親知らずの抜歯で大学病院をすすめられた「痛いのは嫌なんですけど」 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2019年1月29日

親知らず、まだ残っていますか?私は今の所1本も抜いておらず残っています。正常に真っ直ぐ生えてきていれば、抜歯などしなくてもよい親知らずですが、斜めに生えていたり横に生えていたりすると、他の歯や口内環境に悪影響をもたらす可能性があるので、歯科医から抜歯を勧められるかと思います。私も上顎の親知らずの1つが横方向に生えています。かかりつけ医で20年以上の付き合いのある歯科医に見つけてもらい、「こんな生え方をしている親知らずは過去に1人しか見たことがない」と、とても驚かれてしまいました。その先生は60歳以上かと思うのですが、歯科医師歴の長いいわばベテラン歯科医がそう言うのですから、少し焦りました。そんな焦った私を見てその歯科医は「磨くのは大変だけど、虫歯にならなければ今の所抜かなくても大丈夫。虫歯になったら手術して抜かなきゃいけないけどここでは出来ないから紹介状を書くね」と、いつもの優しい口調でおっしゃられ、それを聞いて安心したような、それと同時になんだかとんでもない爆弾を抱えてしまったような気持ちになって歯科医院をあとにした記憶があります。その後、ブラシ部分がとても小さな歯ブラシを使い、朝も昼も夜も丁寧に歯を磨くよう心がけています。そして今の所、虫歯にはなっていないまま、爆弾のような親知らずと共に過ごしています。できればこの親知らずとは長く仲良く過ごしていきたいです。かなり自分の話が長くなってしまいましたが、あなたはそんな厄介な親知らずはありませんか?もちろんそんな厄介な生え方をしている親知らずは無いほうが良いに違いないですが、もしそんな親知らずがあるとしたら、いつも通う歯科医院では抜けないかもしれません。今回は、抜くには大学病院などで手術などが必要な親知らずについて調べました。

親知らずは抜かなければならない?

「親知らず」と聞くと抜歯するイメージですが、抜かなければならない親知らずと抜かなくていい親知らずがあります。

抜歯しなくていい親知らず

ストレートに生えてきている親知らずは、抜く必要がないかもしれません。真っ直ぐに生えているのであれば、他の歯と同じように使えます。歯磨きをしっかりとして虫歯にならないように気をつけて健康な状態を保ちましょう。親知らずは奥に生えるので磨きにくく、歯垢が溜まりやすい歯でもあります。歯垢が残されたままだと虫歯となり、「親知らずを抜く」という人も多いようです。また、親知らずの上下の噛みあわせがしっかり合うケースも抜かなくていい親知らずです。長く持たせるためにもやはり丁寧な歯磨きはやはり必須です。そして、歯茎が歯にかぶっていない親知らずも抜かなくていいかもしれません。歯茎がかぶっていると歯も磨きにくく、歯ブラシが歯茎にあたってしまい痛みもあります。歯茎がかぶっておらずきちんと歯磨きができれば抜歯しなくてもよい親知らずとなります。抜かなかった親知らずは今後歯周病などで歯がなくなってしまった時に奥歯として使えます。ブリッジや矯正治療に残っている親知らずを使うこともあります。親知らずが虫歯にならないように保てそうなら無理に抜かず、将来のために残しておくのもおすすめです。

抜歯したほうがいい親知らず

横や斜めに生えてきてしまっている親知らずは歯科医院でも抜くことを勧められるかと思います。真っ直ぐ生えている親知らずよりも磨きにくく、虫歯になりやすいためです。また、斜めや横に生えてしまっていることで他の歯を押してしまい、噛みあわせが悪くなってしまったり、歯並びがわるくなってしまったりする可能性があります。親知らずは他の永久歯よりも遅れて生えてきます。永久歯が生え揃ったあとに親知らずが真っ直ぐ生えるための場所がないと、斜めや横に生えてきてしまうようです。また、親知らずは一番奥にあるため歯垢が除去しにくく、虫歯や智歯周囲炎(ちししゅういえん)という炎症を起こしやすいです。親知らずの周りの歯にも影響してしまうことがあります。虫歯になりやすい人は親知らずを抜いておくのも方法の1つです。そして親知らずが生えてきて噛みあわせが合わない人も抜くことを勧められる場合が多いです。噛みあわせが悪いと顔が歪んでしまったり、頭痛がおきたり、体のバランスが悪くなってしまったりします。

町の歯科医院で抜けない親知らずがある?

かかりつけの歯科医で親知らずの状態を見てもらい、抜くことになっても、その歯科医院では親知らずを抜けない可能性があります。それはその人の親知らずの状態、歯科医師の判断、歯科医院の設備によって、どのように抜くかが決まるからです。上顎側の親知らずは簡単に抜けることが多いようですが、下顎の親知らずだと難しく、抜歯手術が長時間になることが多いようです。そのため、町の歯科医院で患者数が多いと、歯科医師は患者の予約時間通りに次々と診療に入らなくてはならないので、1人の患者に長時間かけることが難しい場合もあります。また、人には得意不得意があるように、歯科医も得意な治療があり、親知らずを抜くのが得意な歯科医も、苦手な歯科医もいます。そのため親知らずの抜歯で難しい症例になると他の医院や大学病院での手術を勧められるようです。

親知らずを抜くために大学病院や別の歯科医院へ?痛みはどれくらい?

難しい症例の親知らずの場合には、大学病院や、親知らずの抜歯が得意な口腔外科を扱っている開業医の先生を紹介してもらうことがあります。例えば歯肉に埋まっていたり、他の歯にぶつかって生えてきていたり、神経に沿って生えてしまっていたり、顎の骨の中にしっかりと埋まっていたりなど、人によって本当に様々な状況があります。口腔外科の歯科医師はそんな抜歯が難しい親知らずも豊富な知識や経験によって解決してくれる、言わば抜歯のスペシャリストです。不安なことや気になることがあったらぜひ口腔外科の先生に相談してみてください。さて、親知らず抜歯のための手術にかかる時間は数時間で終ることもありますが、場合によっては1日~1週間程入院をすることもあるようです。気になる痛みですが、調べてみたところ麻酔をされるので痛みがないという意見がほとんどでした。痛みが怖くて治療に踏み切れない方は、その点は安心して良さそうです。麻酔を注射するときの痛みはありますが、そのあとの治療は歯肉を切開したり、ノミとハンマーでガンガンと叩いて割ったり、ドリルで削ったりする可能性があるのです。麻酔を注射する時の一瞬の痛みは我慢するしかありません。そして抜いたあとの痛みですが、こちらもほとんどの方は痛み止めを飲むので、基本的に痛くなる前にきちんと飲めば激しい痛みを感じることはないケースがほとんどです。

まとめ

親知らずを抜くために歯医者に行って、「大学病院を紹介します」と言われるとびっくりしてしまいますよね。ですが親知らずの生え方は人によって違いがあるので、大学病院や別の口腔外科を扱っている歯科医院で治療してもらうというのも実は珍しくありません。変な生え方をしている親知らずがあって、見てもらったら大学病院で手術だなんて・・・と考えると気が重くなりますが、抜かないことによって起きるトラブルが今後のあなたを苦しめてしまうかもしれません。そして抜いたほうがいい親知らずもあれば、抜かなくてもいい親知らずもあるので、自己判断はせず、気になったらすぐに歯科医に見てもらうことをおすすめします。また、歯科には「一般歯科」「小児歯科」「矯正歯科」の他に「口腔外科」という項目があります。口腔外科はその名の通り口周りに関する外科治療を行います。かかりつけ医の他に、口腔外科と書かれた歯科医院に相談するのもおすすめです。今後の自分の歯のためにも、是非自分の親知らずにあった歯科医院を見つけてください。