歯茎の出血!痛くないのは何故 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2019年1月10日

「歯磨きをすること」は、もはや生活や人生において当たり前の行為です。当たり前過ぎて、歯磨きをするという行為に対してなにかを思うこともあまりないかと思います。ですが、歯を磨いていて「あれ?普段となにか違う」と思うことはありませんか?「なんだか歯が痛い」「こんなところに親知らずが」「歯茎から血が」など・・・。歯磨きタイムは歯に対する様々な異変に気づける時間でもあるのです。スマホを片手に片手間で歯磨きをするとその異変にも気づけなかったりするので、しっかりと「歯磨きをする時間」を設けて、歯磨きに集中しましょう。ところで、歯の異変の中でも「歯茎からの出血」という症状が気になる方は多いと思います。血は出ますが、痛みがないことが多いのでつい放置してしまう人も多いのですが、歯茎から出血がしばらく続いている方は歯や歯茎になにか異変が起きています。今回はなぜ歯磨きをして出血するのか?そして痛くないのは何故なのか?というところも解説していきます。

何故歯を磨いていると出血することがあるのか?

基本的に歯磨きをしているときに出血していることがわかるので、歯を磨いている時に歯茎を傷つけて出血しているのではないか、歯を磨く時に力を入れすぎているのではないか、などと思ってしまいがちです。確かに、口内の中でも歯茎は繊細な部位ではありますが、健康な歯茎は歯磨き程度では出血しません。歯磨きで出血するのは、歯茎や歯に何らかの異常が現れているサインであると考えられます。

歯茎から血が出る原因は?

では、歯茎から出血する原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

歯周病

出血の原因で最も多いとされるのは歯周病です。そして患者数が一番多い病気としてギネスブックに記録されているのも実は歯周病です。日本人だけでもおおよそ8割が歯周病になっていると言われるほどです。歯周病とは、歯そのものを支える周りの歯肉や、歯槽骨が破壊されてしまう病気です。歯と歯茎の間にはすきま(歯周ポケット)があり、歯周ポケットは健康な状態だと1~2mm程度のすきまがあります。日々のブラッシングなどで歯垢がうまく取り除けないまま、歯垢が溜まってしまうと歯茎に炎症が起き、歯周ポケットのすきまが深くなってしまいます。細菌が溜まり歯肉に炎症が起きると、細菌と戦う白血球を集めるために毛細血管が炎症部分に寄ります。炎症を治そうと血液が溜まった毛細血管は細く弱いので、歯磨きを軽くする程度でも破れてしまい、出血するのです。なお、炎症状態がそのまま続くと、通常より深くなった歯周ポケットのすきまに歯周病菌が入り込んでしまいます。歯周病菌が入り込んでしまうと歯を支える歯槽骨や歯根膜を破壊してしまうため、歯の支えがなくなって歯がぐらぐらしてしまい、最終的に歯が抜けてしまうのです。歯周病は虫歯と違い、病状がかなり進行していても痛みがないことが多いです。そのため、歯周病は発症していることにさえ気が付きにくい病気です。歯周病がかなり進行してひどい状態になっていても、痛みがないせいで気が付きにくいので、むしろ出血は歯周病になっている現れかもしれません。

疲れやストレス

実は歯茎はとても繊細です。どれくらい繊細かというと、疲れやストレスで体の免疫力が低下しているだけでも、歯茎にも影響が出て、炎症がおきてしまうほどです。ですが、体調が整えば出血もきちんと治まります。疲れやストレスが原因での出血なら、一時的な問題なので、あまり心配しなくてもいいかもしれません。

ホルモンバランス

ホルモンバランスの変化は歯茎にも影響があることをご存知でしょうか。生理中や妊娠などで女性ホルモンが作られると、女性ホルモンを餌にしている細菌の動きが活発になり、歯茎に炎症を起こし、歯磨きで出血することがあるのです。ホルモンバランスが変化すると歯周病菌が活発になります。つまりホルモンバランスが変化している時期は歯周病も進行しやすく、炎症が悪化する可能性があります。妊娠中は治療方法も限られる事が多いので、いつもより丁寧に歯を磨くようにしましょう。

オーバーブラッシング

硬い歯ブラシで力を入れて歯を磨くことが多いと、歯茎にも傷がついてしまい、出血してしまうことがあります。歯茎が減ってしまう原因にもなるので、適切な力で歯を磨くようにしましょう。

虫歯

大きな虫歯があると、出血することがあります。歯茎にまで進行している虫歯をそのまま放置すると歯を壊していくのはもちろん、歯肉にまで影響してしまいます。歯の神経(歯髄)にまで虫歯菌が侵食すると、細菌が歯の根元を溶かすために出血することもあるようです。

歯のかぶせ物

歯のかぶせ物がうまく合わない状態のままでいると、歯茎を圧迫してしまいます。圧迫が原因で炎症が起こり、出血してしまうこともあります。

他にも白血病や、口腔がんが出血の原因になることもあります。

まとめ

歯茎からの出血は、炎症が起きている歯肉の細い毛細血管を、歯磨きで裂いてしまっているのが原因となっていることがほとんどです。細く弱い毛細血管のため基本的に痛みもありません。疲れやストレス、ホルモンバランスの変化などでも出血してしまいますが、出血がしばらく続いている方は、歯周病などの何らかの病気である可能性が高いです。なるべく早く歯科医院で見てもらいましょう。