免疫力を高めて歯周病になりにくい身体づくりをしよう!【歯周病予防】 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年8月21日

身体の免疫力が下がると、あらゆる病気にかかるリスクが高くなります。口内の疾患も例外ではなく、特に生活習慣病である歯周病は、免疫力の影響を受けやすい病気であるといえます。
歯周病は完全に治癒することが難しく、生活習慣を変えない限り何度でも繰り返してしまう病気です。また悪化すると全身疾患に繋がることもあるため、予防対策や早期の治療が必要です。
歯周病予防においてまず第一に必要なことは、プラークの量を増やさないことですが、身体の免疫力を高めて、そもそも歯周病になりにくい身体にすることも大切です。
今回は、歯周病を予防するための免疫力を高める方法をご紹介します。

免疫力と歯周病の関係

歯周病は、口内のプラークに住む細菌が歯茎に炎症を起こし、徐々に歯周組織を破壊していく病気です。痛みもなく進行するため、気づかずに放置してしまうと最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病は、健康な人の口内にもいる常在菌が引き起こす細菌感染症です。口内の衛生環境の悪化をはじめとした、いくつかの危険因子が重なることで歯周病が引き起こされます。その危険因子の一つが身体の免疫力の低下です。
身体の免疫力が落ちると細菌への抵抗力が弱まり、歯周病にかかりやすい状況になってしまいます。また歯周病だけでなく、歯周病菌の感染が血液を通して全身に広がってしまうと、心筋梗塞や脳梗塞などの全身疾患に発展する可能性もあります。

免疫力が低くなる6つの原因

免疫力が低下してしまう原因として次の6つの事由が挙げられます。

ストレス

過労や精神的ストレスによって自律神経に乱れが起きると、身体の免疫を司る細胞に異常をきたし、免疫力が低下してしまいます。病は気からといいますが、まさに歯周病にも当てはまることなのです。
また、常にダラダラとした生活を送っていても、免疫過剰となりアレルギー疾患を引き起こしてしまいます。適度なストレスとリラックス状態を繰り返すようなメリハリのある生活が、身体にとって理想的な環境なのです。

食生活

インスタント食品や動物性脂肪が多く含まれた食品ばかり摂取していると、臓器に大きな負担がかかり、血液の循環が悪くなるため、免疫細胞の働きが弱まってしまいます。また無理なダイエットなどで、身体に必要な栄養を摂取しないことでも免疫力は下がってしまいます。食べすぎず、削りすぎず、必要な栄養をバランス良く摂取する必要があります。

運動不足

運動は免疫機能を高める効果があります。あまり身体を動かさない生活を送っていると、血液の循環が滞り免疫力が下がってしまいます。身体の新陳代謝も下がるため、肥満の原因にもなります。
普段身体を動かさない人が急に激しく身体を動かすと、かえって免疫力を下げてしまうので、2時間以内の軽い運動を継続的に続けることが大切です。

全身疾患

糖尿病などの全身疾患により、免疫力が下がってしまうことがあります。糖尿病患者は歯周病を併発していることが多く、普通の人よりも重症化しやすい傾向にあります。
病気ではありませんが、妊娠中の女性は胎児への拒否反応を抑えるために、一時的に免疫力が下がります。また歯周病菌が好むホルモンの分泌が盛んになり、歯茎が腫れたり出血が見られたりすることもあります。これを妊娠性歯肉炎といい、歯周病に発展してしまうこともあります。

加齢

身体の免疫力は、20代を境にどんどん下がっていってしまいます。歯周病が30代より上の世代に多くみられるのは、加齢による免疫力の低下も一因となっています。
加齢による免疫低下は避けられないため、免疫力を高める何らかの対策を取らなければ、歯周病だけでなく様々な病気のリスクが高まります。

衛生環境

掃除をしていない室内や大気汚染された地域など、衛生的でない環境下では、空気中に多くの細菌やウイルスが存在しています。皮膚や呼吸を通して体内に侵入しても、身体の免疫が追いつかないため、病気にかかりやすくなってしまいます。
毎日部屋の空気を入れ替える、こまめな掃除、空気清浄機の導入などが有効です。
口内も同じで、十分に歯磨きを行っていないと、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。

身体の免疫力を高める食べ物

身体の免疫力を高めるのに効果的な食べ物として、発酵食品、ビタミン、微量ミネラル、タンパク質が挙げられます。

発酵食品

腸は最も大きな免疫機能を持つ器官です。人間は食事から栄養を摂取しますが、身体にとって有害なものを排除し、必要なものを吸収する必要があります。腸の環境を整えることは、身体の免疫力を高めることに繋がります。
腸内環境を整えることができる食品として、納豆やヨーグルトなどの発酵食品が挙げられます。その他にも、味噌、漬物、チーズ、キムチなどがあります。

発酵食品
納豆、ヨーグルト、味噌、漬物、チーズ、キムチ

ビタミン

ビタミンにも様々な種類がありますが、特に免疫細胞を活性化させる働きがあるビタミンはA、C、D、Eです。
■ビタミンA:粘膜や皮膚の代謝を活性化させ、病原菌から身体を守る働きがあります。
例:うなぎ、チーズ、卵黄、レバーなど
■ビタミンC:細胞と細胞を結ぶコラーゲンを生成して粘膜や皮膚の健康を保ち、抗酸化作用によってウイルスやストレスへの抵抗力を高める働きがあります。
例:レモン、キウイ、ブロッコリー、ピーマンなど
■ビタミンD:カルシウムの吸収を助け、免疫系を強化する働きがあります。またがん細胞の増殖を抑止する効果があることもわかっています。
例:しらす干し、鮭、きくらげ、舞茸
■ビタミンE:脂肪の酸化防止、ホルモンバランスや自律神経の調整、血行を促進する働きがあります。
例:うなぎ、アーモンド、かぼちゃ
これらのビタミンを合わせて摂取することでより免疫力を高めることができます。

ビタミンA
納豆、ヨーグルト、味噌、漬物、チーズ、キムチ
ビタミンC
レモン、キウイ、ブロッコリー、ピーマン
ビタミンD
しらす干し、鮭、きくらげ、舞茸
ビタミンE
うなぎ、アーモンド、かぼちゃ

微量ミネラル

微量ミネラルには、鉄、亜鉛、クロム、セレン、マンガン、銅があります。どれも身体の栄養として必要なミネラルですが、特に亜鉛とセレンには抗酸化作用があり免疫機能を高める作用があります。
亜鉛が多く含まれている食品として、牡蠣、レバー、するめ、ビーフジャーキーなどが挙げられます。加齢と共に失われやすい栄養素なので、意識的な摂取が必要です。
セレンを多く含むのは、鰹節、たらこ、レバー、マグロなどです。ただし魚を多く摂取する日本人にとってはあまり不足しない栄養素であり、過剰摂取は胃腸障害、爪の変形、脱毛などを引き起こしてしまいます。

亜鉛
牡蠣、レバー、するめ、ビーフジャーキー
セレン
鰹節、たらこ、レバー、マグロ

タンパク質

タンパク質は、免疫細胞を作る大切な栄養素です。タンパク質が不足すると、免疫細胞の数が減り免疫力が下がってしまいます。タンパク質を多く含む食品として、牛ヒレ肉、鶏胸肉、鶏ささみ、牛乳、しらす干しなどが挙げられます。
ただしタンパク質の過剰摂取は腸内環境の悪化を招き、かえって免疫力が下がってしまいます。

タンパク質
牛ヒレ肉、鶏胸肉、鶏ささみ、牛乳、しらす干し

歯周病に良くない食べ物

歯周病に悪影響を与えるのは、プラークができやすい食べ物です。全く食べてはいけないというわけではありませんが、食べた後には、しっかりと歯磨きをしましょう。

糖分が多く歯にくっつきやすい食べ物

ドライフルーツ、キャラメル、チョコレート、クッキー、スナック菓子など

糖分を多く含んだ飲み物

ジュース、炭酸飲料、スポーツ飲料など

その他心がけた方が良いこと

歯周病は生活習慣病です。食生活の改善に加えて、普段から下記のことを意識しましょう。

・よく噛んで食べる
・十分な睡眠時間を確保する
・就寝前2~3時間前には食事しない
・歯磨きにデンタルフロスを加える
・メリハリのある生活をおくる
・喫煙を控える