予防歯科 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院

予防歯科

日本の虫歯人口は年々減少傾向にあります。20年前、永久歯の生えそろう12歳の平均虫歯本数が約4本だったのに対し、現在は1本にまで減りました。一方で80歳以上の歯の平均残存本数は約8本と、これは先進諸国に比べるとかなり低い数字です。原因は日本人の予防治療への意識の低さにあります。

予防治療

1 予防歯科とは

日本の歯科治療は、虫歯になってから歯科医院に行くような、結果に対しての治療が中心です。しかし虫歯治療で一般的に行われるような歯を削る行為は、それ自体が歯の寿命を短くします。また、治療によって施された詰め物は時間が経つと劣化し、その隙間から新たな虫歯ができるリスクがあります(二次カリエスと呼ばれます)。虫歯に対する治療ももちろん大切なことですが、その後の再発を防ぐこと、またそもそも虫歯にならないような環境を作ることが、将来的に歯の寿命を伸ばすことにつながります。そのような歯科の予防的な医療を予防歯科といいます。

2 予防治療の種類

どの年代でも基本的な診療内容は同じですが、歯の状態が変わってくるので都度合わせた治療が必要です。

2.1 幼児期の予防治療

初診時は経過の観察のためにレントゲン撮影を行います。この頃虫歯の原因となる菌(ミュータンス菌)が、親の唾液を通して感染します。感染の有無を調べることによって菌の増殖を未然に防ぐことができます。定期的な唾液検査の結果、感染がみとめられた場合、PMTCと呼ばれる治療によって歯の表面の菌の除去を行います。除去後は虫歯予防に有効とされるフッ素を塗布します。

2.2 学童期の予防治療

幼児期と内容は同じですが、永久歯への生え変わりの時期なので、生え方の管理や定期的な清掃が大切です。小児矯正によって虫歯ができにくい歯列に矯正することも予防治療につながります。また定期的に通院する必要があるため、虫歯の初期発見も可能です。

2.3 青年期の予防治療

治療の内容は同じですが、この時期になると歯周病の原因となる歯周病菌が生まれ、歯肉炎にかかるリスクが出てきます。

2.4 成人の予防治療

虫歯や歯周病の治療後に予防を行うことが多くなります。定期的な通院で歯のメンテナンスを行うことで虫歯や歯周病の進行を遅らせることができます。菌の増殖が著しい場合は、3Dとよばれるマウスピースを使った除菌法もあります。

3 治療費

予防歯科診療は保険適用外の自費診療となります。

4 メリット

予防治療を行うことで歯の寿命を伸ばすことができます。定期的に歯の清掃を行うことで虫歯や歯周病のリスクを減らせるだけでなく、病気の早期発見にもつながります。

5 デメリット

保険適用外のため、虫歯の治療費よりも高価になる可能性が高く気軽に治療を受けることができません。結果的に予防歯科が浸透せず、虫歯になってからの通院になってしまいます。