食いしばり・歯ぎしりの治療方法は?マウスピースで改善できる? | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2019年3月12日

人によって悩みのタネになっている「食いしばり」と「歯ぎしり」。どちらも歯に負担がかかるので危険な行為ですが、どちらとも無意識にしている行為でもあるのでまず自分では気づきにくいです。歯ぎしりは一緒に寝ている人や一緒に住んでいる人に指摘されて気づくこともありますが、食いしばりは自分も他人も気づきにくく、起きているときだけでなく寝ているときも食いしばっている可能性があります。普段の何もしていない状態では上の歯と下の歯には隙間ができていて、食べ物を噛む時としゃべる時以外は上の歯と下の歯は接触しません。上の歯と下の歯が接触している方が落ち着く、いつの間にか上下の歯がくっついているという人は、歯列接触癖(TCH)の可能性があるので注意が必要です。また、パソコンやスマートフォンを見ている時や読書に集中している時など、どうしても前傾姿勢になります。継続的に集中して、尚且つ前傾のうつむいた状態だと上下の歯が接触しているということもあるようです。このように食いしばりや歯ぎしりをしてしまう人は意外と多いのです。では食いしばりや歯ぎしりをしてしまう人にはどのような問題が起きるのでしょうか。また、食いしばりや歯ぎしりはどのように治すのかについても調べました。

食いしばりや歯ぎしりにも種類がある

食いしばりや歯ぎしりにも種類があります。代表的なものを紹介します。

グライディング

上下の歯がこすれるようにしてギリギリ、ゴリゴリと音がするタイプの歯ぎしりです。寝ている時の歯ぎしりと言うと大多数がこのグライディングタイプのものになるようです。一緒に寝ている人に「寝ている時に歯ぎしりしてるよ」と指摘されるのはグライディングです。

クレンチング

上下の歯をぐっと噛み続けるタイプがクレンチングです。食いしばりと言うとこういう状態になる人が多いのではないでしょうか。ぐっと力を入れているだけなので音はしませんがかなりの力が入っており危険です。寝ているときにも起きているときにも起こるのですが音がしないので他人からも気が付かれにくいのがクレンチングです。

タッピング

上下の歯が触れてカチカチ、カタカタと軽い音がするタイプの歯ぎしりです。グライディングやクレンチングに比べるとタッピングの歯ぎしりをする人は少数です。

食いしばり、歯ぎしりをする原因は?

実は食いしばりや歯ぎしりの科学的な根拠に基づいた原因はありません。ですが、原因ではないかと思われるものはいくつかあります。

ストレスが原因

ストレスを解消するために歯ぎしり、食いしばりをしているのかもしれません。ストレスが溜まると体に繰り返しの動作が現れる人が多くいます。机を指でカチカチ鳴らしたり、貧乏ゆすりをしたりするのもストレスが溜まっている状態の表れです。それが歯ぎしりになって現れているのかもしれません。また、震災時にストレスで歯ぎしりや食いしばりが起きてしまう人もいるようです。

集中状態が原因

集中していると歯をぐっと食いしばってしまう人もいます。無意識で歯を食いしばっている人は、集中している時に歯に力を入れてしまっているのかもしれません。

浅い眠りが原因

眠りが浅いと歯ぎしりをしやすくなるようです。寝る前に飲酒をする「寝酒」をしている人もいるかと思いますが、寝付きは良くなりますが浅い眠りになりやすいので注意が必要です。浅い睡眠ばかりで歯ぎしりを頻発してしまう人も多いようです。

歯並びが原因

歯並びが原因の場合もあります。歯列が悪く噛みあわせが合っていないと無意識の状態でも歯が接触してしまうことがあるのです。そこから食いしばりや歯ぎしりがクセになってしまうこともあります。歯並びが良い人でも、加齢によって歯列が変わることもあるので、突然歯ぎしりや食いしばりをするようになってしまったという人は、以前と比べて歯列が悪くなってきているのかもしれません。

食いしばりや歯ぎしりによる影響

食いしばりや歯ぎしりは体に悪い影響をもたらします。まず一番に影響を受けてしまうのは歯です。歯に強い力で圧迫、摩擦が起きることによって歯がすり減ってしまったり、割れてしまったりします。それに伴い歯の痛みや歯がしみるなどの症状も出てしまいます。歯だけでなく歯茎にも強い力が加わるとダメージを受けてしまうので、歯茎が下がってきて歯周病になりやすくなってしまいます。他にも、食いしばりや歯ぎしりは歯を支える顎にも影響があります。顎関節症になってしまう原因に、食いしばりや歯ぎしりも含まれます。口を開けるたびにカクンと音がしたり、口を大きく開けづらくなってしまったりします。顎に疲労が溜まって頭痛や肩こりを併発するケースもあるようです。他にも、めまいや耳鳴りも食いしばりや歯ぎしりが原因になっているかもしれません。

食いしばり、歯ぎしりを治すには?

では、食いしばりや歯ぎしりを治すにはどのようにすればよいのでしょうか?まずは食いしばりや歯ぎしりをしていることに気がついたら、自己判断せずになるべく早いタイミングで歯科医師に相談してください。食いしばりや歯ぎしりは長い期間の無意識のクセになっていることが多いので、自分が想像している以上に歯がダメージを受けているかもしれません。また、歯科医院のサイトに歯ぎしりや食いしばりの治療や症例について書かれていれば力を入れている診療項目の1つである可能性が高いので、そこもチェックしてみてください。
以下では、食いしばりや歯ぎしりを治す上で意識すべきことを紹介します

ストレスを解消する

ストレス社会の現代ではなかなか難しいですが、食いしばりや歯ぎしりを治すにはストレスの解消が一番重要です。環境が変わったり、新しいことにチャレンジしたりする時などは特にストレスが溜まりやすいそうです。ストレスを溜め込まないように、日頃の生活習慣もこれを気に改善してみましょう。よく寝て、よく食べて、しっかりと休むことを意識すればストレスの溜まりにくい生活になるかもしれません。

上下の歯を離す意識をする

食いしばり、歯ぎしりは意識せずいつの間にかしている状態、つまりクセになっていることがほとんどです。特にパソコンやスマートフォンを操作していたり、ゲームなどをしていたりする時は集中状態にあるため、自然と顎に力が入ってしまいます。また、緊張などでストレスを感じた時にもぐっと食いしばってしまうことがあるようです。クセで食いしばりや、歯ぎしりをしている場合には、まずそのクセになってしまった状態を治すために「上下の歯を離す意識をする」ことから始めましょう。ふと気がついた時にまず肩の力を抜くだけでも、上下の歯の接触を防げます。鼻から息を吸って口から吐く深呼吸をするのもおすすめです。

食いしばり、歯ぎしりを治すにはマウスピースがおすすめ

食いしばり、歯ぎしりの治療をするために歯科医院でマウスピース作成を提案されることもあります。マウスピースは市販のものもたくさんありますが、自分の歯列にしっかりフィットしないと思わぬ箇所に負荷がかかり、ダメージを受けやすくなってしまうかもしれません。歯科医院で保険診療を使用して作ると3000~5000円程で自分の歯列に合ったマウスピースを作成してくれます。マウスピースを装着するだけで食いしばりや歯ぎしりによるダメージを歯に直接受けないで済むのはかなり大きいです。マウスピースを付けて寝るので、最初は違和感がある人もいるようですが、歯ぎしりの回数自体が減ることもあります。気になる方はぜひ歯科医師に相談してくださいね。

まとめ

食いしばり、歯ぎしりは自分で気が付かないうちにクセになってしまっている人が多いので、気が付かないうちに歯や顎にダメージを受けていたということも多いです。歯はすり減ったり、折れたり、抜けたりしてしまうと自然と元の形に戻ることはありません。自分の大切な歯を守るためにも、食いしばりや歯ぎしりをしていることに気がついた時点で歯科医師に相談してみてください。