マウスウォッシュの本当の効果とは 歯周病予防になる? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2017年8月30日

マウスウォッシュは、いまや手軽な口内清浄作用だけでなく、歯周病予防やステインクリアなどといった様々な付加効果のあるものが発売されています。
一方で「子供には危険」「危険な成分が含まれている」などといったネガティブな情報もちらほらみかけますが、本当のところはどんな効果があるのでしょうか?
この記事では、マウスウォッシュの種類や、期待できる効果と注意すべき点についてまとめています。

様々なマウスウォッシュ

マウスウォッシュとは口内をゆすぐ液体のことをいい、デンタルウォッシュ、デンタルリンス、洗口剤、洗口液など様々な呼ばれ方があります。厳密に言うと、口内をゆすぐための洗口液と、ブラッシングの際に用いる液体歯磨きに分けられます。

洗口液は、ゆすぐことで清涼感を得たり、口内トラブルを予防したりするためのものであり、単独で用いることができます。一般的には、ブラッシングの後の仕上げとして使用されます。下記の主要メーカーの商品をみると、名前に「マウスウォッシュ」、「デンタルウォッシュ」とついていることが多いことがわかります。

一方で液体歯磨きは、歯磨き粉に代わって用いられる歯磨き剤であり、ブラッシングとセットで用いられるものです。ブラッシングの前に使用されます。液体歯磨きは「デンタルリンス」という表現が使われることが多いようです。

さらに市販で手に入れることのできるマウスウォッシュは、薬事法上の区別で化粧品医薬部外品に分類することができます。口内の洗浄や審美的な目的がメインであるものについては化粧品として、予防効果や改善効果を謳っているものについては医薬部外品として販売されています。医薬部外品とされている商品には「薬用」という文言が使われていることが多いようです。

主要メーカーの商品分類

化粧品 医薬部外品
洗口液 ・モンダミンシリーズ
・オーラツー ブレスファイン マウスウォッシュ
・なた豆すっきり洗口液
・コンクールF
・モンダミン プレミアムケアシリーズ
・ノニオ マウスウォッシュ
・薬用リステリンシリーズ
・ガム・デンタルリンス ナイトケア
・薬用ピュオーラ 洗口液
・クリアクリーン/ダイレクトウォッシュ
・クリニカクイックウォッシュ
液体歯磨き ・オーラツー ステインクリア デンタルリンス ・薬用リステリン トータルケアシリーズ
・ガム・デンタルリンス
・薬用ピュオーラ ナノブライト 液体ハミガキ
・クリアクリーンプラス/ホワイトニング
・システマEXデンタルリンス
・クリニカアドバンテージ デンタルリンス
・シュミテクト薬用デンタルリンス

マウスウォッシュの効果

製品によって特徴は異なりますが、マウスウォッシュには次のような効果が期待できます。

殺菌効果

殺菌作用のある液体で口内を洗い流すことで、プラークを生成する細菌の増殖を防ぐことができます。特に夜間は菌が増殖しやすいため、就寝前に使用することで、より効果的に口内環境を整えることができます。

口臭予防

口臭の原因菌も殺菌するため、臭いの発生を抑えることができます。また清涼感のある香料によって、爽快感を得ることができます。

止血・抗炎症作用

歯周病予防に特化しているマウスウォッシュには、歯茎の出血や炎症を抑える成分が含まれています。歯肉炎の症状を一時的に抑えたい場合に適しています。

歯面のコーティング

発泡剤が含まれた練り歯磨き剤は、ブラッシング後に数回水でゆすぐ必要があるため、歯磨き剤の成分が歯面に残りにくいというデメリットがあります。しかしマウスウォッシュの場合は水でゆすぐ必要がなく、歯面に成分が残りやすいため、長時間効果が発揮されます。
さらにマウスウォッシュによって歯の表面がコーティングされることで、プラークや着色の原因となるステインが付きにくくなります。液体歯磨きの場合には、ブラッシングの際に汚れを浮かせて落ちやすくする作用もあります。

口内の隅々に作用する

液体なので、歯ブラシでは磨きにくい歯間や、口内の粘膜、歯茎、舌にも殺菌成分が作用します。マウスウォッシュは歯だけでなく口内全体のケアが可能です。

歯を傷つけない

多くの練り歯磨き粉には研磨剤が含まれているため、強く磨きすぎると歯面が摩耗し、知覚過敏になってしまうことがあります。しかし液体歯磨きには研磨剤が含まれていないため、歯を傷つけることなく磨くことができます。

マウスウォッシュの注意点

マウスウォッシュは万能なアイテムではありません。使用の際には、次のような点に注意しましょう。

過剰な使用は毒

マウスウォッシュの殺菌作用は、プラークを作り出す悪い菌だけでなく、口内のあらゆる細菌にも作用します。本来保つべき口内の細菌バランスを崩してしまう恐れもあるため、洗浄のしすぎには注意しましょう。

プラークは落とせない

マウスウォッシュには、歯にプラークを付きにくくする効果はありますが、すでに歯に付着してしまっているプラークを落とすことはできません。プラークはブラッシングをしてはじめて落とすことができるものなので、マウスウォッシュ単独の使用だけでは、口内の洗浄は不十分であるといえます。マウスウォッシュによる歯周病予防は、ブラッシングと合わせて行うことが前提の謳い文句なのです。

治す効果はない

マウスウォッシュの使用は歯周病予防の一環にはなりますが、すでに進行してしまっている歯周病を改善したり治癒させたりするような効果はありません。また市販のマウスウォッシュにはフッ素が含まれていないため、虫歯予防や改善の効果は期待できません。

アルコールが含まれている

多くのマウスウォッシュには、各種成分が溶けやすいエタノール(アルコール)が含まれています。アルコールには爽快感をもたらす効果もありますが、同時に口内の水分を蒸発させる作用もあるため、使いすぎるとドライマウスになり、かえって口内環境を悪化させてしまう恐れがあります。またアルコールにより口内の傷を刺激し、治りを遅くしてしまうこともあります。
もともとドライマウス気味であったり、口内に傷があったりする場合には、ノンアルコールの製品を選びましょう。

用法用量を守って正しくお使いください

マウスウォッシュはブラッシングと合わせて使用することで真価を発揮します。数十秒ゆすぐだけで口内トラブルを防げるような都合の良いものではないのです。
またマウスウォッシュは製品によって使用法が異なり、洗口液であればブラッシング後、液体歯磨きであればブラッシング前が、それぞれ使用に適したタイミングとなります。そして使用し過ぎはかえって口内環境を悪化させる原因となってしまいます。効果を得るためには、用法用量を守って正しく使用しましょう。