バクテリアセラピー「歯科」で菌活 | 歯医者の選び方 | 歯医者がおすすめする歯科医院
2019年3月13日

オーラルケアの1つとして話題になっている「バクテリアセラピー」はご存知でしょうか?体内の細菌のバランスを整える療法のことで、歯科の分野で最先端をゆくスウェーデンから生まれた予防医学です。人間の体内にはたくさんのバクテリア=細菌が存在します。人間の体は全体の約43%が人間の細胞で出来ており、残りはウイルスや菌類、そしてバクテリアで出来ています。バクテリアは皮膚や内蔵、目や口などどこにでも存在しており、体内にとって有益なものから有害なもの、無益なものまで無数に存在しています。「菌活」という言葉も流行っていますね。菌活をすることで免疫力をアップさせ、病気予防だけでなく、代謝を助けて今より健康的な生活を送ることができるのです。このバクテリアセラピーは口腔内の環境を整えられて歯周病予防や虫歯予防にも役立ちます。また、口内から取り入れることで胃腸の菌のバランスも整えられるので体全体の健康状態を改善し、健康維持、健康促進にも役立ちます。今回はバクテリアセラピーとはどんなものか、歯科においてバクテリアセラピーはどのような効果があるのか、そして歯の健康を保つための菌活についても紹介します。

バクテリアセラピーとは

細菌のことをバクテリアとも言います。セラピーとは薬や手術などを使用しない療法のことです。アロマセラピーやアニマルセラピーなども有名ですね。バクテリアセラピーとはつまり「細菌療法」です。歯科医療におけるバクテリアセラピーは細菌を利用して特に口の中にいる菌の量や質を整えて健康な生活をおくるための「菌活」です。私達の体内には様々な種類の菌があり、「善玉菌」、「悪玉菌」、「日和見菌(ひよりみきん)」に別けられます。どの菌も読んで字の如くなのですが「善玉菌」は人間の体に良い働きをします。「悪玉菌」は「善玉菌」とは反対に人体に悪影響を与えます。「善玉菌」でも「悪玉菌」でもない菌が「日和見菌」です。そのままだと無害ですが悪玉菌が多くなると、日和見菌が悪玉菌と一緒に悪影響を与えてしまうこともあります。それぞれの菌のバランスは「善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2割:1割:7割」のバランスが良いとされています。口内で善玉菌より悪玉菌が増えると口内は虫歯菌や歯周病の元になる菌が活発になってしまい、虫歯や歯周病を引き起こすだけでなく口臭なども発生してしまいます。悪玉菌が増えると歯周病の菌がより活発になってしまいます。その結果、「糖尿病の悪化」や「脳梗塞」、「心筋梗塞」などのリスクが高まり、恐ろしい病気にかかってしまうかもしれません。バクテリアセラピーは善玉菌を摂取して口腔内の善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスを最適化することで口内の環境だけでなく体全体を健康にしていく療法ということになります。

歯のために菌活!乳酸菌LS1とは

人の唾液の中には「乳酸菌LS1」という菌が見つかっており、この乳酸菌LS1が虫歯予防や歯周病予防に役立つことがわかっています。乳酸菌LS1は歯周病の原因になる菌を殺菌してくれる性質があるのです。また、乳酸菌LS1は虫歯菌を増殖させにくくする働きもあります。乳酸菌LS1は善玉菌として働き、口内の悪玉菌が活発に働くのを防ぐ効果があるのです。乳酸菌LS1は「酸」なので、「口内を酸性にしてしまうと虫歯になりやすいのでは」と考えてしまいますが、なんと乳酸菌LS1は作用が働いたあとに、自らの乳酸で滅びることわかっています。また、乳酸菌LS1を摂取し続けることで口内のバランスが中性になることも確認されています。虫歯予防や歯周病予防、そして口内を健康に保つためにも、口内が中性であることは重要なポイントです。また、乳酸菌LS1は口臭にも効果があることがわかっています。乳酸菌LS1を摂取することで、悪玉菌が活発になるのを防ぎ、口臭を抑える効果もあるのです。乳酸菌LS1はどんな人の口内にも存在していますが、口内に悪玉菌が多いと乳酸菌LS1が上手く作用しないため、乳酸菌LS1を取り入れて菌自体を増やすことでしっかりと作用する環境を作ること重要です。

乳酸菌LS1を取り入れる方法

乳酸菌LS1を取り入れる方法はサプリメントを飲んだり、タブレットを食べたりするものが主になっています。他にもマウスウォッシュになっているもの、歯磨きジェルになっているものなどもあります。また、無糖のヨーグルトで歯磨きする方法もあります。歯磨きが終わったあとに無糖のヨーグルトで細かく歯や歯茎を磨き、そのまま口をゆすがずに寝るという方法です。①無糖のヨーグルトを使うこと、②最後に口をゆすがないことが重要です。毎日続けることで乳酸菌LS1が善玉菌として口内で活発になり、悪玉菌より善玉菌が優勢になるので歯茎の腫れや出血がなくなったり、口臭が抑えられたりなどの効果があるようです。

近年注目されているロイテリ菌

乳酸菌LS1の他にもロイテリ菌を使った菌活、バクテリアセラピーが近年注目を浴びています。ロイテリ菌も人の体内に存在している乳酸菌です。ロイテリ菌は虫歯の原因菌であるミュータンス菌が活発になる動きを抑える作用があり、ロイテリ菌を摂取することで虫歯の原因菌を80%減らし、虫歯になりにくくしてくれることがわかっています。また歯周病の原因になる菌も、ロイテリ菌の摂取によって90%減ったことが確認されています。虫歯菌や歯周病菌を減らす効果によって口臭の予防もできます。ロイテリ菌は胃酸で溶けないので生きたまま腸に届き、腸の運動を活性化してくれるので、胃や腸の様々な疾患を予防、改善してくれます。他にも免疫システムの働きに対しての調整力もあるので、アレルギー治療やアトピー治療にも効果があるとされています。

バクテリアセラピーで口内も体内も健康に

乳酸菌LS1、ロイテリ菌を摂取するバクテリアセラピーは善玉菌を増やして口内だけでなく体質も改善してくれることがわかっています。歯科医院では、歯の状態を見てロイテリ菌などが含まれたオーラルサプリメントを処方してくれます。ロイテリ菌はヒト由来の善玉菌で、副作用なども気にせず子どもや妊婦さんも安心して摂取できます。もちろん日々の歯のケアや、歯科医院での定期検診、歯石除去などをしっかり行えば、バクテリアセラピーはより効果が期待できます。バクテリアセラピーをはじめて、2週間ほどで口臭や朝起きたときの口のネバつきが気にならなくなったという意見もあります。口内だけでなく体全体の健康維持、体質改善のために善玉菌を増やすバクテリアセラピーを取り入れてみてはいかがでしょうか。