抜いて、医業の人が日本は1番多くなる可能性があります。この状況の中で、外国の方を呼び込んで、日本の医療を提供すべきだと思っています。その1つの取り組みとして、オンライン診療も1つの方法だと思っていて、当院でも導入しています。
①現在苦境に立たされている歯科医院の安定化
②価値の提供をもっと質の高いモノにする
③グローバルで展開していく
この3つが私の今後の展望ですね。

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宮本先生3枚目 (左)歯科医師:日吉 みお子先生 (右)副院長:岩本 拓也先生