インプラントの治療期間、最短は? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2019年1月24日

車で道路を走っていると、大きく目立つ色の太字で「インプラント」と書かれた看板をよく見かけます。街を歩いていても見かけることは多々あるかと思います。院名と、院長の写真が大きく写っているデザインが主流なのか、そのタイプの看板は本当によく見かけますし、かなり大きな看板であることも多くて印象に残ります。一時はテレビで、たくさん看板を出している医院が話題になっていたこともあるくらいです。それだけ人の印象に残るということは看板としての役目をきちんと果たしているので、やはり看板はアナログな宣伝方法ですが、効果があるといえます。また、歯科医院に行って治療をしてもらっていたりすると、歯科医師からインプラントを勧められることもあるかと思います。もちろん歯科医師は患者さんの歯の状態を診て勧めているのですが、簡単にその場で「はい。お願いします」と言える方は少ないかと思います。保険内治療ではないこともあって尚更です。そんな、今や身近に感じられるようになったインプラントですが、もしインプラント治療を今から開始するとして、期間はどれくらいになるのかはご存知でしょうか。なんとなくとても時間がかかりそうな気はします。今回はインプラント治療にはどのくらいの時間がかかるのか、最短でどのくらいでできるのかについて調べました。

そもそもインプラントって何?

人工的な部品や器具などを体に埋め込む治療で、その埋め込む部品自体をインプラントと言います。歯だけでなく、手や足の人工関節であったり、骨を固定するためのボルトであったり、心臓のペースメーカーであったり、美容整形の豊胸手術もインプラントです。ですが、一般的には歯の治療のことをインプラントと言うことが多いです。歯の治療におけるインプラントとは、虫歯、歯周病、外傷によって歯が抜けてしまった、または先天的に歯が欠如している人が人工の歯を埋め込むことを指します。自分の歯を失ってしまい、ブリッジや差し歯や入れ歯を入れるのを検討するのと同じように、インプラントも選択肢の1つです。

インプラントって何で出来ているの?

一般的にインプラントは3つのパーツを組み合わせてできています。下から歯根部にあたる「インプラント体」、支台部の「アバットメント」、歯冠部の「人工歯」の3つです。インプラント体とアバットメントが1つの部品として出来ているものが「1ピースタイプ」、3つの部品がそれぞれ独立しているものが「2ピースタイプ」と呼ばれます。インプラント体やアバットメントはチタンやチタン合金で出来ている事が多いです。チタンは強度があり、錆びにくく、軽さもあり、金属アレルギーも起こしにくいと言われている優秀な素材です。さらにチタンは骨と分子構造が似ているので、結合し、一体化することがわかっています。人間の体は異物を入れると、異物を排除しようと拒否反応や拒絶反応が起こるように出来ていますが、チタンであることでアレルギーの拒否反応も起こりにくく、骨と結合することでしっかりと固定してくれるのです。一方アバットメントの上にある人工歯はレジンやセラミック、レジンとセラミックを混ぜ合わせたハイブリットセラミックなどで出来ていることが多いです。レジンやセラミックは歯の詰め物としても使われています。レジンは柔らかい素材で形成もしやすく、安価な扱いやすい素材ですが、摩耗や変色しやすい素材でもあります。セラミックはレジンに比べてより硬さがあり陶器にも使われています。また、レジンに比べて変色などもしにくいところが特徴です。レジンとセラミックを混ぜ合わせたハイブリットセラミックは、強度としてはレジンの柔らかさとセラミックの硬さのいいとこ取りで作られた素材です。そしてセラミックよりも安価です。

インプラント手術には種類がある?

インプラントには2種類のタイプがありますが、手術そのものにも種類があります。それぞれのタイプ、手術にメリット・デメリットがあり、治療期間も異なるので自分の状態に合うもの、自分の希望に沿うものを歯医者と相談して決めましょう。

1回法

その名の通り1回で手術が終わる方法です。インプラントを埋め込む歯肉を切開してドリルで穴を開けます。1ピースタイプのものはそのまま埋め込み、2ピースタイプのものはインプラント体を埋め込んだあとに蓋をするための一時的なアバットメント(ヒーリングアバットメント)をつけます。そしてインプラント体を骨と結合させるために約2~6ヶ月ほど期間を置きます。骨と結合ができたら1ピースタイプのものは人工歯を装着します。2ピースタイプのものはヒーリングアバットメントを外してから通常のアバットメントを取り付け、そこに人工歯を装着させます。

2回法

手術を2回する方法で、2ピースタイプのものが対象です。インプラント体を埋め込むまでは1回法と同じですが、インプラント体を埋め込んだあとはカバーを付けて歯肉を縫います。これで1回目の手術は終わりです。粘膜がインプラント体を覆う状態になり、そのまま結合させるために約2~6ヶ月ほど期間を置きます。骨とインプラントが結合したら、2回目の手術を行います。歯肉をもう一度切開し、カバーを外し、インプラント体にヒーリングアバットメントをつけます。歯肉の炎症が収まるまで1週間~2ヶ月ほど待ったあとにヒーリングアバットメントを外し、通常のアバットメントを取り付け、人工歯を装着させます。

治療期間はどれくらいかかるの?

では、インプラントをつけるまでにはどれくらいの期間がかかるのでしょうか。個人差はありますが、トータルで6ヶ月~12ヶ月ほどかかることが基本のようです。1回法か2回法かで期間の差もあり、インプラントの手術自体は数時間で済むのですが、インプラントを入れる前に歯周病の歯がある場合は、そちらを治療してからになりますし、顎の骨の量が足りないと骨移植が必要になる場合もあります。

最短で1日?最新のインプラント

インプラントは比較的新しい治療法です。そして日々研究を重ねられ、技術が進歩し、今ではワンデーインプラントというものもあります。インプラント体の埋込み、歯肉を縫い、仮歯の装着までが1日で終わってしまうのです。軽い食事も楽しめます。また、インプラント体を骨の成分とよく似たものを使用することで、インプラント体骨が結合するまでの期間が最短2ヶ月で済むものもあります。

まとめ

今回はインプラントの治療期間、最短の期間について紹介しました。インプラントには種類があり、手術にも種類があります。きちんとインプラントを定着させるためには長い期間の安静期間が大事です。そして、最新のインプラントでは1日で仮歯での食事が楽しめるものもあります。ですが、ワンデーインプラントでも、最短2ヶ月で結合するインプラントでも、メインテナンスのために定期的に通院することは重要です。メインテナンスを怠ってしまうとせっかく入れたインプラントに異変が起きて、インプラントの持ちが悪くなったり、インプラントが原因で歯周病になってしまったりする可能性もあります。もちろん、セルフでのケアも必要です。インプラントを入れたからもう一安心!ではなく、そのインプラントを長く持たせるためにもしっかりと定期メインテナンスを行いましょう。そしてインプラントを入れるなら長いお付き合いになる歯科医師選びも大切です。不安や疑問はしっかりと歯科医師に確認し、自分に合ったインプラントの治療方法と、歯科医師を見つけましょう。