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骨を増やす

インプラントは、顎の骨に金属などの人工物を埋め込んでその上に歯を取り付ける治療法です。埋め込む部分の顎の骨(歯槽骨)の量が十分でない場合、インプラント治療は難しくなります。その場合、まず骨を増やす治療を行うことでインプラント治療を可能にします。

骨を増やす

1 骨がなくなる原因

歯槽骨が周りの組織に吸収されることで骨がない状態になります。では骨の吸収はどのような原因で起こるのでしょうか。代表として次の理由が挙げられます。


1.1 歯周病

骨がなくなる原因としてまず歯周病が挙げられます。歯周病は歯垢(プラーク)の細菌が歯肉に炎症を起こし、やがて骨を溶かしてしまう病気です。

1.2 先天的欠如

生まれつき顎の骨が痩せていることもあります。また骨の変形によりインプラントができない場合も骨の形成手術で治療します。

1.3 抜けた歯の放置

骨は力を加えないとやせ細ってきてしまいます。抜けた歯を放置していると、歯を支えている骨が使われなくなりやがて退化してしまいます。

2 骨を増やす治療法

歯槽骨含む歯周組織は再生します。その再生を促す治療を、歯周組織再生療法といいます。歯周組織再生療法には、骨を補填したり、人工の薬剤を使って骨を増殖させる方法があります。いずれも骨の自己再生を助けるもので、骨の状態によって使う方法を判断します。


2.1 GBR(骨再生誘導)法

骨の量が足りない場合は、足らない部分に自分の骨や人工の骨で作られた骨補填材をいれることで再生を促します。人工膜をいれることでスペースを確保してから行います。人工膜による再生手術は下記で記述しています。

2.2 GTR(歯周組織再生誘導)法

もともと歯槽骨があった空間は、歯肉の再生によって埋まってきてしまいます。これを防ぐために歯肉にメンブレンと呼ばれる人工の膜を入れて保護することで骨の再生を助けます。

2.3 エムドゲイン

エムドゲインという薬剤を使うことによって、歯を支える周囲の骨を再生させる治療法です。歯肉を切開し、痩せた部分に塗布し、骨が再生するスペースを確保します。半年~1年ほどかけて再生していきます。

2.4 ソケットリフト法

上顎の再生手術です。上顎は下顎よりも骨の密度が低いため、手術も難しくなります。鼻の横から奥には上顎洞と呼ばれる空間が広がっています。この上顎洞を覆っている粘膜を上に押し上げることでできた空間に人工の骨を入れ歯槽骨を増やします。ソケットリフト法は比較的簡単で術後の症状も安定しています。

2.5 サイナスリフト法

大幅に骨を入れる必要がある場合、粘膜がやぶれる可能性があります。その場合はサイナスリフト法が用いられます。サイナスリフト法は上顎洞の外側から骨に穴を開け、粘膜を剥がして骨を入れる方法です。ソケットリフト法に比べると大規模な手術になってくるため、術後の負担が大きくなります。

3 メリット

歯周組織の再生により、インプラント治療の他、虫歯予防にもなるので歯の寿命を延ばすことが可能です。一度切開して塗布するだけで治療できるものから、骨を削るものまで、症状によって適した方法を選ぶことができます。

4 デメリット

骨の再生を促す手術なので、治療に時間がかかります。またいずれも保険外診療のため費用が高くなってしまいます。手術によっては患者への負担が大きく、切開手術を伴うため感染症のリスクもあります。